先般、陸山会事件で3名の元秘書それぞれ執行猶予付き禁錮刑つー重たい判決がでた。
大方の予想を覆したこの判決に極東ブログは以下の記事を寄せている。
上記記事によれば重たい判決は弁護側が主張する記載ミスによる軽微な形式犯ではなく、裁判所は石川被告が「合理的な説明ができない」と供述した4億円の原資を問題にしたからだと指摘している。天の声認定である。つまり、小沢さんの錬金術とは自民党経世会以来のゼネコンによる政治資金の見返りに公共事業を発注する土建屋政治のビジネスで、裁判所はそこを踏み込んで重たい判決をだしたつーわけだ。
天の声について状況証拠の推察だけで認定していいものかっていう問題もあるが、小泉政権時代に公共事業費を3分の1にまで減らして天の声など有りうるのかまず疑問に思った。建設業自体が昔のような利益がでない構造になったのである。こうした構造改革をしたのが小泉政権で自民党経世会の国交省から自民党清和会の財務省へ利権を付け替えたのだ。さらに事件当時小沢さんは政権与党ではなく野党である。
以前、政治評論家の森田実は野党時代の小沢さんによる天の声について東北地方のゼネコンを取材し「小沢さんの影響はない」と言っている。それにそもそも天の声は発注元の首長に働きかけるものである。今回の有罪判決はやはり「小沢排除」の検察ストーリー追認だと言わざるえない。ではまた。