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●「きらきら研修医」第4話
今週の「きらきら研修医」、間違いなく今までで一番いい出来でしたね。
2・3話って、川合先生(生瀬勝久)は、うさ子先生(小西真奈美)を
「嫌い」というスタンスで描かれてましたが、視聴者的には、
そこに納得できないものを感じてませんでした?
3話では、自分(川合先生)に、うさ子先生を近付けないようにするため、
ゴルフ大会に出場させたり、会議に厄介払いしたり。
そこを立岡(ウエンツ瑛士)に、咎められても、明確な返しをしてなかったり。
結局、(不正しつつも・笑)ゴルフ大会優勝、会議の綿密なレポート提出、
カイザー(帝王切開)の勉強など、うさ子先生の頑張ってる姿に、
川合先生は、評価を見直すわけです。
でも逆に言えば、「見直す前は、ホンマに嫌いだったんかい?」って
ことになりません?(笑)
そこで今回第4話となるわけですが、うさ子先生の初執刀、
カイザー(帝王切開)手術がメインとなっています。
研修医のカイザーは非常に稀なことらしく、うさ子先生は、
引き受けるべきか悩みます。
最悪な事態を妄想するうさ子→失敗→指導医の責任問題→川合先生逮捕!
で、金八先生の「卒業式前の暴力」のパロディですよ(笑)
ちゃんと中島みゆきの「世情」が流れてる(笑)
同じくパロディで登場した「ブラックジャックによろしく」も合わせて、
今回は、コメディ部分で、スベリ知らずだったと思うんですが、
どうでしょう?
「産みたくない!」周りの過剰な期待に、発作を起こし、出産を拒否する妊婦。
「私も逃げ出したいです。でも赤ちゃんは、逃げられませんよね。
今、美保子さんのお腹から必死に出ようとしてますよね。
一生懸命出ようとしてる赤ちゃんを前にして、私は逃げられません。
今まで、美保子さんの不安な気持ちに気づけずにごめんなさい。
今の私には、お腹の中から必死で出ようとする赤ちゃんと、
お母さんを会わせること。それしか出来ません。でも会わせたいんです。
精一杯手助けします。」と、説得するうさ子。
後半、初執刀を申し出た(任された)うさ子と、妊婦さんのシーンは感動。
ドラマとして見せる部分があってこそ、コメディシーンも活きる、
バランスが凄くよかった、第4話だったと思います。
●「拝啓、父上様」第4話
料亭「坂下」の今後の経営方針を巡り、坂下律子(岸本加世子)と対立した、
母・夢子(八千草薫)は、「消えます。」と言い残し、家出する。
1~3話も充分面白いと思ってましたが、4話の面白さは突出してましたね。
そして見事に、雪乃(高島礼子)さんに、騙されました(笑)
夢子の身を案ずる一平(二宮和也)に、ホロッとさせられ、
「骨抜き地蔵(とげ抜き地蔵の言い間違い)」「ガモーナ(巣鴨に集まる人の総称)」
「巣鴨で人気は、赤パンツ」では、笑わせてもらいました。
放送前のテレビ雑誌では、老舗料亭を舞台にした「人情コメディ」と
紹介されてたんですが、ここまで作り込んで、初めてコメディとして
成立するんですね。
結局、夢子は、一平の母親である、元・芸者雪乃(高島礼子)のお店「ゆき乃」の
2階に、身を隠していました。
その「隠れ家」へ通された一平に、夢子は「ゆき乃」に居ることを口止めしつつ、
自分の部屋のタンスにある現金と、カードを取ってきて欲しいとお願いをする。
嫌々ながらも一平は、「坂下」の夢子の部屋に「盗み」に入るわけです。
タンスを開け現金を取り出したその時、部屋の灯りがついてエリ(福田沙紀)登場。
一平はエリの口を慌てて押さえて弁解しようとするが、運悪くそこに
板前・竜次(梅宮辰夫)も入ってきてしまう。そして床には散乱した札束・・
一平の性格、お店での立場を丁寧に描いてきたからこそ、この状況が、どう誤解され、
それが可笑しくそして悲しいか、手にとるようにわかる、最高のシーン(笑)
失神する気持ちも、充分理解できます(笑)
そして失神してからの妄想で、もうひと笑い。
キャストに誰1人、思い入れがなかった分、どんどん好きになって困っています。