ツーリングクラブ「走狼」の情報発進基地
BIKE ROOM!!!
「赤いドゥカと彼氏のセンターフォワード」的な、定例ツーリングの巻き
(『黄色いドゥカと彼女の手 著:原田宗典/沢田としき』風味で・・・)
ボケーっとしていたんだ。黄色から赤になりかける信号の交差点に進入したとき、右方向に白バイがいるのが見えたんだけど、気がついたら甲高いサイレンが鳴り響いてさ。やっちまったよ、信号無視になるのかな。一時間くらい前に、自分で言ったことが本当になるなんて・・・。
あれは春になったばかりかと思っていたのに、やたら暑い日だった。暑いといっても昼間の事で、秘密の朝練に向かう午前5時台はまだ寒かったなぁ。革パンツの下にモモヒキをはいてさ、いつもの教習所でパイロン並べてスラロームするのさ。換えたばっかりのミシュランはかなり良い感触で、こける気なんてぜんぜんしなかったよ。
そんなわけで、良い気分のまま朝連を早めに切り上げて旅協4月の定例ツーリングの集合場所、いつものマックに行ったのさ。
●春の風に誘われて集まった旅人協同組合員
・リーダー代行でやる気満々だけどほっぺにご飯粒のサスケさん(隼)@尻に敷かれる
・ピンク鯨の皮で作られし甲冑を身にまとうプルプルさん(ZEPHYRχ)@尻に敷く
・スマートな雰囲気漂よわせイタリアンを駆るウチさん(DUCATI MONSTER)@初参加
・無限の胃袋だけど右腕肉離れ中のヨシダさん(ZEPHYRχ)@二日酔い
・志村けんの出身地を統括する黒いオネー様とーこさん(ZEPHYR750)@今年初バイク
・減量中のボクサーばりにダイエットしてるはずなのに、食いしん坊のタカハシ閣下(X11)@朝●ち
・スリム化して茶髪にセミロン毛でなぞのイメチェン?ヒラヌマさん(GPZ900R Ninja)@朝練
・一年前に比べて胴回りで4センチ,体重4キロ減ったやばそうな私ひで坊(GSX1400)@朝練
(ということでここからは、いつものひで坊口調)
マックで超アバウトな今日のルートを決定し、とりあえず出発!国道254を北上し、道の駅おわがまちにて休憩。快晴の空の下、そろそろモモヒキが脱ぎたくなってくる。ここで、定峰峠グネグネ隊と、トコトコ国道隊に別れ出発!
朝練に参加した僕ら3人は迷わずグネグネ。車をパスして軽快に走る・・・ところが、虫が服の中に・・・。・・・今から思えば、朝から既に何かが狂いはじめていたに違いない。ヒラヌマさんが妙なテンションで不可思議な言動を連発したり、サスケさん隼号のヘッドライトが切れたり、俺のブレーキランプが不調になったり。
とにかく、道の駅ちちぶに到着ししばしトコトコ隊の到着を待つ。芝桜の時期だけに車やバイクがわんさかいて、渋滞気味。そしてトコトコ隊と合流し渋滞気味の秩父市街地を何とか抜けて小鹿野町へ。バイクの町宣言的な町だけに、いたるところにバイク用駐輪場が。ナイスな町だ。んでわらじカツの安田屋へ・・・混んでる。すごい行列だ・・・。12時前後だったのもあるけど、せっかちなバイク乗りは我慢できないくらいの行列だ・・・。
ということで、テクテク歩いて食事処を探す・・・。ないじゃん。っていうか、気がつけばヨシダさん安田屋に並んでるし。結局ここでわらじカツを食べる事に。んでここにきてタカハシ閣下が「ダイエット中だから、カツじゃないの食べようかな・・・」って、安田屋はカツ丼しかありません!
いよいよお食事タイム。早速タカハシ閣下が「ダイエット中だから、ご飯分けてあげる」って言って、私とサスケさんにご飯を分けてくれる。食事も終わりかけの頃、脂ものが苦手なイタリアンウチさんがカツを残しているのを発見したタカハシ閣下。すかさず分けてもらい、結局わらじカツを3枚食べちゃったし。
ということで、すっかりカンカン照りの太陽の下、満腹(一部そうでない人あり)のバイク乗り8名は名も無き県道を抜け国道140を東に向かい、大き目のガソリンスタンドにて休憩し、解散!
(再び『黄色いドゥカと彼女の手 著:原田宗典/沢田としき』風味で・・・)
僕たちはもうクタクタだった。だってそうだろ?すごい渋滞だったんだ。ヒラヌマさんのニンジャだって、ファンが回りっぱなしだし、僕のモモヒキも汗でビタビタだ。逃げ込むように入ったガソリンスタンドの休憩所で冷たい缶コーヒーを飲みながら、誰がツーレポを書くかの話し合いが始まったけど、なんだか僕はハメられたみたいな感じで、押し付けられた。でも悔しいから言ってやったんだ。
「わかりましたよ!私がツーレポ書けばいいんでしょ?でも帰りに白バイにつかまったら精神的にツーレポなんて書けないでしょうから、そのときは誰か代わってくださいよ!」
って。
僕とタカハシ閣下は再び定峰峠を抜けて国道254を南下。途中で閣下は高速道路に乗ったから、僕一人で渋滞気味の道を走ってたんだ。
片道2車線の国道は徐々に車の流れも良くなってきて、結構飛ばせるようになった。でもまだ夕方というには早い時間帯の日差しは強烈で、頭がボーっとしてしまいそうだった。そうでなくたって、今日の僕らは何か、そう「ボケー」に憑かれていたみたいな感じだったのに。そして、あの交差点に差し掛かったんだ・・・
そうだね、タイミング的には確かにアウトだったと思う。いや、アウトだったんだ。だって白バイがサイレン鳴らして飛び出してきたんだから。ほぼ赤に近い黄色の交差点に飛び込んだのは、確かにまずかった。とっさに、いろんな言い訳を考えたけど、やっぱり素直に反省した振りをして情状酌量を期待しようと思った僕は、すばやくハザードランプを点滅させて、路肩の安全地帯にバイクを止めたんだ。だって、ブレーキランプもイカレ気味だからね。
バックミラーを除いていると、驚いたことに白バイは別のトラックを追いかけ始めたじゃないか!どういうことだろう?とにかくラッキーだ。白バイをうまくやり過ごした僕は考えた。きっと、あの交差点にアウトのタイミングで飛び込んだのは、僕だけじゃなかったんだ。あのトラックも僕の斜め後ろからアウトのタイミングで進入したんだ。そのとき、久しぶりに身震いした。
僕はゆっくりとサイドスタンドを出して、バイクを降りた。ほっと息を吐きながら見上げた空は、澄み渡った春の大気そのもので、どこまでも高いその空はすべてお見通しのような気がして、僕はなんだか恥ずかしい気持ちになった・・・(完)
ボケーっとしていたんだ。黄色から赤になりかける信号の交差点に進入したとき、右方向に白バイがいるのが見えたんだけど、気がついたら甲高いサイレンが鳴り響いてさ。やっちまったよ、信号無視になるのかな。一時間くらい前に、自分で言ったことが本当になるなんて・・・。
あれは春になったばかりかと思っていたのに、やたら暑い日だった。暑いといっても昼間の事で、秘密の朝練に向かう午前5時台はまだ寒かったなぁ。革パンツの下にモモヒキをはいてさ、いつもの教習所でパイロン並べてスラロームするのさ。換えたばっかりのミシュランはかなり良い感触で、こける気なんてぜんぜんしなかったよ。
そんなわけで、良い気分のまま朝連を早めに切り上げて旅協4月の定例ツーリングの集合場所、いつものマックに行ったのさ。
●春の風に誘われて集まった旅人協同組合員
・リーダー代行でやる気満々だけどほっぺにご飯粒のサスケさん(隼)@尻に敷かれる
・ピンク鯨の皮で作られし甲冑を身にまとうプルプルさん(ZEPHYRχ)@尻に敷く
・スマートな雰囲気漂よわせイタリアンを駆るウチさん(DUCATI MONSTER)@初参加
・無限の胃袋だけど右腕肉離れ中のヨシダさん(ZEPHYRχ)@二日酔い
・志村けんの出身地を統括する黒いオネー様とーこさん(ZEPHYR750)@今年初バイク
・減量中のボクサーばりにダイエットしてるはずなのに、食いしん坊のタカハシ閣下(X11)@朝●ち
・スリム化して茶髪にセミロン毛でなぞのイメチェン?ヒラヌマさん(GPZ900R Ninja)@朝練
・一年前に比べて胴回りで4センチ,体重4キロ減ったやばそうな私ひで坊(GSX1400)@朝練
(ということでここからは、いつものひで坊口調)
マックで超アバウトな今日のルートを決定し、とりあえず出発!国道254を北上し、道の駅おわがまちにて休憩。快晴の空の下、そろそろモモヒキが脱ぎたくなってくる。ここで、定峰峠グネグネ隊と、トコトコ国道隊に別れ出発!
朝練に参加した僕ら3人は迷わずグネグネ。車をパスして軽快に走る・・・ところが、虫が服の中に・・・。・・・今から思えば、朝から既に何かが狂いはじめていたに違いない。ヒラヌマさんが妙なテンションで不可思議な言動を連発したり、サスケさん隼号のヘッドライトが切れたり、俺のブレーキランプが不調になったり。
とにかく、道の駅ちちぶに到着ししばしトコトコ隊の到着を待つ。芝桜の時期だけに車やバイクがわんさかいて、渋滞気味。そしてトコトコ隊と合流し渋滞気味の秩父市街地を何とか抜けて小鹿野町へ。バイクの町宣言的な町だけに、いたるところにバイク用駐輪場が。ナイスな町だ。んでわらじカツの安田屋へ・・・混んでる。すごい行列だ・・・。12時前後だったのもあるけど、せっかちなバイク乗りは我慢できないくらいの行列だ・・・。
ということで、テクテク歩いて食事処を探す・・・。ないじゃん。っていうか、気がつけばヨシダさん安田屋に並んでるし。結局ここでわらじカツを食べる事に。んでここにきてタカハシ閣下が「ダイエット中だから、カツじゃないの食べようかな・・・」って、安田屋はカツ丼しかありません!
いよいよお食事タイム。早速タカハシ閣下が「ダイエット中だから、ご飯分けてあげる」って言って、私とサスケさんにご飯を分けてくれる。食事も終わりかけの頃、脂ものが苦手なイタリアンウチさんがカツを残しているのを発見したタカハシ閣下。すかさず分けてもらい、結局わらじカツを3枚食べちゃったし。
ということで、すっかりカンカン照りの太陽の下、満腹(一部そうでない人あり)のバイク乗り8名は名も無き県道を抜け国道140を東に向かい、大き目のガソリンスタンドにて休憩し、解散!
(再び『黄色いドゥカと彼女の手 著:原田宗典/沢田としき』風味で・・・)
僕たちはもうクタクタだった。だってそうだろ?すごい渋滞だったんだ。ヒラヌマさんのニンジャだって、ファンが回りっぱなしだし、僕のモモヒキも汗でビタビタだ。逃げ込むように入ったガソリンスタンドの休憩所で冷たい缶コーヒーを飲みながら、誰がツーレポを書くかの話し合いが始まったけど、なんだか僕はハメられたみたいな感じで、押し付けられた。でも悔しいから言ってやったんだ。
「わかりましたよ!私がツーレポ書けばいいんでしょ?でも帰りに白バイにつかまったら精神的にツーレポなんて書けないでしょうから、そのときは誰か代わってくださいよ!」
って。
僕とタカハシ閣下は再び定峰峠を抜けて国道254を南下。途中で閣下は高速道路に乗ったから、僕一人で渋滞気味の道を走ってたんだ。
片道2車線の国道は徐々に車の流れも良くなってきて、結構飛ばせるようになった。でもまだ夕方というには早い時間帯の日差しは強烈で、頭がボーっとしてしまいそうだった。そうでなくたって、今日の僕らは何か、そう「ボケー」に憑かれていたみたいな感じだったのに。そして、あの交差点に差し掛かったんだ・・・
そうだね、タイミング的には確かにアウトだったと思う。いや、アウトだったんだ。だって白バイがサイレン鳴らして飛び出してきたんだから。ほぼ赤に近い黄色の交差点に飛び込んだのは、確かにまずかった。とっさに、いろんな言い訳を考えたけど、やっぱり素直に反省した振りをして情状酌量を期待しようと思った僕は、すばやくハザードランプを点滅させて、路肩の安全地帯にバイクを止めたんだ。だって、ブレーキランプもイカレ気味だからね。
バックミラーを除いていると、驚いたことに白バイは別のトラックを追いかけ始めたじゃないか!どういうことだろう?とにかくラッキーだ。白バイをうまくやり過ごした僕は考えた。きっと、あの交差点にアウトのタイミングで飛び込んだのは、僕だけじゃなかったんだ。あのトラックも僕の斜め後ろからアウトのタイミングで進入したんだ。そのとき、久しぶりに身震いした。
僕はゆっくりとサイドスタンドを出して、バイクを降りた。ほっと息を吐きながら見上げた空は、澄み渡った春の大気そのもので、どこまでも高いその空はすべてお見通しのような気がして、僕はなんだか恥ずかしい気持ちになった・・・(完)
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