暖かくて、日が長くて、卵をたくさんうめるだけの栄養が体に蓄積されていると
さあ、繁殖の季節がやってきた! になってしまうのです。
卵をしばしば生んでしまう、発情に由来する攻撃な行動など問題が生じているのならば、環境を変えることが必要です。
■まずは、適正体重に
多くの飼い鳥は、ぽっちゃりしています。その子の体格に合った適正体重を保つように、ゴハンの量をコントロールすることが必要です。
まずは、毎日体重を測り、与えるゴハンの量を記録することからはじめましょう。無理なダイエットを鳥さんに強いて、栄養失調や餓死させてしまいがちなので、時間をかけてゆっくりと体重を減らしていきましょう。
ダイエット中や適正な量のゴハンを食べている鳥さんには、クリッカートレーニングで色々教えてあげる楽しみを作ってあげましょう。
■毎日の生活を忙しくする
やることがないと、毛づくろいや発情行為に没頭しがち。鳥さんの仕事を作って、発情以外の行動ができる環境を作ってやりましょう。鳥さんの仕事のうち、多くの時間を占めるのが採食活動です。飼い鳥では、この時間が圧倒的に短く、多くの鳥たちが退屈しています。採食活動を、遊びにした「宝さがし」でインコたち生活を充実させてあげましょう。発情の対象になるからとおもちゃは悪者扱いされることが多いですが、全てのおもちゃが悪影響を与えるわけではありません。発情防止対策に必要なおもちゃもあるのです。
こちらもご覧下さい
→環境エンリッチメント
→紙のおもちゃの作り方
→鳥の生活を豊かにするおもちゃの本を出版しました。
■発情を防ぐために暗い時間を十分に取りましょう。
朝は7時頃に起きて夜は10時過ぎに就寝という鳥たちも多いのでは?
人間に合わせて生活をすると、そうなってしまうのも仕方ないかもしれませんが、発情は明暗周期に影響を受けるといわれています。
頻繁に発情をするようなら、連続した暗期が12時間以上になるようにしましょう。つまり、日照時間(明るい時間)が12時間以下になるようにするのです。
また、発情を止めたいという場合は、もっと長く暗い時間を取ることが必要です。発情抑制効果がでる光周期は8時間以内(海老沢 2004)とされています。
遮光できるカバーなどでケージを覆い、静かな部屋で早めに寝かすなど工夫するようにしましょう。
また、暗くできるインコ専用の部屋があるのなら、タイマーを用いて明暗周期を自動的に設定することもできます。
■季節による温度変化を経験させる
季節による温度変化を経験させることで、長期にわたる発情を押さえることができます。
エアコンがほとんどの家庭で装備されている現在、室温は一年を通じて人間にとって心地の良い温度に保たれてしまいます。
また、病気の鳥を介護した経験のある方は、その鳥が回復した時、また別の鳥を迎えたときに、温度を下げることに恐怖心が生じたりすることもあるようです。
極端な低温や高温条件は別ですが、雛や病気治療中以外の健康な鳥であれば温度に対する適応力があります。
■発情を防ぐことのメリットは大きい
犬や猫は、健康や行動上の配慮から避妊手術をすることが推奨されています。しかし、ほ乳類と異なる体の構造を持つ鳥は、現在のところ避妊手術をすることができません。
飼育されている鳥は与えられた環境の中で生きていくことを余儀なくされています。私達が発情のしくみを知り、環境に配慮することで鳥は健康に過ごすことができるのです。
引用文献、参考文献
コンパニオンバード No.2 飼い鳥はなぜ発情するのか 44-49ページ
誠文堂新光社 2004年
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4416704631/
さあ、繁殖の季節がやってきた! になってしまうのです。
卵をしばしば生んでしまう、発情に由来する攻撃な行動など問題が生じているのならば、環境を変えることが必要です。
■まずは、適正体重に
多くの飼い鳥は、ぽっちゃりしています。その子の体格に合った適正体重を保つように、ゴハンの量をコントロールすることが必要です。
まずは、毎日体重を測り、与えるゴハンの量を記録することからはじめましょう。無理なダイエットを鳥さんに強いて、栄養失調や餓死させてしまいがちなので、時間をかけてゆっくりと体重を減らしていきましょう。
ダイエット中や適正な量のゴハンを食べている鳥さんには、クリッカートレーニングで色々教えてあげる楽しみを作ってあげましょう。
■毎日の生活を忙しくする
やることがないと、毛づくろいや発情行為に没頭しがち。鳥さんの仕事を作って、発情以外の行動ができる環境を作ってやりましょう。鳥さんの仕事のうち、多くの時間を占めるのが採食活動です。飼い鳥では、この時間が圧倒的に短く、多くの鳥たちが退屈しています。採食活動を、遊びにした「宝さがし」でインコたち生活を充実させてあげましょう。発情の対象になるからとおもちゃは悪者扱いされることが多いですが、全てのおもちゃが悪影響を与えるわけではありません。発情防止対策に必要なおもちゃもあるのです。
こちらもご覧下さい
→環境エンリッチメント
→紙のおもちゃの作り方
→鳥の生活を豊かにするおもちゃの本を出版しました。
■発情を防ぐために暗い時間を十分に取りましょう。
朝は7時頃に起きて夜は10時過ぎに就寝という鳥たちも多いのでは?
人間に合わせて生活をすると、そうなってしまうのも仕方ないかもしれませんが、発情は明暗周期に影響を受けるといわれています。
頻繁に発情をするようなら、連続した暗期が12時間以上になるようにしましょう。つまり、日照時間(明るい時間)が12時間以下になるようにするのです。
また、発情を止めたいという場合は、もっと長く暗い時間を取ることが必要です。発情抑制効果がでる光周期は8時間以内(海老沢 2004)とされています。
遮光できるカバーなどでケージを覆い、静かな部屋で早めに寝かすなど工夫するようにしましょう。
また、暗くできるインコ専用の部屋があるのなら、タイマーを用いて明暗周期を自動的に設定することもできます。
■季節による温度変化を経験させる
季節による温度変化を経験させることで、長期にわたる発情を押さえることができます。
エアコンがほとんどの家庭で装備されている現在、室温は一年を通じて人間にとって心地の良い温度に保たれてしまいます。
また、病気の鳥を介護した経験のある方は、その鳥が回復した時、また別の鳥を迎えたときに、温度を下げることに恐怖心が生じたりすることもあるようです。
極端な低温や高温条件は別ですが、雛や病気治療中以外の健康な鳥であれば温度に対する適応力があります。
■発情を防ぐことのメリットは大きい
犬や猫は、健康や行動上の配慮から避妊手術をすることが推奨されています。しかし、ほ乳類と異なる体の構造を持つ鳥は、現在のところ避妊手術をすることができません。
飼育されている鳥は与えられた環境の中で生きていくことを余儀なくされています。私達が発情のしくみを知り、環境に配慮することで鳥は健康に過ごすことができるのです。
引用文献、参考文献
コンパニオンバード No.2 飼い鳥はなぜ発情するのか 44-49ページ
誠文堂新光社 2004年
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4416704631/