雅子皇太子妃・徳仁皇太子・愛子内親王の現状は”第二の女系天皇問題”安倍元総理暗殺は第3の敗戦、愛子天皇は終末の敗戦だ

※当ブログでは明治典範にも違反する生前の譲位に抗議し、ブログタイトルは違法即位後も同タイトルとします。

【#拉致被害者全員奪還】救う会全国協議会ニュース2016.12.15激動する南北情勢の中で拉致問題を考え...

2016年12月15日 18時56分45秒 | 北朝鮮による日本人拉致というテロリズム


#拡散希望
#安倍総理 #プーチン大統領 会談。外交という #武器なき戦争 です。
日本(とアメリカ)の武力にばかり戦争だと騒ぎ、日本人が拉致されても、日本に向けてミサイルが飛んできてさえも、戦争だと認識しないお花畑が後を絶ちません。

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★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.15)激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告5

■激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告5

島田 今、塚田一郎参議院議員も来られました。古森さんの話の中で古屋圭司議
員がシャトル外交で何度もワシントンに行って、スネドン決議の成立のために努
力されたという話がありました。塚田議員も古森さんとコンビを組んで何度も行
かれています。私もご一緒してきました。議員外交の成果だったと思いますが、
ひとこと、この間の経験や今後へのことについてお話ください。

◆アメリカ政府が初めて拉致認定をするための調査へ

塚田一郎(拉致議連事務局長、自民党衆議院議員)

 デヴィッド・スネドンさんが拉致の疑いが濃厚という事案ですが、これは救う
会からも我々に対しお話があり、私たちとしては拉致問題は日本人の手で解決し
なければいけないわけですが、日米韓の連携を強化することは極めて重要です。

 スネドンさんのケースは、日本人被害者で拉致濃厚というケースに酷似してい
ますので、私と古屋本部長で何度も訪米させていただいて、上下両院で50人く
らいの議員にお会いしました。

 その結果、スネドンさんと地元が一緒のクリス・スチュワートさんというユタ
州選出の下院議員がおられます。この方は奇しくもご子息がスネドンさんの同級
生ということもあって、当初から非常に熱心に働きかけをしてくださいました。

 その力もあって、下院で決議が採択され、現在は上院で審議中です。残り少な
いセッションですが、委員会を通るところまで来ているということで、このこと
はアメリカ政府が初めて拉致認定をするための調査ということですので、これが
さらに日本の拉致問題解決への、日米の大きな連動になっていくと、取り組んで
きました。

 スネドンさんのご兄弟も来られていますが、引き続き頑張っていきたいと思っ
ています。ありがとうございます(拍手)。

島田 続いて西岡さんに、韓国及び北朝鮮情勢、現在の南北の状況を踏まえて拉
致問題の現状をどう分析するのかお願いします(拍手)。

◆北朝鮮は痛みを覚えないと動かない

西岡力(救う会会長、東京基督教大学教授)

 大変難しい方程式です。色々な変数があります。一つ明らかなことは、北朝鮮
は痛みを覚えないと動かない、ということです。なにか人参、餌をちらつかせる
だけでは動かない。もちろん人参も必要ですが、現状維持が苦しいという状況を
作らねばならないと思います。

 よく、「太陽政策」を議論する時に、イソップの「北風と太陽」の話がされま
す。実は太陽というのも不愉快なんです。暑いんです。暑いから外套を脱ぐんで
す。この間、韓国の金大中・盧武鉉政権がやってきたのは、私は「太陽政策」で
はなく、「春風政策」だと思っています。心地よいから何もしない。

 先に物を与えたり、制裁を解除したら絶対にだめです。与えるのは必ず彼らが
行動した後でなければなりません。不愉快な思いをさせて、現状に耐えられない
という状況を作らなければならない。これが原則です。

 その場合、今の状況が不愉快で変えてほしいとなった時に、変える条件として、
「被害者全員を返しなさい」と言う。不愉快な状況を作るのが先で、向こうが悲
鳴をあげて、交渉するという風にもっていかなければだめです。それが我々がずっ
と考えてきたことです。

 ですから、「制裁と国際連携の圧力」で彼らを交渉の場に引っ張り出す、と言っ
てきたわけです。交渉をせざるを得ない状況に持っていくということです。

 実は2002年もそうだったわけです。2001年の9.11テロで、アメリ
カが「テロとの戦争」を宣言した。そして「テロとの戦争」のターゲットの一つ
が、北朝鮮のようなテロ国家が大量破壊兵器や核兵器を持っている国でした。北
朝鮮から核兵器を取り上げるというのが、戦争の目標にしたのです。

 強い軍事的圧力がかかった時に、小泉訪朝があったんです。田中局長等が1年
くらいかけて秘密交渉をやりました。その交渉が巧みだったという要素もゼロで
はないと思いますが、金正日の立場から見ると、田中局長、小泉総理の後ろにブッ
シュ大統領が見えて、棍棒を持っていた。ブッシュ大統領の棍棒が見えたから小
泉総理に泣きついたんです。

 同じようなことを我々が作るのではなく、今回は制裁と言う圧力で、日本が彼
らを不快な思いにさせることを、我々は主張してきたのです。先ほど日本政府は
制裁について我々に説明しましたが、現行法規でできることの約8割くらいはやっ
ているのではないかという説明でしたが、私はもっと高いレベルになっていると
思います。人についてはもう少しできることがありますが、それ以外はほとんど
やっていると評価しています。

 そして北朝鮮が不安定になってきている。金正恩政権になってから彼は一度も
外国の指導者に会っていない。モンゴルの大統領が訪朝した時も会いませんでし
た。中国やロシアの指導者にも会っていません。

 トランプさんは会ってもいいと言っていますが、「ワシントンまで来なさい。
晩餐会まではしてやらない。ハンバーガーをごちそうしてやる」と。彼は行くで
しょうか。

 安倍総理は、「被害者を返すなら平壌に行く準備がある」とおっしゃっていま
す。彼が外国の指導者に会えないことも、彼らにとっては痛みです。そういう痛
みをどうやって作っていくのかということが1点です。

◆北がアメリカまで届く核を作れば2002年に近い状況も起こり得る

 その中でアメリカの動きは、今古森さんの報告にありましたように、我々にとっ
てはプラスです。2002年に近い状況も起こり得る。トランプ大統領はアメリ
カ第一主義ですが、アメリカまで届く核・ミサイル開発を金正恩は止めません。
となると、どういう状況になるか。

 韓国を守ることについては、韓国は韓国を守ると言うでしょうが、アメリカは
アメリカで守る。金正恩はアメリカまで届く核を持ってアメリカと交渉すること
は基本的に矛盾しません。2002年に近い状況が起きることが分かります。ま
だ大統領に就任していないので何とも言えませんが。

 一方、韓国の状況は、来年の12月、あるいはそれよりもう少し早く大統領選
挙が行われて、もう一度私が言うところの「春風政策」をとるかもしれない。不
愉快な思いをさせないで、先に援助をしてしまう政権ができるかもしれない。そ
の点はマイナスです。

 しかし、韓国の経済情勢等を見ても、韓国一国で北朝鮮を助けられるわけでは
ない。金大中大統領は、金正日に会った時に、実は「アジア開発銀行から融資を
もらいなさい」とアドバイスした。そこで北朝鮮はアジア開発銀行に加入しよう
としたんです。

 その障害になったのが「テロ支援国指定」だった。アメリカがテロ支援国指定
している国には、融資に反対する。アジア開発銀行は一国一票ではなく、出資金
額によって決定権が異なりますので、アメリカが反対したら入れないんです。そ
れでテロ支援国指定の解除をしてくれという交渉が始まったのです。だから我々
は、「拉致はテロだ」と言って、それを防ぐ。そうすれば北朝鮮に痛みが起こる
という戦略をとったわけです。

 韓国一国では北を助けられない。トランプ政権が、北朝鮮に与える痛みの方が、
韓国の左派政権が北に与えるやわらかさ(春風)よりも強いのです。計算すると、
より一層厳しくなるのではないかと思っていますし、金正恩政権もそう思ってい
るでしょう。

◆北朝鮮は日本が制裁を強めれば強めるほど、反応しなくなる

 日本と国際社会が、北朝鮮に対して、9月の核実験を契機とした制裁をしまし
た。我々が一番注目していたのは、2月に我々が制裁した時は、すぐに北朝鮮が
反応して、「特別調査委員会は解体した」と言いました。今回は朝鮮総連が記者
会見して、「拉致問題に悪影響を与える」と言いました。しかし、北朝鮮本国か
らは何も反応がない。

 北朝鮮は日本が制裁を強めれば強めるほど、反応がなくなる。去年、安倍政権
が朝鮮総連の議長と副議長の自宅を家宅捜索した時は、北京ルートで公式に、
「政府間対話ができなくなっている」と言いました。そしたら次の日、安倍総理
は我々と家族会に会った時に、「拉致を解決しなければ北朝鮮に未来はない」と
言いました。強いことを言うんだなと思って見ていました。

 去年は政府間対話を切るぞと脅してきたんです。今年2月は、「特別調査委員
会は解体した」と言いました。しかし、ストックホルム合意を切るとか、日本と
の対話を切るとは言わなかった。今回は何も言わない。

 彼らの計算で、朴槿惠政権が倒れて、日本は必要ないとなったら、「安倍政権
は相手にせず」、「政府間対話は切った」と言ってもいいんですが、言ってこな
い。まだ痛みを覚えているということです。

 北朝鮮問題は核問題もありますから、日本にとっても絶対解決しなければなら
ない問題ではありますが、我々は2段階で解決してほしいと言っています。まず
第一に拉致だ、と。拉致が先で、人質を取り戻した後、安全保障の問題で自由に
我々も色々なことができるようになりますが、人質がいると、我々がうあること
も限られます。

 核問題を解決するために日本が全力を尽くすためにも、人質をまず取り戻す必
要がある。だからこそ、「拉致は最優先」と言っているわけです。

◆包括的解決と最重要課題では拉致が優先

 北朝鮮が我々がやっていることにまだ痛みを覚えていることに関して、気を付
けなければならないことが2つあります。2つの優先です。日本政府の制裁に関
するペーパーを見ると、「安倍政権の最重要課題である拉致問題」と書いていま
す。一方、「拉致、核、ミサイルの諸懸案を包括的に解決する」と書いています。

 拉致が最重要だけど、3つを包括的に解決すると。「包括的」というのが、時
間の概念を含んで、同時ということなら最重要ではないと聞こえる。先ほど申し
上げましたように、核を解決するには人質を取り戻さなければいけない。

 そういう点で。拉致が最重要というのは「包括的解決」と矛盾しないとは思い
ますが、やはりまず拉致問題が優先で、国際社会が核で圧力をかけるようになる
中で、日本が拉致が最優先ということをちらちら見せながら、こちらに来いとい
うことをやる。

 そして拉致を解決した後、できることはこちらでやるということだと思います
し、また北朝鮮に対して、「日本は拉致と核の両方で制裁をかけているので、拉
致の部分は解決すれば制裁を降ろしてもいい」と言える。

 国際社会も今でも人道支援をしていますから、人道支援はやってほしいと思い
ます。包括的解決と最重要課題での優先という問題が一つあります。

◆日本は拉致で譲歩しないと金正恩に分からせなければならない

 もう一つは、政府のペーパーでは、「ストックホルム合意に基づき一日も早い
被害者の帰国の実現」と書いています。ストックホルム合意は、先ほど中山先生
もおっしゃっていましたが、拉致問題と他の人道問題が並列されています。他の
人道問題がある中で拉致問題をどう優先させるか。

 ストックホルム合意に基づくと言いながらも、安倍政権が去年から拉致優先と
言う立場を貫いているのは、私が見ているところではありますが、では「ストッ
クホルム合意に基づいて他の人道問題を先にやりましょう」という工作を激しく
仕掛けてきています。

 横田さんたちはお孫さんとの面会でもう満足している。次の人道問題は横田さ
んたちが東京でお孫さんと会うことだ。日本人妻の問題や在朝日本人が、日本に
帰ってくられるようにすることだ。日本人の遺骨を日本に戻すことだ。拉致問題
を優先してそれをやらないのは差別だ。そういうことを言う勢力が今、出てきて
います。そこに野党の国会議員もついている。日本の国会議員です。

 ストックホルム合意の中で、拉致を優先することに「反対だ」という人たちが
出てきています。そちらも抑えなければならない。

 日本は、犯罪である拉致被害者を取り戻すことは絶対譲れない。それが最重要
なんだ。そこは日本は譲歩しないと金正恩に分からせなければならない。国内で
違うことを言う人がいるということは客観的事実です。そこに北朝鮮が希望を痛
いていることも事実です。

 日日戦争というか、国内での戦いを勝ち抜いて、不愉快な思いを北に思わせる
ことには一定程度成功していますから、日本から何かを得たり、日本の制裁を緩
めるためには、最優先である拉致問題を動かすより道はないということを金正恩
に伝えることが必要ではないかと思っています(拍手)。

(6につづく)


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi

葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿

■救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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救う会全国協議会ニュース2016.12.14-2激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告4

2016年12月15日 00時40分04秒 | 北朝鮮による日本人拉致というテロリズム




----- Original Message -----
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.14-2)激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告4

■激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告4

◆今日、韓国大統領の弾劾決議

西岡 山谷本部長はこれから官邸で菅官房長官にお会いになります。このセミナー
や拉致問題についてしっかり話をしてきますとのことでした。先生方ありがとう
ございました(拍手)。

 それではセミナーに入りたいと思います。実は今、韓国の国会でまもなく朴槿
惠大統領弾劾決議がなされると今朝の報道にありました。今年になって北朝鮮が
核・ミサイル実験を2回やり、ミサイルをたくさん発射する中で、韓国政府は北
朝鮮に対して大変厳しい姿勢をとるようになった。

 拉致問題については、それは北朝鮮に対する圧力が強まるということで大変プ
ラスだと思っていたのですが、この1、2か月、突然韓国の中で大統領のスキャ
ンダルが表に出て、そしてデモをしている人たちが北朝鮮につながる人たちだと
いう状況で、国際包囲網に穴が開くかもしれない。

 一方、北朝鮮は着々と核開発を進めている。今の多数意見は、核弾頭を持って
しまったとされています。今までは核爆弾しかもっていなくて、核弾頭は持って
いないとされていたのですが、核弾頭を持ってしまった。日本に届くミサイルは
持っていましたので、日本は北朝鮮の核の射程域に入ってしまった。

 国際制裁をしていますが、また日本の制裁は拉致も理由の一つですが、核の制
裁もしてきた。しかし北朝鮮の核開発は止められなかった、というのが今の厳し
い状況です。

 そしてアメリカでは政権交代があり、トランプ氏が大統領に当選し、共和党政
権になりました。その大統領の外交政策については、色々な話がたくさん出てい
て、まだどうなるか分からない点もありますが、民主党政権とは大きく変わるの
ではないかと予想されています。

 国際情勢が大きく動いています。その中で私たちは拉致の旗を絶対降ろすわけ
にはいかない。大きな嵐が吹いていても、拉致被害者を返せという声を絶対に落
とすわけにはいかない。

 今国際情勢は、そして北朝鮮情勢は、韓国がどうなっていくのかということを
冷静に分析した上で、我々が何をするかを考えたいと思い、今日のセミナーを企
画しました。

 そこで韓国からお客さんを呼びました。若い韓国のジャーナリスト金泌材(キ
ム・ピルジェ)さんです。日本にも2年留学したことがあります。もともとは北
朝鮮の核問題を専門とする人で、この問題の深刻さがあります。その上で拉致問
題をどう解決するかについて話をしてもらおうと思っていたら、朴槿惠大統領の
問題が出てきました。

 今日がまさにその日になってしまいました。そこで南北間の全体構造及び日韓
関係についてお話をしていただくことになりました。まず基調講演をしていただ
いて、その後アメリカ政治の専門家である古森義久さんにも上がってもらって、
島田教授の司会で国際政治の動き、アメリカの動きを踏まえた上で拉致をどう解
決するかを議論していきたいと思います。

 それではまず金泌材さんお願いします(拍手)。

◆日本は津波を防ぐ韓国の防波堤、韓国は北朝鮮の南下を防ぐ日本の防波堤

金泌材(ジャーナリスト、趙甲済ドットコム記者)

 みなさんこんにちは。日本に来て、日本のテレビを見て驚きました。今の韓国
の政治情勢について、韓国の政治状況を大変大げさに、歪曲して報道しています。
例えば週末ごとの政治デモに100万人が集まった等と言っていますが、それは
事実ではありません。

 横にいらっしゃる西岡教授も韓国に来て、ろうそくデモを一緒に取材しました。
その時ビラを1枚拾ったのですが、そのビラにはこのデモの主題歌の歌詞が書い
てありました。これを作詞・作曲したユン・ミンソクというシンガー・ソング・
ライターがいます。

 このユン・ミンソクという人は、私が8年間取材してきた歌手です。2008
年のろうそくデモの時も彼の歌が使われました。実はユン・ミンソクという人物
は、90年代、韓国で最大の北朝鮮スパイ事件の一つで摘発された人です。

 彼が刑務所にいた時に作詞・作曲したのは「金日成元帥は人類の太陽」です。
ユン・ミンソクという人は、韓国で左派が大きな動きをする時にいつも出てくる
人物です。

 今回の韓国のデモを事実上主導している団体があります。これは民労総(民主
労働組合総連合会)です。週末ごとにこの民労総がデモをやっているんですが、
日本の労働組合と連携してやっていることが分かっています。

 民労総がこの間ずっと主張してきたことは、在韓米軍撤退、連邦制統一、そし
て国家保安法の撤廃です。韓国の公安の専門家たちは、この3つが実現すれば、
韓国の国体が変わってしまうと結論づけています。

 私はずっと韓国の左派勢力を取材してきましたが、彼らが狙っているのは政権
交代、そして国体を変えることです。今回のろうそくデモでは、民労総は「在韓
米軍撤退、連邦制統一、国家保安法の撤廃」を言わないんです。言わないのは戦
術に過ぎないからです。

 どのような集会でも、その集会を見る時、主導勢力を見なければなりません。
民労総は過去に反日集会があった時、反米集会があった時はいつも登場していた
団体で、例えば2015年夏、日本大使館の前で、集団的自衛権の行使に反対し
て日の丸を破った団体です。

 この間取材してきて今思っている結論は、この民労総は、新北的であり、半日
的であり、反大韓民国です。今の集会での要求は、大統領の下野です。しかし大
統領が要求を入れて、今退任してしまえば、今まで疑惑とされまだ事実として確
定されていないものが事実になってしまいます。弾劾決議がされるところまで来
ましたが、本来なら弾劾決議がされる前に、事実関係が明らかにされなければな
らないのですが、その順序が逆になっています。

 ですから我々韓国の自由民主主義勢力は、崔順実(チェ・スンシル)ゲートに
ついては、それらの事実が証拠に基づいてきちんと明らかにされなければならな
い。それまでは疑惑に過ぎないのに、断定的にすべきではないという立場です。

 最後に、韓国がこのような危機を迎えていることをここで議論することは、日
本にとっても関係があるからです。もしも韓国の憲法秩序が崩れて左派政権になっ
てしまったら、38度線が対馬の上、朝鮮海峡まで動いてくるということがあり
得るのです。

 そうなった場合に、今北朝鮮が日本まで届くミサイル、ノドンは100機です
が、もっと弾道距離の短いミサイルなら2000機持っています。北朝鮮勢力が
釜山まで降りてきたら、日本は2000機のミサイルを防がなければならず、よ
り強い危機を迎えることになります。

 韓国の自由民主主義は、共産主義が南下してくることを防ぐ役割を果たしてい
ます。韓国にとって日本は、津波など自然災害を防いでくれる防波堤になってい
ます。以上です。ありがとうございました(拍手)。

西岡 韓国の状況は、平和的なデモで民主化が進んでいる、と見えますが、大統
領が辞めれば民主主義が実現するのではなくて、デモを主導している勢力を見な
ければならない。彼らは意図的に3つの主張を隠している。韓国の自由民主主義
が危機を迎えている、という問題提起です。

 そういう状況の中で拉致被害者をどう取り戻すのか。これからは古森さんと島
田さんにも登壇してもらって討論を進めたいと思います。

島田 それではまず、タイトルにありますように、激動する南北状況の中で拉致
問題を考えるということですが、もちろんアメリカがどう動くかなども関係して
きます。もちろん日本が主体的に拉致問題を動かさなければならないわけです。
来年1月20日からトランプ政権が発足します。そういう中で長年ワシントンで
取材をしてこられた古森さんから、アメリカの状況を教えてほしいと思います。

◆アメリカの動きも細かく見て、拉致問題解決に活かせ

古森義久(麗澤大学特別教授、ジャーナリスト)

 みなさんこんにちは(拍手)。私は、東京での活動と同時に、まだワシントン
を拠点としてジャーナリストとしての活動も続けています。その体験をもとにし
て、今のアメリカの状況がどうかということを報告させていただきます。

 まず総括として言うと、今の状況はアメリカの政治が最も混乱しているように
見える、最も激動が起きつつあるように見える状態で、色々なことを読むのが難
しい段階にあると思います。

 しかし結論を先に言うと、その中で北朝鮮問題に関しては、超党派で、これま
でよりも厳しい態度が形成されつつある。特に注目すべきは、北朝鮮問題といっ
ても色々あるわけですが、従来の核やミサイルに加えて、人絹弾圧に対する糾弾
が、民主党・共和党の枠を超えて超党派で広まり、かつ強くなってきています。

 こういう状況は日本の拉致問題の解決を考える時には決してマイナスではない。
もちろん島田さんが言われたように、拉致問題の解決は日本が主体的になってや
らなければならないけれども、同盟国であり、超大国であるアメリカがどういう
動きをとるかは、我々にとって非常に重要である。今の状況は、かなりプラスの
環境ができつつあります。

 その上で、今のアメリカが北朝鮮に対して、どういう姿勢をとっているのか。
5つの柱に分けてご報告します。

 一つは、トランプ次期大統領自身の北朝鮮に対する認識はどんなものか。手が
かりになる言葉はあまり多くないんですが、今年1月、北朝鮮が核実験をした後、
彼が発言しています。それまでのオバマ政権、そしてヒラリー・クリントンさん
が国務長官をやっていた時期のアメリカの北朝鮮政策は、「戦略的忍耐」、スト
ラテジック・ペイシャンスという言葉でくくられる対応でした。

 これに対し、「何もやっていない」と激しく批判しました。そして「けしから
ん」と。その時に、「金正恩というのはマニアックだ」というようなことを言い
ました。「だけど政敵を排除する容赦のなさは大したものだ」と言った。

 そして5月になって、「ロイター通信」のインタビューを受けて、この時は、
「北朝鮮の核開発を阻むために私が金正恩と直接話をする」と。「ハンバーガー
でも一緒に食べながら話す」と言った。同時に、「中国に圧力をかけて、中国に
金正恩に対する圧力をかけさせて核開発をやめさせる」、「そういう力をアメリ
カは持っている」と言った。

 金正恩と1対1で会うというようなことは、側近も含め、あらゆる方面から批
判を受けて、それをひっこめた形になりました。非常に言葉が少なくて、手掛か
りは薄いけれども、ここに来てはっきりしてきたのは、北朝鮮の核問題、人権問
題が国際的に大きなトラブルを起こすということに対する激しい反発、強い反発
がトランプさんにはある。

 この1、2週間、トランプ政権を形作ろうとしそうな人たちが集まってきてい
ますが、そういう人たちの顔ぶれを見ても、北朝鮮に対しては厳しい態度をとっ
ていくだろうという大きな構図が浮かび上がってきました。

 2番目に、アメリカで超党派の、北朝鮮の人権弾圧への非難が広まってきたこ
とです。例えば、11月29日、テキサスにあるブッシュセンターという前々大
統領を記念してできた研究機関で大きなセミナーが開かれて、そのタイトルが
「北朝鮮での自由についてのフォーラム」という会議です。その時の副題が、
「暗闇の果ての光」です。

 それはなぜかというと、やはり北朝鮮というのは人権問題で真っ暗闇の状態に
あるけれども、その先に何か光がちょっと見えてきたのではないかということで
す。ここで北朝鮮に対する新しい戦略、政策を、民主党、共和党両方の専門家た
ちが集まって打ち出した。

 またワシントンを中心にしてこの7月に、たくさんの研究機関が集まって、新
しい組織が旗揚げをした。これは「境界線を超えて」、ビヨンド・ザ・パラレル
で、38度線を超えてという意味です。

 これは北朝鮮の動きをいくつもの研究機関がずっと、より詳しく追いかける専
門家たちが集まって研究していくものですが、その大前提が今までの38度線を
超えている。つまり南北統一を強く打ち出しています。

 今の状態から統一にいくには、もう一つ大きな関門があって、今の北朝鮮の政
権が変わらなければならない、あるいはなくならなければならない。そこで当然
政権崩壊の段階が出てきますが、それには触れずに統一を言い始めた。

 さらに9月には、外交関係評議会が政策提言の報告書を出しました。「北朝鮮
に対する先鋭的な選択」、より鋭い選択ということですが、この中で、人権弾圧
について非常に大きな比重で非難の対象にして位置付けています。

 議会でも、こういう民間、超党派の提案は、核・ミサイルで終わりという感じ
があったのですが、人権に大きな光を当てるようになってきた。

 3番目に、これは既に話が出ましたが、デヴィッド・スネドンさんの失踪に関
しての決議の採択です。9月28日に下院で全会一致で採択され、上院でも採択
されそうです。この結果どういうことが起きるかというと、アメリカの政府の中
で、国務省、CIA、軍当局が直接、具体的に動いて、スネドンさんが今本当に平
壌にいるのかを調べなければいけない。これは大きなことです。

 1つのきっかけになったのは、9月中旬に韓国から出た情報で、「デヴィッド
・スネドンさんは今平壌にいて、子どもが二人いる。金正恩に英語を教えている」
という情報です。これは全世界のメディアに流されました。

 この決議案ができたもう一つの背景は、古屋圭司元拉致担当大臣が、あまり知
られていないかもしれませんが、ワシントンに頻繁にシャトル外交をして、議会
に何回も行って議員にアピールしたことです。もちろん人道主義という立場から
ということが大きいでしょうが、日本人拉致ということも、アメリカで拉致問題
が動けば、日本人拉致問題の解決に大きく寄与するということから出た動きだと
思います。

 4番目は制裁の強化。アメリカ全体として制裁を強化しています。今年2月に
まず議会が「北朝鮮制裁強化法」というのを作って、オバマさんもびっくりする
ほど早く署名しました。3月に財務省が、その法律に基づいた制裁の強化をしま
した。これは簡単に言うと、北朝鮮のビジネスをやる組織、金正恩体制にとって
貴重な外貨を稼ぐための活動に対して制裁をかけた。

 新しい制裁は、セカンダリー・ボイコットとかセカンダリー・サンクションと
いうのが特徴で、つまり二次的ですが、北朝鮮の制裁対象になる機関と取引きを
した機関にまた制裁をかけるものです。これまでにない強い措置です。

 そして7月に、アメリカの財務省と国務省が制裁に関する新たな措置をもう一
つ追加して、金正恩自身を人権弾圧の最大の責任者だと断定して、改めて制裁の
対象であることをはっきり謳いました。

 同時に、北朝鮮の最高機関である国防委員会、あるいは国家保衛部、人民保安
部などという5つの組織を制裁の対象とした。制裁が有効かどうかは議論の余地
がありますが、アメリカがかつてなく制裁を強化してきたことは間違いない。

 5番目の要素は、「レジーム・チェンジ」、政権を代えること、その背後には
政権崩壊、政権打倒という言葉がありますが、こういう選択肢がアメリカの全体
の選択肢に残っている。

 共和党政権、トランプ政権になってこれが強くなっていくかもしれない。非常
に微妙な問題ですが、軍事力を使うことにつながるわけですから、非常に慎重に
言葉を選んで、このことを語っている。敢えて語らない場合が多いんですが、
「金正恩政権が崩れれば人権弾圧問題も解決するのではないか」というような発
想で語られています。

 例えば先ほど言った外交関係評議会の報告書の中に、こんな記述があります。
「金正恩政権の崩壊は数種類のシナリオのもとで起こり得る。政権の崩壊は北朝
鮮の周辺諸国に予期せぬ重大な結果をもたらす」と。当然拉致され方々への影響
もあるわけです。

 トランプ政権になって、またこのレジーム・チェンジが力を持つかもしれない。
これもいくつかの例証があります。例えばトランプ政権の防衛問題の顧問をやっ
ているジム・ウールジーはCIAの元長官ですが、この人はずっと一貫して、「核
兵器問題を解決する方法は一つしかない。それは拠点攻撃だ」と。軍事施設を破
壊してしまうことだと今も言い続けています。

 こういう人たちがトランプ政権に集まってきている。実際こういうことになる
と戦争になって、大変なことになりますから、戦争だけは絶対避けなければいけ
ないと、トランプ政権だってそう思っているわけですが、力の行使、あるいは最
悪の際の力を行使して自分たちの主張を通そうとする相手国、北朝鮮や中国など
ですが、そういう傾向がある相手国に対しては非常に強く「力の行使」を選択肢
の中に入れて、強く出ていく傾向があります。

 「世界の警察官にはならない」と言っているけれども、「世界の軍隊」にはお
そらくなるでしょう。非常に強い部分がちらちら出てきている。幹部の登用を見
ても、元軍人で強い意見を持っている人たちがいますので、あっと驚くようなこ
とが起き得る状態が、アメリカの北朝鮮に対する姿勢の中に、潜在要因として含
まれている。そんな状況です。

 日本はあらゆる事態を想定しながら、自主的にものごとを進めるべきは当然で
すが、アメリカの動きを細かく追って、それをうまくつかまえて、日本の利益に
なるように活かすべきだと思います。以上です(拍手)。

(5につづく)


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■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿

■救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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日本人なら忘れてはいけない、綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人事件は、戦後の日本弱体化、人権至上、子供性善説の招いた犠牲だ。

昭和から平成にまたがった女子高生コンクリ詰め殺人は終わっていない。犯人の凶悪少年4人(うち犯行現場の少年Cの両親は共産党員)が平然と社会復帰し、再犯までしている現在進行形の事件。 日本人なら被害者(あえて実名で)古田順子さんを弔おう。 元をたどれば戦後レジームの犠牲者だ。