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2013年キャノンボールはオリンピック種目に選ばれませんでした的、雑文の巻き

2013年9月7日(土)
AM4:00・・・自宅のトイレで用を済ませ、ドアを開ける。まだ外は暗く、夜中と言っても良い時間帯であるが、目の前にはチュナッペーが突っ立っていた。
寝ぼけているのかと思ったが、どうやら目が覚めてしまったようで、本人いわく「昨夜は一睡もできなかった」との事。たしか、PM9:00過ぎには眠りに落ちていたはず・・・
パパはこれからバイクで出かけるからと伝えたところ「あたちも行く」と言い出す始末。
もう少し大きくなったら一緒に遠出しようと約束し、寝室へ送り返す。
ドタバタの中、何とかバンディッドのセルを回したのがAM4:30。天気は曇り、暑くも無く寒くも無い気温だ。
早朝の国道16号は、トラックが多く、なかなか調子が出ない。
久喜から東北自動車道に乗る。土曜日の早朝とはいえ、行楽客の車ですでに混み気味。バイクはあんまり見かけないな。
・・・大谷PAで休憩。見慣れないバイクが止まっている。けーてーえむ?三河ナンバー?・・・コッティだ!
と、コッティと1年ぶりの再会。コーヒーを飲みつつ、近況を報告しあう。
んで、国見SAでの再会を約束し、別々で出発。

集合場所の国見SAに到着したのはAM8:00頃。
すでに集合している仲間たち、まだ到着していない仲間たち、すでに到着して仮眠していた仲間たち。総勢9名(バイク8台・車1台)で、2013年度キャノンボールのスタートです。
まずは、前沢SAを目指してしゅっぱーつ!



と、同じようなペースの仲間と団子になる訳で、今回は真北(CBR1000RR)がやたら煽ってくる訳です。
疲れず走れるペースで流れをリードして走っていると・・・追い越し車線をゆっくり走る、明らかに怪しいシルバーのクラウン。
走行車線へ戻るときも、ものすごく丁寧なウインカー。ゆっくり追い越しながら、青い制服が運転しているのを確認。
しょうがないから、クラウンの前に出てのんびり走行。微妙に捕まらなそうな速度で引き離そうとするも、逆にクラウンが私を追い越そうとしてきた。
横に並ばれて、助手席のしゃくれた若い警官が、じーっとこっちを見ている。俺に気があるらしい。ウインクしてあげたら、そのまま私の前に入った。
と、そこへ追い越し車線を猛スピードで突っ込んでくる富士山ナンバーの軽自動車。走狼Wである。
この男もやはりクラウンに気がついたらしく、減速してニヤニヤしてる・・・。結局、二区間もこのモジモジした感じを続け、やっとクラウンは降りていった。

前沢SA。天候は降ったり止んだり。土砂降りにはならないものの、うっとうしい天気である。
と、突然バイクのタンクを下ろし始めうる☆の。どうやらアクセルが全開から戻らなくなったらしい。キャノンボールツーリングにもってこいのセッティングだが、
意外にも修理するとの事。自分でいじれるってすごいけど、残りの面子は「Wの車で行けば?」とか、去年のO(今年は不参加)の悲劇を思い出して、はやし立てる。
結局、修理はなんとかできたらしく盛岡ICで降りる。天候は曇り。

昼飯はじゃじゃ麺を食べたいとか言っていたにも関わらず、焼肉のぴょンぴょン舎。
店員さんが可愛い・・・。「プルコギ温麺」が読めず、「プルコギヌクメン」と注文するも、どうやら「プルコギオンメン」だったらしい。
そうそう、この店にはなにやらCB750的な石造が。どうやら昔、店のオーナーが乗っていたのだが、髪の毛が蛇のおばさんと目が合って、石にされてしまったとの事だ。怖いぜ、髪の毛が蛇のおばさん。



食事を終え、竜泉洞を目指して国道455号を東へ。
雨は降っていないものの、ハーフウエットの路面ではさほど飛ばせず。それでもそこそこのペースで走って楽しかった。
え?そこそこのペースって?そうねぇ・・・ずーっとナベ(カワサキの250のオフ車)に煽られ続ける位のペースだよ。
峠のドライブインで休憩中、車で参加のWがバイクを借りて、駐車場をツーリング。満足したらしい・・・。一時期は、Wがバイクに乗っている姿を見ると、幸せになれるという都市伝説もあったが、情報筋によると既にバイクを手放しており、エアバイク乗り(なんちゃってバイク乗り)という噂も・・・。
とにかく、ここのソフトクリームは、サッパリしているのに濃厚で、牛乳みたいなおいしいものだった。

そんで、竜泉洞付近までいくものの、ぐったり疲れた我々アラフォー軍団は、そのままホテルへチェックイン!PM4:00を過ぎた頃であった。
バイクを屋根があるところに停めさせてくれるなんて、素晴らしい心使い。
早速風呂へ・・・なにやらコッティが悶絶している。シャワーを浴びては「ハフーン!」とか「ウホーン!」とか若干R18指定的な雰囲気の吐息を浴場に響かせているのである。
どうやら、どんなに操作してもシャワーから熱いお湯しか出てこないらしい。コッティよ、その洗い場を選んだ時から勝負はついていたのだよ・・・とにんまりしつつ、シャワーを浴びる俺。思わず「ハフーン!」こっちもサーモが壊れていて熱いお湯しか出ない・・・。そういえば秋田へキャノンボールで行ったときは、誰かがお湯を使うと水しか出ないシャワーだったなぁ・・・と、走馬灯のように思い出が蘇る。
風呂上りの一杯に竜泉洞の冷たい湧き水が用意されていて、うまくて何杯も飲んだらお腹がゆるくなった・・・。
と言うことで宴会までのわずかな時間、部屋でくつろいでいると外がなにやら騒がしい。
おはやしの軽快なメロディが聞こえたので、窓をあけてみると、子供たち(一部、かなり昔は子供だった人含む)が「さんさ踊り」を我々の部屋(2F)のまん前やっているではないか。
やはり、我々走狼キャノンボールを宿に迎えることは、地元では相当な名誉なことらしく、宿主がわざわざ用意してくれたサプライズ。雨の中、一生懸命に踊る姿は心打たれましたよ・・・え?偶然宿の前で踊っていただけ?

宴会の料理は、絶品の一言。前沢牛や、中トロ、毛がに、牡蠣etc海の幸と山の幸がたっぷり。美味いのぉ~。楽しいのぉ~。
こうして、ガンダムの話と、バイクの話と、AJ氏(今年も不参加)の話で盛り上がり、夜は更けていくのである・・・

二日目・・・
2020年のオリンピックが東京に決まった事より、もっと重要な事。それは今日の天気。
・・・レインである。雨なのである。結構な降りなので、AMG(アーマーゲー)を装着するのである。え?アーマーゲー?AJ氏宅のカーペットにて発見される事が多い、チヂレ毛の事ではない。ましてや、ドイツの高級車の事でもない。雨合羽→AmaGappaの事である。
何を隠そう、私ひで坊の愛用している雨合羽は、かれこれ18年前に購入したビンテージ物。紫色がなんとも高貴な雰囲気をかもし出しているのである。撥水などせず、じわじわとしみこんでくる感じは、今時の親水性の高級雨合羽を彷彿させる、ニクイ演出。
AM9:00前に出発。当初予定していた、3桁国道グネグネコースは断念し、宮古を回って帰る事に。

ほぼ毎年来ているが、やはり津波の爪跡はある。更地だったところには草が生えて、スーパー堤防も作られている。仮設の商店街などもちらほらあった。ちょっとずつ復興していくんだね。海沿いの国道45号には、ところどころに津波警報発令時用の電光掲示板や、浸水する場所、大丈夫な場所の看板表示がある。走りながら考える。今津波がきたらどうしよう・・・やっぱりオフ車が強いのか?ナベしか生き残れないのか?と言う事で、今年はオフロードバイクを手に入れるしかない。

途中、道の駅で休憩。イベントが行われているで様々な露天が出ていたが、雨。残念でならない。
雨さえ降ってなければ、最高のルートなのに・・・。っていうか、毎年雨だな。きっと常人なら3回はヤッベーっていう感じになったに違いない。しかし、我々は走狼。気がつけばバイク暦15年を超えるベテラン揃い。雨でも危なげなく、むしろ雨を楽しんだに違いない。私はずーっとBOOWYの懐かしい歌を口ずさんでましたとさ。

盛岡南ICから東北道へ、長者原SAまでぶっ飛ばす。
長者原SAでランチ。お勧めは牛タンカレー!っと毎年食べている気がする。と言う事で、今年は別のお食事を頂きました。んで、雨脚が弱まってきたので、解散!

帰路である。真北に煽られるのである。しかも雨が強くなってきた。長者原でAMGを脱いでいたので、しんどい。結局途中のSAでAMGを装着しなおし、一人孤独に東北道を南下。北関東道を経由して関越道川越ICで降りて川越ベースに帰投したのはPM7:00過ぎ。
走行距離:1321.5Km
使ったガソリン:73.13L
平均燃費:18.07Km/L
仲間との楽しい苦行:プライスレス



<おまけ>

今回、レイングローブとして持参したエメラルドグリーンが美しいこちらの手袋。噂では台所用奥様御用達アイテムらしいのだが、バイクを運転する際のレイングローブとしては・・・素敵だぜ。
高速道路走行時は、雨が強くなると痛いし、手は濡れないのだが冷える。まるで何も装着していないかのような、きわめて素手に近い使用感である。素足に線を描いて「ハダシックス・・・まるで何も履いていないかのような軽さ」っていうネタをむかーしテレビで見た気がする。そう、そんな感じだったとさ。
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