近頃、おじいちゃんから『ひすいこうたろう』の話が送られてきました。
長いですよ、この話。笑
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ひすいこたろうの息子くん、中3の高校受験クライマックスのとき
本命の公立の高校の願書の提出に
行ったのですが、そこで衝撃的な事実が明らかになります。
それを語る前に、息子くんのそれまでの受験物語を振り返ってみましよう。
まずは去年の11月、映画『ビリギャル』を見てしまったことが、息子の運命を決定づけました。
『ビリギャル』とは、成績ビリのギャルが1年で偏差値を急上昇させ、慶應大学に見事合格する感動実話ストーリー。
『とおちゃん、オレ悟ったよ。
勉強するのはまだ早いと。
とおちゃんも絶対ビリギャル
見た方がいい』
イヤイヤイヤ!
早くない!!!!!!
このときすでに11月。
2月に私立の受験が迫っていたわけで、残り3ヶ月なわけです。
挙げ句の果てには、こんな発言が息子から飛び出したのです。
『かあちゃん、
オレ、高校落ちても、
なんにも落ち込まないから
かあちゃんも
心配しなくて大丈夫だよ』
カミさんは
『私が落ち込むわ!!!』
と叫んでおりました。
そして、息子の夢があきらかになったのも去年の暮れです。
『オレの夢は一生実家暮らし!』
たくさんの人たちの夢を応援してきた、ひすいこたろうですが、
『叶わないでくれ』と思った夢は初めてです(笑)
受験が迫ってもなにひとつ勉強せずに、悲壮感ゼロで『今日が人生で一番楽しかった』と、のんきに学校から上機嫌で帰ってくる息子。
そんな息子くん、受験が迫る中で
英語で0点取ってきたんです。
さすがに0点の答案を初めて見た僕は
『とおちゃんは0点初めて見たよ』
と伝えると息子がこういって笑ったんです。
『自信あったんだけどね〜』
0点って普通、自信ないはずなんです!(笑)
このとき、僕は衝撃とともに息子から教わりました。
100点取るより、
0点の自分を楽しめてたら、
1000点満点じやないかと。
一方、0点の答案にカミさんはついにキレ、息子くんは強制的に塾に入れられました。
そうして、塾に通うようになった息子くん。
『今後、オレは家庭に勉強を持ち込まない!』
家庭に勉強は持ち込まい。。。
なんか、かっこいい!(笑)
そして、その宣言通り、
今年に入ってからも
まったく家で勉強せず、
ゲーム、ユーチューブ三昧。
そんな息子くんですが、
ある日、家で珍しく勉強。
『とおちゃん、
オレ、わかった!』
って言うんです。
『とおちゃん、あのね、
時計回りか、反時計回りか
テストで聞かれた場合は、
反時計回りと答えると、
まず正解!』
息子くんよ
君は何を勉強してたのかな?
『とおちゃん、まだあるんだよ。
比例しますか? 反比例します?
と聞かれた場合は、
比例と答えるとまず正解!』
だから、息子くんよ
君は何を勉強してたのかな。
『とおちゃん、
それだけじゃないんだ。
選択肢が
(ア)
(イ)
(ウ)
(エ)
(オ)
の5択だった場合は
(ウ)を選んでおけば
間違いない』
だから、息子くんよ
君は何を勉強してたのかな。
そんな息子を心配して、ついには先生も時々、受験する高校について電話してくれるようになりました。
すると息子は僕にこういったんです。
『あの先生、ちょくちょく
電話来るけど暇なのかな〜』
暇じゃないっ!
受験期の生徒をもつ先生は、この世界で一番忙しいから!!
そして先生は、ある私立の高校を
受験するようにすすめてくれました。
そこは息子の学力でも受かる学校ですが、電車とバスを乗り継いで1時間。
電車酔いする息子が通うには、ハードルが高いわけです。
だから、息子はそこは『受験しない』と言うと僕は思っていたんですが『受験してみる』と。
『え?受けるの?
電車で1時間の高校とか
通えるの?』
って聞いてみたら
『とおちゃん、楽勝で通えるよ。
1週間に1回なら通えるよ』
息子くんは高校を週一で通うつもりだったんです。
週一ってアルバイトじゃないんだからね(笑)
そんな息子はこういいます。
『オレはバカな人は嫌い』
君だよ、誰よりもおバカなのは!
とおちゃん、そう思ったけど、
グッとこらえたさ。
さて、さて、
息子くんの受験物語を駆け足で
お伝えしてきたんですが、
いよいよクライマックス。
本命の公立の高校の願書提出に、ついに行ってきたんです。
そして先生は、こういったのであります。
『あ!あの高校、定員割れ。
これだと勉強してなくても、
みんな合格しちゃうな』
もってます、息子くん!(笑)
カミさんはそんな息子をこう表現しました。
『まいった。
アイツは人生の勝ち組だ』
願書を提出しに行った息子くん。
帰ってきたときはやっぱりこう言ってました。
『今日が人生で一番面白かった』
一番面白い日を毎日更新してる息子くん。
『悩んだことがない』と言い切る息子くん。
どこまで人生なめてやりきれるか
とおちゃんは引き続き見守るね。
『ひすいこうたろう』話を読んでたら、人生は楽に生きられる気がします。笑
末っ子が寝てるのは剣道の稽古中…固い体育館の床。
我が家にも、人生を楽に生きられる人々がいる…気がします。笑