投稿者:燕山の声さん 投稿日:2007年 6月 4日(月)
>日本の 報道に携わっている人たちは「本当に真実」をありのままに、国民に伝えているのか?と考えました。/きわきわさん
私の中国などの情報や視点が目新しいと感じられるかもしれませんが、現地で具体的に何か仕事・活動をしていれば自然にいろいろ見えてくるもので、日本のマスコミに出ない裏情報も耳に入り目にするし、日本大使館の警視庁・防衛省からの出向書記官(武官)はかなり踏み込んだ治安情報もつかんでいる(まぁそれが連中のシゴトですが)。企業がその国や地域に進出する場合も、投資リスク・治安リスクなど投資環境評価の側面からもその地域の歴史・社会・民族特性などは可能な限り徹底的に調べますから、それなりに詳しくなります、特に商社は相手国のかなりの内情を把握しています(たいてい大使館以上に詳しい)。
私はマスコミの専門家ではありませんが、過去に2度それぞれ数ヶ月間、日本マスコミのひどい取材攻勢に晒されるとともに主な報道機関とはひととおり付き合ってきましたから、彼らの実態については普通の人よりは詳しいかもしれません。(もちろん拉致被害者家族会の方々は私なんぞよりずっと、その問題点を肌身にしみて理解されていることと思いますが。)
日本の商業マスコミから真実がなかなか伝わってこない原因は、記事を書いている多くが企業組織の中のサラリーマン記者だということ、大手報道会社が学生のブランド就職口の1つに成り下がっている(NHKの就職試験落ちて朝日へ、朝日落ちてサンケイか共同へ、なんてのがいくらでもいる)ことにもあるのではないか。日本のマスコミの鼻持ちならぬエリート意識は昔からのようで、小学卒の松本清張が就職先の朝日新聞社で低学歴を理由にひどい差別待遇をうけ「社会派の朝日でも実態はこんなものか」と失望したことを自伝「半生の記」の中で触れていたかと思います。
ジャーナリストの真骨頂は「社会の正義のために巨悪の闇を暴くこと」でしょう、特に全体主義社会ではそれが命がけになるからこそ称えられる。昔から、そして今も世界あちこちの紛争地や社会弾圧の下で多くの欧米人ジャーナリストが命がけで挑んでいる、フリーが多く女もいる。アサヒ社員でもサンケイ社員でもなく、一人のジャーナリストとして危険へ飛び込み命がけで事実を告発する。そして何よりそういう本来のジャーナリズムを支える社会文化が欧米にはある。そういう真のジャーナリズムが日本社会には育っていない、そのことをはっきりと示してくれたのが、北朝鮮拉致事件だったのではないか。ベネズエラのチャべスが反政府マスコミを強権で封鎖した。彼の凶暴性は(地元では)前からわかっていたしこれが彼の墓穴になるかもしれないが、「反米左翼」というだけの視点から安易に彼を称えてきた日本の左巻き系マスコミはこれから論調をどう変えるのだろう。
成田で入国を拒否されている魏京生も、まさに命がけで活動している。当局の弾圧受けながら頑張っている中国マスコミ人も少数ながらいる。私は自転車爺さんも好きだがこういう気骨あるタイジンにも拍手を送る。青森に流れ着いた北朝鮮の4人もまさに命を賭しての逃避行だった。社会に寄生し安全地帯に身をおきゴキブリのようにゴソゴソ「革命ごっこ」やってるだけの日本赤軍とは、いずれも次元が違う。
中国共産党員をやや弁護すると、彼らは基本的に(中国人の中では)マジメな連中であり、社会主義体制というのは中央(全人大)決議の流れを汲むコチコチの上意下達式管理体制、いわば「徹底した官僚体制」ですから、交渉の場面で党の方針に逆らう変化球をこっちが投げると彼らはしばしばパニックを起こす、その姿を見ると「宮仕えの心労も大変だな」と気の毒に思うこともある。交渉に派遣され出てくる北朝鮮の木っ端役人の立場も似たような「つらい立場」なのではないか。そして、日本マスコミのサラリーマン特派員の職場環境もこれに近かったりして。
蒼き星々 北朝鮮に拉致された被害者と家族を支援する人の集う掲示板への投稿より
>日本の 報道に携わっている人たちは「本当に真実」をありのままに、国民に伝えているのか?と考えました。/きわきわさん
私の中国などの情報や視点が目新しいと感じられるかもしれませんが、現地で具体的に何か仕事・活動をしていれば自然にいろいろ見えてくるもので、日本のマスコミに出ない裏情報も耳に入り目にするし、日本大使館の警視庁・防衛省からの出向書記官(武官)はかなり踏み込んだ治安情報もつかんでいる(まぁそれが連中のシゴトですが)。企業がその国や地域に進出する場合も、投資リスク・治安リスクなど投資環境評価の側面からもその地域の歴史・社会・民族特性などは可能な限り徹底的に調べますから、それなりに詳しくなります、特に商社は相手国のかなりの内情を把握しています(たいてい大使館以上に詳しい)。
私はマスコミの専門家ではありませんが、過去に2度それぞれ数ヶ月間、日本マスコミのひどい取材攻勢に晒されるとともに主な報道機関とはひととおり付き合ってきましたから、彼らの実態については普通の人よりは詳しいかもしれません。(もちろん拉致被害者家族会の方々は私なんぞよりずっと、その問題点を肌身にしみて理解されていることと思いますが。)
日本の商業マスコミから真実がなかなか伝わってこない原因は、記事を書いている多くが企業組織の中のサラリーマン記者だということ、大手報道会社が学生のブランド就職口の1つに成り下がっている(NHKの就職試験落ちて朝日へ、朝日落ちてサンケイか共同へ、なんてのがいくらでもいる)ことにもあるのではないか。日本のマスコミの鼻持ちならぬエリート意識は昔からのようで、小学卒の松本清張が就職先の朝日新聞社で低学歴を理由にひどい差別待遇をうけ「社会派の朝日でも実態はこんなものか」と失望したことを自伝「半生の記」の中で触れていたかと思います。
ジャーナリストの真骨頂は「社会の正義のために巨悪の闇を暴くこと」でしょう、特に全体主義社会ではそれが命がけになるからこそ称えられる。昔から、そして今も世界あちこちの紛争地や社会弾圧の下で多くの欧米人ジャーナリストが命がけで挑んでいる、フリーが多く女もいる。アサヒ社員でもサンケイ社員でもなく、一人のジャーナリストとして危険へ飛び込み命がけで事実を告発する。そして何よりそういう本来のジャーナリズムを支える社会文化が欧米にはある。そういう真のジャーナリズムが日本社会には育っていない、そのことをはっきりと示してくれたのが、北朝鮮拉致事件だったのではないか。ベネズエラのチャべスが反政府マスコミを強権で封鎖した。彼の凶暴性は(地元では)前からわかっていたしこれが彼の墓穴になるかもしれないが、「反米左翼」というだけの視点から安易に彼を称えてきた日本の左巻き系マスコミはこれから論調をどう変えるのだろう。
成田で入国を拒否されている魏京生も、まさに命がけで活動している。当局の弾圧受けながら頑張っている中国マスコミ人も少数ながらいる。私は自転車爺さんも好きだがこういう気骨あるタイジンにも拍手を送る。青森に流れ着いた北朝鮮の4人もまさに命を賭しての逃避行だった。社会に寄生し安全地帯に身をおきゴキブリのようにゴソゴソ「革命ごっこ」やってるだけの日本赤軍とは、いずれも次元が違う。
中国共産党員をやや弁護すると、彼らは基本的に(中国人の中では)マジメな連中であり、社会主義体制というのは中央(全人大)決議の流れを汲むコチコチの上意下達式管理体制、いわば「徹底した官僚体制」ですから、交渉の場面で党の方針に逆らう変化球をこっちが投げると彼らはしばしばパニックを起こす、その姿を見ると「宮仕えの心労も大変だな」と気の毒に思うこともある。交渉に派遣され出てくる北朝鮮の木っ端役人の立場も似たような「つらい立場」なのではないか。そして、日本マスコミのサラリーマン特派員の職場環境もこれに近かったりして。
蒼き星々 北朝鮮に拉致された被害者と家族を支援する人の集う掲示板への投稿より