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秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

頭を投げる?!

2025年03月09日 | 秋田県_県央(大潟村/男鹿市)

 ヘッドスローというらしい。

 え?!  頭,投げんの? 

 
 このディスプレイは,大きく分けて,三段階。
 
 第一段階。
 ぐっと首を伸ばす。

 
 第二段階。
 首を曲げ,頭を後ろに投げ出す。


 
 これがヘッドスローの語源か。
 
 正面から見ると,まん丸の白いお餅のようになる。

 
 このお餅は,後ろに,メスがくっついていた。
 
 
 この段階が,一連のディスプレイのメイン。
 
 第二段階でお餅になった後は,口を開け,なにやら叫んでいる風になる。

 
 群れ全体から,ヴィー,ヴィーと声が聞こえてきたが,このときの声だったかもしれない。
 
 これを,第二段階のAバージョンとするならば,Bバージョンもある。
 
 Bバージョンは,お餅になった後,両足のヒレで,後ろに水をかいて,水しぶきを上げる。



 より激しく,アピールができる感じ。
 
 最後の第三段階。
 
 首を左右に振りながら,元の姿勢に戻る。

 
 元の姿勢に戻るときは,必ず,首を左右に振る。これが決まり。
 
 この段階にも,Bバージョンがあって,元の姿勢に戻る前,天にくちばしを突き刺すように,伸び上がる。



 それから,左右に首を振って,元の姿勢に戻る。
 
 
 第二段階でBバージョンだったとき,その流れで,そのまま,第三段階もBバージョンになることが多いようだ。

 
 
 以上が,ホオジロガモの求愛ディスプレイ=ヘッドスローディスプレイの基本。

 いっちょ前に,若いオスも,やっていた。
 
 
 これは,もっと進んだ段階なのか,メスを引き連れて,首を,ゆっくりと,左右に振り続ける行動も見られた。


 落としたメスを,さらに,じんわりと口説いている感じ。

 
 このときは,首を振っているオスに,メスが続き,その後ろに,さらに,若いオスが付いていた。

 
 そのうち,メスが,オスの受け入れを許すかのように,姿勢を低くした。
 


 そして,感極まったように,天に伸び上がった。

 
 この,首を左右に振る動きは,まだ喃語しか話せない孫も,今,遊びでやっていて,周囲のおとながそれを真似ると,大喜びする。
 
 閑話休題。
 
 人間も鳥と一緒だな,って話。
 
 さて,ホオジロガモたちがいたのは,船越水道と言って,八郎潟残存湖と日本海を結ぶ水路。

 
 毎冬,ホオジロガモなどがたくさん入るところで,コオリガモが入った年もあった。
 
 この船越水道を超えて,ず〜っと行った男鹿半島先端付近が,私の生まれ故郷。
 
(2025/03/01  ホオジロガモ)


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2 コメント

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Unknown (rumi-mailbox)
2025-03-09 15:26:12
ヘッドスロー、おもしろい。
みんなでヘッドスローしてるのが笑えますね。
鳥たちは真剣なんでしょうけど。
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面白いです (yamame)
2025-03-09 16:30:43
>rumi-mailbox さんへ
>ヘッドスロー、おもしろい。... への返信

冬の終わりから,北に渡っていく短い期間,カモたちの求愛ディスプレイを楽しめます。

先日,ウミアイサを掲載しましたが,ホオジロガモも面白いです。

真冬でも,こういう格好をするときはありますが,こういうお祭り騒ぎは,今の時期限定です。
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