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伝説の迷車・・・名車は、の巻

ある夜勤明けの昼下がり。勝手にスズキのレジェンドになったと思っているGAG で、近所を走っていた。

え?スズキのGAG を知らない?1986年にスズキが本気で作った冗談バイク。エンジンはSOHC4スト空冷50cc4速、フルカウリング、タイヤは10インチ。カラーも豊富で今の色違いとは全く違う、デザインのコンセプトが異なる感じの4種類。
見た目は速そうだけど、スズキ版のカブ=バーディーのエンジンだから速くない。って言うか、遅い。
その後に出た12インチタイヤのフルカウルマシン達の圧倒的なスピードには到底及ばす、1年で生産を終えた伝説のバイク。
あえて例えるなら、GAG がエアーガンで、NSR50は実銃(22口径だけど)みたいな。

そんでね、私ひで坊が現在所有しているGAG は、二代目なのです。初代のGAG は中古の米軍機カラーだったんだけど、あまりにも遅くて手放して、その三年後にやっぱり恋しくなって中古の青白のワークスカラーをゲット。
マフラーと、フロントブレーキのメッシュホースだけ改造したほぼノーマル。改造するより修理してる方が多い。って言うか、最近は直しても壊れるからそのまんま。バックミラーは一年前からユルユルのカクンカクン。寒い時期にボールジョイント部分が欠けたみたいで。
振動が凄いから、カウルもヒビが入って割れてくる。乗りっぱなしのホコリまみれ。それでも近所の散策には便利なマシン。
昔は遅かったけど、2ストのバイクが絶滅した今、4ストのスクーターには負けないぜ。長い直線があれば、一般道の最高速度+10キロは出る。

そんなレジェンドマシンGAG で、夜勤明けに近所のコンビニに行った時、見知らぬ若者に声を掛けられる。

「写真撮らせて下さい」

髪の毛を整え、ポーズを決める俺。

「いや、GAG の方を」

ですよねー。
と言うことで、その日の内にミラーを交換。チェーンとタイヤの空気圧を調整。ついでにアーシングも追加し、バッテリー液を注いで(からからだった!)、洗車。
若者よ、もう一回写真撮ってくれ。今ならそれなりにキレイだから。

さて、このレジェンドマシンGAG 、古いのでバッテリーが6V。夜は走らないからヘッドライトはさておき、ウインカーが暗い。晴天の日は、ほぼ見えない。バルブを新しくしてみようかと思ったけど、どこにも売ってない。困った。今どき6Vなんて需要がないのか。
12V化するしかないのか?誰か部品ちょうだい!
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