既に日本のネット・メディアでも本国の公式発表を元にしたリリース情報記事が出ていますが、わが国の洋楽ファンにもある程度名が知られる貴重なカントリーのクロスオーバー・アーティストなので、載せておきたいと思います。
本国では8月25日に、丁度来週の9月10日、ニュー・アルバム「star-crossed」がリリースされることが発表されました。収録曲は以下の15曲で、゛3つのパートで現代の悲劇として構成され゛、゛傷心と癒しのきわめて個人的な旅を伝えるもの゛という説明がされています。プロデュースは、2018年リリースのグラミー賞受賞アルバム「Golden Hour」と同じく、ダニエル・タシアンとイアン・フィッチュク。録音はナッシュビルで行ったようです。
アルバム製作に先立ち、ケイシーは悲劇について何世紀も前の芸術様式をどのように探究するのかについて話し合い、ラストン・ケリーとの離婚がきっかけの一つとなったアルバム製作のインスピレーションとしました。゛私にとって興味があった事は、「Golden Hour」の後に何が起こったかということよ。夜なの。そんな風で夜の時にいるの゛とケイシーは以前に語ったそうです。゛それについてクールな事は、再び輝くことなのよ゛
【曲目リスト】
- star-crossed
- good wife
- cherry blossom
- simple times
- if this was a movie…
- justified
- angel
- breadwinner
- camera roll
- easier said
- hookup scene
- keep lookin’ up
- what doesn’t kill me
- there is a light
- gracias a la vida
3曲目、゛東京は一日にしてならない事をあなたが忘れないように゛と歌われる"cherry blossom"のフェード・アウト後に、゛10時30分を予定しております。どうぞご了承ください゛の日本語アナウンスが聞こえます。来日してた時にどこかで録音していたのでしょうか?ライブの案内か?桜の散る姿に自身を重ねた歌のようで、桜が奇麗だった日本が印象に残っているから日本での音源を挿入したと思われます。
さらに、アルバムと併せて、同名の映像作品も同日リリースするようです。50分の映像は、ロサンゼルスで撮影されました。エミー賞受賞歴のあるユージン・レヴィや、ビクトリア・ペドレッティ、SSWのプリンセス・ノキア、シモーン(ルポールのドラァグレースのシーズン13の勝者として最もよく知られてるそう)などが出演しています。私はどの御方も良く存じ上げませんが・・・一部が予告編で確認できます。
クロスオーバー作品として大成功となった「Golden Hour」に続く新作という事で、さらに芸術性に磨きをかけたポップ・アルバムという感じが、先行して公開された音や映像から感じますね。いわゆる、シュールな感じ。ただ、一部で殺伐としたテキサスっぽい風景が出てくるのが、カントリー・ファンとしては嬉しいです。映像も絡めて新しい表現に意欲的に挑戦しようという気概はさすがです。彼女はかつてはトラディショナル・カントリー・スタイルをも極めた人(「Pageant material」)です。難解になりすぎてないかとか気になりますが、新たな挑戦がどのように受け入れられるか、静かに見守りたいと思います。
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