フラフラしている今日この頃の私ですが、(一応するべきことはしていますが、このあたりの話は別のエントリーで)先日、久しぶりにクラブという名の場所に出かけた。
2年前、レバノンに滞在していたときは、ソーシャルライフと言わんばかり、誘われるがままによく夜遊びに出かけていた私(夜中仕事で踊った後も)。クラブシーンの巷ではちょっと顔の知れたフィリピン人(だから日本人だってば)なんて噂も・・・。
そんな2年前とは裏腹に、今回の私は大人しい。
先日出かけることになったその夜も、友達の強い誘いを断りきれずにという流れからだったのだけれど、行けば行ったで存分に楽しむのが私のモットー。
レバノン・ベイルートは、パーティーのメッカ(?)という意外な事実、中東で危険、というイメージが定着してしまっているレバノンかも知れないけれど、皆さんはご存知ですか。レバノン人、飲むわ食うわ歌うわ踊るわ、ノリの良さと言ったらピカイチ(飲み食いは関係ない?)。ラテン人にも負けないと思う。
そして彼ら、生粋の見栄っ張り。聞くこと全て知ってるし、一緒に行くところ全て一番いいところだし、似通ったリストは続くわけで・・・。
その夜行ったクラブは、ベイルートにあるナイトクラブがひしめくモノ・ストリート、別名、クラブ通りにあるクラブのひとつ。音楽は、普通に日本のクラブで(と言ってもあまり知りませんけれど)掛かっているであろう流行のクラブ音楽・・・と思いきや、やっぱり掛けるよね、アラビックミュージック。
観察していると気づくことは、バンドをバックにやってきた男性歌手がアラビックチューンを歌いだすと、今までちょっとつまらなそうにしていた男女が踊る踊る。夜も更けお酒の酔いが回り始めたかと思えばバーカウンターに立ち上がり、踊り狂う。
やっぱり皆オリエンタルダンスは出来るのよ。特に習っていなくても。
そしてその夜、何度も音楽が中断される事になるその理由・・・
クラブに、大盤振る舞いでシャンパンを開ける輩がいるから。
そう、そしてそのシャンパン、ただのシャンパンではなく、普通のボトル7、8本ほど分もある巨大シャンパン。(写真があったら是非お見せしたいほど大きくて重くて、抱えるのも大変なサイズ)
この一連のシャンパン行事、実際に何が起こるかと言うと、バーマンに巨大シャンパンをオーダーしたお客さんに、中身の入ってる巨大シャンパンのボトルの首に花火を付けて「お客さん、開けました~」って特定の音楽(シャンパン用音楽)を流しながらアナウンス。
何がバカバカしいかって、それを1度「開ける」だけで、300アメリカドルから500ドルほどのコストが掛かるにも関わらず、名前を呼ばれたいがために我がと我がとオーダーするレバノン人。 (そのお店では500ドルと後で知る)
その夜は、2、3テーブルでシャンパンを開ける人たちがいたけれど、そのうちのひとつのテーブルの男性は、何を血迷ったか巨大シャンパンを開ける開ける。
でもお店にある巨大シャンパンだって数は数本と限られてる。ということは、花火を付け替えて同じボトルを使いまわし。
一体何本開けたのさ?ってか、同じボトルを抱えてバーマン、一体何回行ったり来たりしたのさ?
私が数えてた限りでは20本開けてましたとも。
20本×500ドル=10,000ドル≒100万円!?!?!?!?
でもこれ、一滴も飲まないんだよ。
もちろんみんながこんな生活はしてないけれど、レバノン人の感覚が、私には未だに分からない。。。