「ツインテール」は、中生代ジュラ紀から太平洋に生息している甲殻類で、顔が下、しっぽが上という体型や、そのとぼけた顔、二つのしっぽなどの愛くるしい姿により、古くから親しまれていた。そのため、この怪獣に萌えることを指す「ツインテール萌え」という言葉も生まれた。日本に初めて上陸したのは1971年4月30日のことだった。ツインテールはエビによく似た味がして非常においしいため、食料としても好まれた。同時代に生息していた恐竜、地底怪獣グドンがツインテールを好んで襲うのも、その味が原因である。十分に火を通さないと食中毒を起こす可能性があるといった呼びかけを科学特捜隊のハヤタ・シン隊員がした(ヒーロー戦記)ことも知られており、一時期は国内で流通していたエビの加工品の過半数がこのツインテールであったとする説もある。しかし、近年では乱獲が進み、1971年5月を最後にほとんど見かけられなくなった。最近では2006年5月、6月と珍しく二ヶ月連続で発見報告があったが、絶滅を危惧されている
いま芸能界でもAKB48の渡辺麻友(18才)、きゃりーぱみゅぱみゅ(19)など、ツインテールがトレードマークのタレントが急増中。ローラ(22才)は最近、ブログにツインテールにした写真をアップしたところネット上で絶賛の声があがった。バーチャルの世界では初音ミクなども有名だが、人気を集める理由はどこにあるのだろうか? ツインテールといえば長い髪を頭の上の両サイドでまとめ、肩ぐらいの長さまで垂らした髪形。“美少女キャラ”の髪形というイメージがあるが、アイドル評論家の北川昌弘氏は「ツインテールは、初音ミク効果でファッショナブルな髪形というイメージとなりました。そしていまは、キャラを立たせるツールになっています」といって、こう続ける。「例えば、“ももち”の愛称で人気のBerryz工房の嗣永桃子さんは、自分のかわいさをアピールするキャラで注目度がアップしていますが、彼女は完全にツインテールによってそのキャラが強調されていますよね。若さやかわいさを出すのに向いている髪形であるのは間違いないですね。“大人はやらない、やっても似合わない髪形”という前提があるので、いい換えると“大人ではないですよ”というアピールにつながるんです。
嗣永さんとかきゃりーぱみゅぱみゅさんのように、ツインテールを自分のキャラの“武器”としてやっている人が増えてきていると感じますね」 同じように髪を頭の上で結ぶ髪形にはポニーテールがあるが、このふたつの髪形には与える印象に明確な違いがあるという。「ポニーテールもツインテールも基本的には髪をすべて束ねますから、顔の輪郭もはっきり出るし、ある意味ごまかしがきかない髪形という点ではいっしょ。でも、ポニーテールは色っぽい印象を与えるので大人でも似合うのに対して、ツインテールは幼さを感じさせるので誰でもできる髪形ではなく、年齢が上がってくるとなかなか難しいですね。また、最近は、渡辺麻友さんのように前髪の両脇を長くした進化型のツインテールも出てきています。こうすることで、顔の輪郭をシャープにする効果がある。これまでにない新しいパターンといえますね」(北川さん) 今年の2月には、インテールの普及を呼びかける目的で『ツインテール協会』なる団体も発足。2月2日を『ツインテールの日』として同日、ツインテールの女の子の画像を載せたサイトをオープンすると、10日間で20万ものアクセスが殺到するなど一躍、注目を集めた。きゃりーぱみゅぱみゅもツイッターで「今日はツインテールの日なんだね! 私の日!」とつぶやいたほどだった。「ツインテールは、二次元の世界ではセーラームーンから始まって初音ミクにつながっていくなど、ひとつのカルチャーでもあると思うんです。また、髪をしばる位置を頭の上に近づけるほどコスプレっぽい髪形になるので、変身願望がある女の子がやると非常にマッチします。ぜひ一般の人にもやってほしいですね」(ツインテール協会の担当者)