2007年のカントリー・ゴールドで来日し、意気の良いパフォーマンスで楽しませてくれたボムシェル。その女性デュオの待望のデビュー・アルバムがようやくお披露目となりました。来日当時も、メジャー・レーベルであるCurbレコードからデビュー!と紹介されていましたが、シングルがそこそこヒットしていた程度でアルバム・リリースはまだだったのです。しかし、来日時のリード・ボーカル、バフィー・ローソンBuffy Lawsonの姿はありません。2007年の来日直後、より若手の ケリー・シェパードKelley Shepard(ジャケット右側)に交代しているのです。カントリー・ゴールドのBS2放送でのインタビュー映像で、クリスティー・オズモンソンKristy Osmunsonと息の合ったところ見せてくれていただけに、その真因がどこにあったのか気になるところ。ケリーがまだ二十歳そこそこと若く、なかなかキュートなルックスの持ち主(ダウンホームなキャリー・アンダーウッドってな感じ!?)であるところを見ると、より成功を確実なものにする為のレーベルの意向が働いたか・・・・
そんな詮索はさておいて、この新生ボムシェル、ど真ん中のコンテンポラリー・ポップ・サウンドを身にまとっての登場となりました。来日した当時は、ヒップ・ホップのリズムを大胆に導入した"Bomshel Stomp"のようなユニークなサウンドがアピール・ポイントになっていて、カントリー・ゴールドのステージでもハイライトとなっていました(熊本マリスト学園の中学生達によるダンスとの共演が、我が国のカントリー・ファンの間では伝説となっています!?)。対してデビュー作は、今メインストリーム・カントリーで主流となっている、エッジの効いたヘビーなギター・サウンドがフィーチャーされたFun!な音、そこにクリスティー・オズモンソンのフィドルがアーシーなフィレイバーを加えています。リアン・ライムスを思い出させる、ケリー・シェパードの歌声もなかなかのパワーハウス。スター性も十分感じる逸材です。
そんなパワフルな美人女性ペアの歌うテーマは、同世代の若い女性を力づける賛歌。彼女達の初ヒットで、アルバム・リリースのキッカケを作ったタイトル曲"Fight Like a Girl"はそんな彼女達の所信表明ともいえる、キャッチーなパワー・バラードです。アルバムのオープニングで、セカンドシングルでもある"19 and Crazy"の方は、歪んだギターがグイグイと引っぱるストレートなジャンプ・ナンバー。ケリーのコントラルトと、クリスティーのハイトーン・ボイスのハーモニーも彼女達ならではの個性があります。歌詞の中でも、2人の若い女性がいつまでも若々しく、今の自由を謳歌していきたい気持ちが歌われています。しかし、結局はそれは無理であることも悟るのです。ここら、ありがちな若者賛歌には終らない成熟さを感じさせているのがミソ。11曲中10曲でソングライティングにクレジットされている彼女達のコンセプトでしょう。
ロッキン・チューンの"Karma Is a Female Dog"も、ひとひねりした比喩の面白さが聴きどころ。主人公は、元カレの事を「”庭の道具”と一緒に逃げた”ロバ”」と吐き捨てて、タフな女性達の共感を誘うのです。アメリカ南部独特のスラングを活用したのかも。"You"は、アコースティック・ギターの滑らかな響きと、コーラスのメロディーがナイスなスロー曲。この曲は、オフィシャルHPでアンプラグド・ライブ演奏(音が少し悪いですが)を見る事が出来て、彼女達2人の生身のサウンドが聴きモノです。ラストの"Fiddle"は、アルバム中最もカントリー的なナンバー。マイナー・キーの、チャーリー・ダニエルズ調アップ・テンポ・ナンバーです。インスト曲のようなタイトルですが、自分をまるで”フィドル”のように扱おうとする彼氏に対する思いが歌われています。
アイダホ産まれのクリスティーは、4歳の頃からバンド活動をしていて、北西部からカナダをツアーして廻っていました。その彼女が音楽で生きていく事を決めたのは、1997年、ガース・ブルックスのセントラル・パーク・ライブをTVで見た時だったそうです。一方、ミシガン産まれのケリーは、フェニックスの小さな劇場で歌っていましたが、 The Ellen Degeneres Showという番組のオーディションの為にテープを送った事で、人生がブレイクしました。そのテープを、グラミー賞のノミネート歴もあるR&Bシンガー、ブライアン・マックナイト Brian McKnightが惚れ込み、彼にソングライティングの手ほどきを受けた事をキッカケに、音楽活動が広がっていきました。
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そんな詮索はさておいて、この新生ボムシェル、ど真ん中のコンテンポラリー・ポップ・サウンドを身にまとっての登場となりました。来日した当時は、ヒップ・ホップのリズムを大胆に導入した"Bomshel Stomp"のようなユニークなサウンドがアピール・ポイントになっていて、カントリー・ゴールドのステージでもハイライトとなっていました(熊本マリスト学園の中学生達によるダンスとの共演が、我が国のカントリー・ファンの間では伝説となっています!?)。対してデビュー作は、今メインストリーム・カントリーで主流となっている、エッジの効いたヘビーなギター・サウンドがフィーチャーされたFun!な音、そこにクリスティー・オズモンソンのフィドルがアーシーなフィレイバーを加えています。リアン・ライムスを思い出させる、ケリー・シェパードの歌声もなかなかのパワーハウス。スター性も十分感じる逸材です。
そんなパワフルな美人女性ペアの歌うテーマは、同世代の若い女性を力づける賛歌。彼女達の初ヒットで、アルバム・リリースのキッカケを作ったタイトル曲"Fight Like a Girl"はそんな彼女達の所信表明ともいえる、キャッチーなパワー・バラードです。アルバムのオープニングで、セカンドシングルでもある"19 and Crazy"の方は、歪んだギターがグイグイと引っぱるストレートなジャンプ・ナンバー。ケリーのコントラルトと、クリスティーのハイトーン・ボイスのハーモニーも彼女達ならではの個性があります。歌詞の中でも、2人の若い女性がいつまでも若々しく、今の自由を謳歌していきたい気持ちが歌われています。しかし、結局はそれは無理であることも悟るのです。ここら、ありがちな若者賛歌には終らない成熟さを感じさせているのがミソ。11曲中10曲でソングライティングにクレジットされている彼女達のコンセプトでしょう。
ロッキン・チューンの"Karma Is a Female Dog"も、ひとひねりした比喩の面白さが聴きどころ。主人公は、元カレの事を「”庭の道具”と一緒に逃げた”ロバ”」と吐き捨てて、タフな女性達の共感を誘うのです。アメリカ南部独特のスラングを活用したのかも。"You"は、アコースティック・ギターの滑らかな響きと、コーラスのメロディーがナイスなスロー曲。この曲は、オフィシャルHPでアンプラグド・ライブ演奏(音が少し悪いですが)を見る事が出来て、彼女達2人の生身のサウンドが聴きモノです。ラストの"Fiddle"は、アルバム中最もカントリー的なナンバー。マイナー・キーの、チャーリー・ダニエルズ調アップ・テンポ・ナンバーです。インスト曲のようなタイトルですが、自分をまるで”フィドル”のように扱おうとする彼氏に対する思いが歌われています。
アイダホ産まれのクリスティーは、4歳の頃からバンド活動をしていて、北西部からカナダをツアーして廻っていました。その彼女が音楽で生きていく事を決めたのは、1997年、ガース・ブルックスのセントラル・パーク・ライブをTVで見た時だったそうです。一方、ミシガン産まれのケリーは、フェニックスの小さな劇場で歌っていましたが、 The Ellen Degeneres Showという番組のオーディションの為にテープを送った事で、人生がブレイクしました。そのテープを、グラミー賞のノミネート歴もあるR&Bシンガー、ブライアン・マックナイト Brian McKnightが惚れ込み、彼にソングライティングの手ほどきを受けた事をキッカケに、音楽活動が広がっていきました。
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