台風7号が沖合を通過中の蒲生海岸。
最初は,「なんだ,こいつ? ゴキブリ?」と思った。

しかし,よく見ると,甲虫だった。
尋常じゃない光沢があり,異様なくらい,キラキラ光っている。

カミキリムシじゃないし,クワガタムシやコガネムシの仲間でもなさそう。

とりあえず,現場では,写真を撮っておいて,夕方,家に戻ってから,図鑑で調べてみると,タマムシの仲間っぽい。
光沢が強くて,見にくいが,背中に2対の白っぽい斑がある。

私の図鑑で,これに該当するのは,アオマダラタマムシだけ。
ネットで検索すると,南方系の虫で,福島県が北限との記載があったが,別の記事によると,2020年に,宮城県でも発見され,今は宮城県が北限になっている,という。

とはいえ,この個体は,宮城県産,というより,台風が,南方から運んできた可能性が高いように思われる。
通常は,林の中に棲息しているので,アクシデントがない限り,海岸の草地にいることは,ないのではないか。

それでも,宮城県内では,滅多に見ることができない虫だった。
できれば,こういう黒っぽい個体ではなく,青く輝く個体の方が良かったのだが,これで,良し,とせねば。

自分の目で,じっくりと,実物を観察できたのだから,それで良い。
下の砂浜の方まで歩いていくと,ウスバキトンボたちがいた。
なかなか止まってくれないので,仕方なく,飛翔写真を撮影。

肉眼では,速かったり,遠かったりで,よくわからないが,写真にして,時間を止めると,じっくりと鑑賞できる。

すごく,きれいだ。

なお,台風が逸れた,と言っても,波は,まだこんな感じだった。

さすがに、サーファーは誰もおらず,久しぶりの,誰もいない海。

冬の日本海でお馴染みの『波の花』が,岸辺で泡立っていた。

(2024/08/17 アオマダラタマムシ,ウスバキトンボ)
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