ダイアリー・オブ・カントリーミュージック・ライフ

現代カントリー・ミュージックのアルバム・レビューや、カントリー歌手の参考になりそうな情報を紹介しています

Gretchen Wilson "Don't Do Me No Good"

2008-08-08 | カントリー(女性)
 グレッチェン・ウィルソンのニュー・シングル"Don't Do Me No Good"がリリースされています。昨年のアルバム「One of the Boys」がカントリー・ミュージックの強さと美しさが調和した素晴らしい作品だったものの、シングル・カットがいずれもトップ20にも入らずコマーシャル的にはイマイチ。つまり、アルバムとして聴いて初めて良さが分かるアーティスティックな作品だったって事。という背景を受けてか、この"Don't Do Me No Good"は意気の良い現在主流のロッキン・カントリーになっています。ブルース・ハープがふんだんにフィーチャーされ、リズムが弾んでいて結構ポップでもあります。ここでヒットを出さねば!っていう勝負曲。どこまで行きますか!デビュー当初から比べると、やっぱり丸くなってるような。

 グレッチェンで思い出されるのが、昨年、重鎮ロック・バンドであるハート(Heart)のアン・ウィルソン(Ann Wilson)のソロ・アルバム「Hope & Glory」でゲスト参加した1曲。その曲は、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(Creedence Clearwater Revival) の名曲"Bad Moon Rising"。言うまでもなくジョン・フォガティ作の名曲で、このカバーが素晴らしかった!ザックリとしたアコースティック・ギターのストロークが切れと躍動的なノリを作り出し、スピード感たっぷり!メインはアン・ウィルソンがシャガレ声で歌って、グレッチェンは主にコーラス、最後のパートだけメインで歌っていますが、グレッチェンのシンガーとしてのセンスや声自体の良さが存分に堪能できるものです。機会があったら是非聴いてみてください。フィドルがサウンドを引っ張る結構なカントリー・サウンドだったりするので、グレッチェンもこの手のサウンドを自身の音楽に活用したら、彼女特有のカントリー・ミュージックが生み出せるんじゃないかなぁ、なんて思います。そのくらい素晴らしいカバーです。

 

 今回のグレッチェンの曲は、この秋にリリースされるニュー・アルバムのリード・シングル。今秋はグレッチェンだけでなく、大物アーティストの新作が目白押しです。予定されてるアーティストは、Patty Loveless「Sleepless Nights」(クラシック・カントリーのカバー集)、Kenny ChesneyTaylor Swift(デラックス版とかDVDとのパッケージとか・・・、もういいから早く新作を!スコット・ボルチェッタは商売人。Taylor、適当なところで彼に見切りつけた方が・・・)、 Brad Paisley「Play」(ギター・アルバムって言ってるけど・・・)、Lee Ann Womack「Call Me Crazy」(10/21本国発売、既にリリースされている"Last Call"が、彼女らしくてグッド。安心)、Kellie Pickler、 John Rich などです。楽しみです。

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