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●トリビアの泉×踊る大捜査線「警護官 内田晋三」
さる1月27日放送された、「トリビアの泉 復活SP」の
トリビアの種から生まれた、踊る大捜査線スピンオフSPドラマ
「警護官 内田晋三」。
本編は、正味7分の内容でしたが、製作総指揮・亀山千広、脚本・君塚良一、
監督・本広克行、音楽・松本晃彦と、純正の踊るレジェンド作品。
本編が面白かったのはもちろんなんですが、その前に放送された
亀山千広さん、君塚良一さん、本広克行さんの3人による企画会議が
興味深いものでした。本広監督が、「大丈夫ですかね?スケールが
大きくなりそう・・」と、ちょっとあせってたところなんかも垣間見え、
それが可笑しかったり、ストーリーのアイデアを、亀山千広さんが
リードしてた事に、感動しました。
あとは、「踊る~」放送から10年という事で、何らかの吉報は
ないものなんでしょうか。
●「拝啓、父上様」第5話
「脚本」に教科書があるなら、必ず載るような、そんなドラマですね。
家出している大女将・夢子(八千草薫)の居所を、若女将(岸本加世子)らに
囲まれて、詰問される一平(二宮和也)。
緊張した雰囲気の中に、シャク半(松重豊)さんのしゃっくりが響く。
何?この、先週からの時間差しゃっくり攻撃(笑)
「上の名前も知らない人物」に、殴られる一平が、不憫過ぎる(笑)
前半は、竜さん(梅宮辰夫)さんの、とつとつとしたしゃべりと
懐の深さに感動、中盤からは、一平の妄想に笑わせてもらいました。
1話の中で、こんなに自然に物語が展開していくなんて・・
1時間経つのが早いのなんの。
しかし、一平はどんだけM展開なんですか(笑)
大女将から無茶な頼みを無理強いされて、「坂下」に盗みに入り、
もちろん見つかり失神。皆から問いつめられ、挙げ句シャク半さんに殴られ、
雪乃(高島礼子)には、甘く睨まれ「ドジ」と言われる。
りんごの君(黒木メイサ)には、日本語しゃべってもらえず、
お嬢さん・エリ(福田沙紀)には、「胸もんだでしょ?」といじられる(笑)
大体、大女将が家出した晩、一平は、小説家の件で、ほぼ不眠でしたよね?
「神楽坂版 24 -TWENTY FOUR-」ですか、これは(笑)
ここでふと気付いたんです。僕が今季ハマってるドラマ、どれも男性M展開だと。
「ハケンの品格」の東海林(大泉洋)は、口でも能力でも、春子にかなわない。
「今週、妻が浮気します」なんて、M展開の極みだし。
こりゃキてますね、男性M展開ドラマの波が(笑)
●「ハケンの品格」第5話
小笠原(小松政夫)さんの嘱託社員契約が、更新されない事に端を発するお話。
東海林「おまえ、人を思いやるとか人の悲しい気持ちを悲しいと思う心とか、
そういうの一切合切ないのか!」
~中略~
里中「大前さんみたいに、1人で生きていける強い人はいいですよ。
でも小笠原さんには家族がいるんです。小笠原さん、いつか言ってました。
毎日の通勤ラッシュだけは嫌だけど、家族の顔を思い浮かべると、
そんなの何ともないって。」
東海林「そういう人の事を、お荷物なんて言う資格が、おまえにあるのかよ!」
春子「派遣は三ヶ月に一度、リストラの恐怖にさらされるんです。
あの人は、会社に甘えて、危機感がなさ過ぎたんです。
次は、あなたたちの番かもしれませんね。」
今回は、この3人のシーンですね。
危機感のない社員、僕も会社にいた頃、そうだったのかもしれません。
そしてデジタル化・システム化の波にはじかれた人も、いました。
そんな事を思い出すと同時に、春子がここまで人間関係をぶった切って
生きていかなきゃいけない、その根本にあるものは何なのか、
それを思うと、逆に切なかったです。
好きこのんで、こんな態度がとれるわけはないでしょう。
しかしこのドラマは、どんな最終回がやってくるんでしょうね。
倒産の危機が訪れる?
それとも、コストカッターが会社に乗り込んでくるんでしょうか。
春子の過去を知る人物も、登場しそうな気もします。
そのふりかかってくるであろう、最大の危機を、春子・東海林・里中らが
協力して乗り切ってる姿を、勝手に想像すると、今から泣けてきたりします。
そんな振り幅の大きさを持った、ドラマだと思います。