下克上の野球と政治

下克上とは？
下の者が上の者に打ち勝って権力を手中にすること。南北朝時代から戦国時代、農民が領主に反抗して一揆として蜂起し、また、家臣が主家を滅ぼして守護大名や戦国大名になっていった乱世の社会風潮をいう。今年の野球界は日本でもメジャーでもリーグ優勝チームが苦戦している。クライマックスシリーズやワイルドカードで下位球団が優勝チームを喰う下克上戦になっているのだ。

そして第二次安倍内閣の政界の話だ。

安倍晋三首相にとってのトラウマは第１次政権崩壊の序曲となったのが、新政権発足３か月後の２００６年末にあった小渕優子さんも所属する群馬県の佐田玄一郎・規制改革特命相の辞任。年が明けると、半ばごろから農水相の自殺、相次ぐ辞任で交代が続き、右派安部政権の宿願だった防衛庁の省格上げが実現したと思ったら、初代大臣が不適切発言で辞任と閣僚の交代ラッシュとなり、その間の参院選で敗れて民主党を勢いづかせた。 いわゆる安倍内閣第一次下克上である。

そして右派の第二次安部政権が宿願だった秘密保護法や集団的自衛権を閣議決定や実現したと思ったら群馬県の小渕優子から始まった辞任ドミノ連鎖である。

はたして、第二次安倍内閣の辞任連鎖が、また起り野党の下克上がはじまるのであろうか？

読売巨人軍は1勝のアドバンテージさえいかせず4連敗で球界下克上が起こった。安倍内閣も4大臣以上の不祥事辞任で、再び政界下克上は興ると予想する。