家計に貯蓄があまりない場合で、
お子さんがいらっしゃる女性が、
時々おっしゃる言葉があります
女性側の相談を伺っていて、
子供の面倒を見るために仕事を辞めて、
でも、貯蓄がないから財産分与の金額が少なくて、
慰謝料も金額が期待できなくて、
養育費も決して子供さんが十分に食べていける金額にならない時・・・
ポツリと・・・
「結局離婚で損をするのは女なんですね」
とおっしゃられてしまう・・・。
これは・・・つらいよね・・・。
あおい先生だって、なんて声をかけていいか、わからないでしょう？
法律のアドバイスの話を超えてしまっているもん・・・！！！
気の毒だからって、
あおい先生が勝手に、
養育算定表を完全無視した高額な養育費を提案できるわけでもないし・・・。
辛いですよ。でも金銭的な見通しは、
正確に伝える必要があるので、
まっすぐにお伝えします。
その上で、
行政によるフォローがあることもお伝えして、
どのような手当がもらえるか考えていただくように、お伝えします。
あとですね！
損をすると思っているのは、
決してあなただけではないかもしれない！ということも、
場合によっては伝えます！！！
どっひゃ～～～！？
あおい先生大丈夫なの！？
それ、空気よめてないんじゃないの？？？
お子さんの面倒をずっとみてきたからこそ、
女性が親権を取れる可能性が高いという大事なことを、
思い出して欲しいというだけです。
確かに、お仕事を辞めてしまったことで、
経済的には夫の方が安定しているかもしれません。
でも、
その一方で、お子さんと関わってきた時間が長い分、
親権を取れる可能性はググっと上がっているわけです
ここを忘れて欲しくないんです。
これまでに多くを投げうって子育てしてきたことに、
しっかりと誇りを持って欲しいんです
逆に男性側の相談を受けていますと、
平日は仕事でも、
土日休日はほぼ全ての時間を、お子さんと過ごすことに充てて来た方でも、
親権獲得が難しい場合が、とても多いと感じます
（特に共働き家庭で、
相当程度家庭に貢献していると感じるパパも多く存在します）
ですので、
男性の相談者の方は、
「結局離婚で損するのは男なんですね」
と、おっしゃられることが多いのです。
（ちなみに、極めて珍しい事案ですが、
仕事以外の時間を全て子育てに充てて来ただろうと認定された男性側に、
親権が認められた裁判例を見かけたことがあります）
結局、
自分側ばかりが損をすると考えながら離婚をするのは、
あまり幸せなことではないと思います
そういう意味で、
私は、「そうでもないかもよ」という話を、
空気を読まず、させていただくこともあったりします
◆◆菅沼法律事務所◆◆
弁護士 生井澤 葵（埼玉弁護士会所属）
埼玉県越谷市越ヶ谷１丁目１１番３５号
吾山ビルⅡ ４階
電話：０４８－９６９－３８０１
（お電話の際には「ブログを見た」と言っていただけますと、
スムーズです）
◆プロフィール◆
埼玉県越谷市の弁護士中央大学法科大学院兼任教員（「生活紛争と法」「法文書作成」「民事模擬裁判」担当）JADP認定夫婦カウンセラー
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