松尾清晴オートバイ夢ひとり旅・世界走行中・5年10ヶ月・102ヶ国(訪問111カ国)・28万km走破・総集編

2000年10月~2008年11月まで5年10ヶ月・102カ国(訪問111カ国)1500ccで28万km走破

オートバイひとり旅・シベリア横断~中央アジア  74 パキスタン・スライマン山脈越え

2014年01月20日 | 赤道直下と陸路国境148か所

スライマン山脈に入る手前からダートの道になって・・パウダーのようなふかふかの道・・トラックの走った
あとは白い土ぼこりで・・・しばらく停車して待つ。

2003年10月25日土曜 はれ昼25℃ 長袖を脱ぐ33℃ 夕方温度計見るひまなし

きょうは日本では関東地区嬉野「ふるさと吉田会」の日だ。メッセージ届いただろうか。
少しでも早く先に進みたい6時40分ガス・スタンド・オーナーの自宅を出る。お世話に
なりました。

見張り役の兵士も6時前に部屋に戻ってきた。きょう走る道路事情についてきのう
くわしく聞いていた。それも・それもひつっこく聞いた。夜は半そでシャツでも汗
かくような暖かい陽気だった。

走り始めて80キロで給油、ここもスタンドであった。ここを過ぎた137キロから
ガタガタダートの道になった。今までとガラッと変わってしまったダートの道・・
トラックのあとについて走ると砂ぼこりでまったく見えなくなってしまう。

ほこりがおさまるまで待つしかない。まっ白い土けむりパウダーみたいだ。トラック
は歩く速さだ。あまりの遅さ。風向きを待って追い越しをかけ前に出て進む。しかし
こっちのスピードも同じで追い越せない。

前に出たとたん深いふかふかのパウダーに入りこんでしまい転倒した。フロントに挟
んでいた手書きの地図も土ぼこりの中に落ちてしまった。前から来たトラックとうし
ろから来たトラック2,3人の人に起こしてもらう。

エンジンはかかる・・変化なし大丈夫だ。顔も荷物もオートバイもまっ白になってし
まった。まだ続くのかこの悪路・・。「ソーリ」「この悪道」あと「何キロ続く」
何度も途中で会ったドライバーに聞くがはっきりわからない。

日本語だからわかるはずがないのだ。デコボコ道に入って70キロでベンジンスタンド
が出て来た。ここはディゼル用専用のみでベンジンはない。店員に「アスファルト」
の道まであと「何キロ」あと「テン(10)キロメ―タ」でアスファルトだと・・。


パウダーのような白いダートの道を抜け出して・・真っ白になったオートバイ・顔・身体・
を見て笑っている地元の人と一緒に・・。

ほんとに10キロで悪路が終りアスファルトになった。緊張の連続で汗びっしょり。
80キロを3時間かかっている。地元の人が集まっているところで休憩。真っ白になっ
ているわたしの顔を見てみんな笑っている。ヘルメットを脱いでも顔がまっ白なのだ。

地元の人たちを写真に撮りながら休憩。アスファルトになったが今度は狭い道の山岳道路
に入ってきた。トラックは片方が待機してないと通り抜けない狭さ。多少広いところで待
機している気の聞いたトラックもある。行きかう時が面倒なのだ。

トラックには必ず助手が乗っており「石」を持ってバックしないようにタイヤに噛ませる
役目なのだ。歩くより遅いトラック同士・・ほんとに遅いトラック同士。峠を越えること
が出来るかどうかと心配になる。

比較的広い路肩のある場所を狙って追い越しをかける。路肩に石ころがないところを狙う
のだ。クラクションを鳴らして追い越すがすぐにトラックがいる。停まっているように見
える走り方。


のろのろのトラックを追い越しに追い越せなくて・・ようやたどりつたスライマン山脈の峠から
下りの道路。見るからに狭くてカーブが続く恐ろしく感じた山岳道路

追い越すに追い越せない山岳道路。途中パンクして立ち往生のトラック。助手の人にオー
トバイを支えてもらい石ころの路肩を通リ抜ける。下りに入った相変わらず狭い道。
ウヘーィ3000mは楽にある山岳道路だろう。

あの南米のアンデス山脈以上の深い谷底が見えて来た。ぞーっとする。こんなところを下
るのか。慎重に下らなければ大変なことになる。

下りに入った、そろそろ、もっとそろそろ用心して時にはローギアーで走る。よくもこん
なところをトラックが走るものだ。ようやく下り終わった。もう3時を過ぎている。下り
終わった所から二車線のアスファルトでホッとする。

ムルターンまであと30キロだが手前の町で地元の青年にホテルを案内してもらい800
リラのホテルに泊まる・・17時。まっ白になってしまったオートバイを洗いたい。青年
に洗車場まで引っ張ってもらいきれいさっぱりにした。

氷をもらってビールを冷やして晩飯とする19時。目の前の道のことで精いっぱいで
「一人じゃ危ないと」ゲリらのことなど・・・すっかり忘れてここまで来るのに思い出す
暇もなかった。もっともここまで来るのに普段の国と同じで危ない雰囲気などなんにも感
じなかった。


途中の小さい町で・・オート三輪者・・食堂前で。

10月26日日曜あさはれはれはれ30℃夕方もあったかい半そでで充分19時33℃20時29℃21時28℃

夕べはムザイターゲ―ヒ?muzaitargarhとゆう町に泊まっていた。夜中に蚊にやられて
あまり眠れず。8時過ぎにホテルを出る。夕べホテルの近くにホンダオートバイの看板
を見つけていたので気になっている①セルとギア→ニュートラになってもグリーンのラ
ンプが点灯しない。②スタンドの位置が「突飛」に引っ掛かりづれてしまっている。

どうなるかわからないがとりあえず寄ってみることにした。店では「バネ」が「延びて
いる」とカットしてくれたがスタンドそのもは直らなかった。仕方なくラホールに向か
って走る。30キロでムルトン・・市内を抜けようとしたところにホンダ店の看板・・

折り返して寄ってみる・・ダメだとか・・ここでは無理のようだ。あきらめて出発しよ
うとした・・ところが相変わらずギアーがニュートラに入らなくてエンジンがかからない。
それを見ていた店の人がメカニックを呼ぶ?と店に戻った。

しばらくしてメカニックの人が来た。配線をいじくっている・・・「そこじゃないのに
なー」しばらくして前照灯をはずしにかかる・・「そこらへんなのだ!」核心のところを
直しにかかった・・

11時頃から12時頃までかかってニュートラの電気はつくようになったがギアーの位置
がニュートラに入らないのは直らなかった。スタンドの位置についてもお願いするとメカ
の人が自分の店に案内してくれる。


めずらしいかごを担いでいたので写真を撮らせてもらった

「ホンダ修理販売店」そこはメカニックの人のお店だった。お店の前でスタンドを短くカ
ットして溶接してくれた。少しは気にならなくなった。修理代「いらないと」オーナーす
みませんです。

しかしどうも立ちすぎてしまう懸念が残り不安定だ。停めるときに注意しなければ・・
スタンドに下駄をはかせているのでどこかで外してもらおう。14時を過ぎていたので
きょうは走るのをやめてここにムルタンに泊まることにした。

落ち着いた街並みに最初は感じていたが中心部繁華街に入ると走れないほどごっちゃごち
ゃした街だった。51$6000円の高級ホテルチーフマネージャーやけに冷たい感じを
受けた上に高すぎる。

で別のホテルを探した。300mほど離れた所に3$360円で泊まれるホテルがあった。
ビール・アルコールはさっきの高級ホテルでしか売ってない。そのホテルに戻って物々しい
警備員がいるところの地下特別室?に入ってウォッカー2本・ビール5本買う。

泊まるホテルの建物は旧いが・・寝れればいいんだ。感じのいいおじさんが管理している。
部屋は二階だと説明を受けきょうは早い夕食にする。

地元の子供たち


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