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国境のそばのホテルで一泊・・クエッターを目指して走る
2003年10月21日火曜 はれ 朝20℃ 10時30℃ 12時33℃ 14時30℃
パキスタンの国境のホテルをジャスト8時に出る。走り出すといつものように寒い・・
これまでのイランと違って砂漠の平原が続く。ここらあたりは砂漠地帯なのだろうか。
不安になってきた。朝もやの中に平屋の民家が朝日に照らされている
道が悪いと聞いていたが最初の20~30キロだけ。そのあとはイランににも負けない
いい道路が続く。ベンジン(ガソリン)スタンドは100キロぐらい置きぐらいにある
と夕べ聞いていたがスタンドが出てこない。
「ベンジン・ベンジン」とかたまっている村で聞くと「ここだ」とゆう。スタンドでは
なくてポリ容器を集めて売っているのだった。よく見ると前にも後ろにもポリ容器を集め
ている場所が何カ所かあった。
あーそうなのか「ベンジン」はこんな風になっているところで入れるんだ。「よし、納得」
道ばたにポリ容器を集めているところが「スタンド代わり」である。それからはそこで給
油する。何回か入れているうちに「ガススタンド」がわかってきた。
オートバイタンクに入れるのは「ホース」ではなくてどこでも「ジョウゴ」に「布」を貼
って入れてくれる。こまかい「ゴミ」が入らないように布を使うのだ。左は砂漠右には光
った岩山がつづく。これ以上砂の道がつづかないようにと・・祈る。
ウーンこの調子ならクエッタには3時頃に着くぞ。よしよしと・・ところが300キロぐ
らい走った所を過ぎたあたりから道が狭くなってガタガタ道のアスファルトになって60
キロが精いっぱいである。
峠には砂が道に張りだして埋め尽くしている。「エエー」停まって歩いて確かめる。50m
ぐらなので乗り越えることが出来そうだ。ローギアーで足をつきながら転ばずに越えること
が出来た。
だんだん道幅が狭くなってくる。大型トラックが来たら路肩の砂によけなければなんない。
幸い交通量が少なくトラック・自動車がきても路肩の砂によけることなくスローで通り過ぎ
てくれる。
小さな町を左に見る。泊まるにはまだまだ早い。山に入ってどんどん登り坂カーブが多く、
ところどころジャリも出て来た。途中では「駅」ではないかと思われる場所を通過。スロー
スローで進む。
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小さいものから大きいものまで・・「toppi」日本では「突飛」と書くのだろうか・・標識がでているところも
あるがないところが多い。
山を過ぎて村に入った。その入り口出口に「突飛」が出て来た。突然ドーンと飛び上ってから
気づく・・スピードを落とすためのオートバイの腹がつかえ・・スタンドの土台がずれるとき
もあった。「土盛り」南米では何回もやられてきた「突飛」だ。
線路のある前後にも造られている。注意していても大きくジャンプするほどでかい「突飛」
が出て来た。何回かジャンプした。クエッタ―市内に入る時「エエーッツ」停まらざるを
えないほど大きな突飛が出て来た。チェックポイントらしき兵士の見張り人もいる前でい
ったん停まった。
斜めに乗り越えようとしたがオートバイの腹がつかえてしまって転倒してしまった。ライト
の右が折れてしまいゴムひもでとりあえず固定して走る。なんでこんなでかいストップ
「突飛を作るんだ!」捨てセリフを吐きながら手伝ってもらって起こす。
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キンキラキンのトラック・・ド派手なカラーのトラックばかりが走っている。しかしパワーが
足りなくてのろのろ・・笑ってしまった。
市内に入った。ホテルを探すため地元の人が多くたむろしている場所に止める。「ホテル・
オテル」手招きしてくれる人に着いて行く。こんな近くにホテルがあるのか。二階に上がっ
てみるとそこは「電話」する場所みたいなところだった「ノーノー」。
両手を耳に当てて「ホテル」とやったものだから「電話」と勘違いしたようだ。「ノーノー」
「スリーピング」「スモール・スモールホテル」再び聞く。オートバイに乗った青年が案内
してくれるようだ。うしろについて走る。ついたホテルはなんと五つ星180$(2万円)
だと。
ええーなんとか52$(6千円)まで下げてもらって泊まることにした。19時になっている。
でっかい高級ホテルは泊まりのお客でにぎやかさがある。兵士の姿もホテルの入り口にも玄関
前の広い駐車場にも兵士を見かける。フロントで日本人男性3人とあった。
日本人二人と日本大使館に勤めているパキスタン人と聞いた。「おれたち」はパキスタン・南
のカラチの方から列車でくるつもりだったがゲリラが○○砲?で「列所を爆破する」との予告
を聞いたので「兵士を雇って」「ジープで来た」とも話す。
クエッタ―でゲリラの話にビビる・・その話を聞いて「恐ろしいところ」に来たと本当にビビ
ってしまった。この辺は危ないので「一人は」よした方がいいと話す。危ないと言われてもど
うしようもない。
しかし落ち着いてよく考えてみると「列車が爆破」されるのなら「ジープ」の方がよっぽど危
ないのではないのか。こっぱみじんになってしまうのではないか。まじめな顔で話している本
人の方がかえってあぶない、おかしな話ではないかと自問自答して笑ってしまった。
これまで世界のその国の日本大使館に赴任して働く日本人は厳重に保護された「檻(おり)中」
で仕事しているから余計に敏感になるのだろうと思う。地元の現地の人をもっと信用して仕事し
た方がよかろうとも想う。
他の国では現地の人たちとの交流など積極的にしている大使館員もおられるはずだ。見習って
ほしいものだ。晩飯は部屋まで運んでもらってビール5本、チキン焼き7$=800円。
久しぶりに満足した夜になった。
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