阿部サダヲさんを初めて拝見したのは、「踊る大捜査線」第9話。
事件にはなりませんでしたが、青島刑事を刺してしまうという役。
いかにも何かやりそうという、怪しい目つき(笑)。
後にわかった阿部サダヲというふざけた芸名(笑)のこの人が、
10年後メジャー映画の主演を張ろうとは・・
ちょっと驚きに近いものがありますね。
さて内容ですが、修学旅行で、道に迷ったところを助けてもらった事から、
熱狂的な舞妓ファンとなった、鬼塚公彦(阿部サダヲ)。
念願の京都支社転勤も決り、恋人・大沢富士子(柴咲コウ)とも
あっさりと別れ、京都で究極の夢・舞妓はんとの野球拳を目指しますが、
立ちはだかる「一見さんお断り」の壁。
そして元恋人・大沢富士子は、公彦が忘れられず、舞妓になる為京都へ。
公彦は、かやく別売りの「あんさんのラーメン」の大ヒットで、
念願のお茶屋デビューを果たしますが、年俸8億円のプロ野球選手・
内藤貴一郎(堤真一)の出現で、宴会の場が台無しに・・。
もうここから公彦VS貴一郎の、怒濤の闘いが始まるわけです。
ミュージカルシーンあり、小ネタ満載で、お馴染み宮藤官九郎ワールドが
繰り広げられるのですが、メンズデーで観客も少なめだった為か、
クスクス笑いは絶えないものの、大爆笑するシーンはなく、
楽しみにしてた割には、途中で「こんなものかな。」と
ちょっと冷静になったりして。
公彦と親しくなる舞妓、駒子(小出早織)とのシーン。
公彦は、駒子の「旦那」(いわゆるスポンサーみたいなもの)に
なりたいと申し出るが、「舞妓である私が好きなんでしょう?」と
断られます。
「本当の私を知らない。」(確か、こんなセリフだったと思います)
公彦は、本当の駒子を知るべく、その「白塗り」を落そうとしますが、
駒子が自ら落し、その額には「×」が現れます。
正直に言いますが、ここで何が起こったのか、僕はよくわからなかった。
だって駒子の額は、円形に白塗りが落されてて、その中に「×」。
一瞬「笑うところ?」と思ったくらい(笑)
実はそうではなく、その「×」は、「ある事」がきっかけで
駒子が「舞妓になんかなりたくない」と、ハサミを使い自分でつけた
傷だったんです。
いくら自暴自棄になっても、10代の女の子が、自分の額に
×の傷はつけないでしょ、と、そのシーンが、僕と映画の距離が、
MAXに拡がったところですかね。
ただ冷静になって考えると、「本当の自分は、白塗りに隠されてる」
というのを、×(傷)で象徴させてたわけですよね。
納得はするんだけど、なんか調子が狂わされた感じでした。
その駒子には、その後「血縁関係」ネタも絡んでくるんですが、
公彦と元彼女・富士子のエピソードなど、人間関係の描き方が
薄いというか、付け足し的な印象は拭えませんでした。
※もしかしたらこの映画で、役者的に一番得をしたんじゃないかと思える、
駒子役の小出早織さん。
ドラマ版「電車男」ミーナ声優・武田花梨役、1リットルの涙、
ケータイ刑事 銭形雷、帰ってきた時効警察などが、主な出演作。
夏帆や同じ事務所のメンバーと共に、Snappeasというグループで、
03年にCDも発売していますね。
※映画に出てきた「あんさんのラーメン」は、日清から6月11日に全国発売。
別売具材は、「味付玉子&うずら卵」、「チャーシュー&極太メンマ」 、
「充足野菜」の3種類。全部乗せたら、立派なおかずになりそう。
価格も、けっこうな価格になるし(笑)
それから「具材別売ラーメン」といえば、カップラーメンではありませんが、
グリコの「麺好亭」がありましたね。
http://www.glico.co.jp/eishoku/men_hao_tei/index.htm
こちらは麺、スープ、具材と選べるものでした。