小樽の紀伊国屋に予約していた本が手に入ったので、帰りのJRで読みだした。活字が大きいので、老眼の持ち主には読みやすい。札幌駅に到着するまで半分以上を読み、地下鉄内で読み、夕食後のお茶を飲んで読破してしまった。2時間もかからないで読める小説である。純文学とも言えない、大作ではない。
斎藤智裕(水嶋ヒロ)の「KAGEROU」である。主人公の生命をカゲロウにたとえているのだろう。文章は、私よりもはるかに上手い。ところどころ主人公の年齢よりも若い部分、著者が顔をだす。その若さがあって、重いテーマなのだが、稚拙なところが医療関係者としては気になり、軽く読んでしまう。
これから買って読もうとする方も有ると思うので、あらすじについては述べない。いろいろと、やっかみのような批評などを目にするが、新人賞の候補にはなるだろう。
釣りの審査とその後の表彰式の釣り人の反応は、水嶋ヒロへの評価に対する反応に似ている。入賞者への拍手には、自分の釣果と合わせて複雑な感情が漂うもの、それが人情だ。
斎藤智裕(水嶋ヒロ)の「KAGEROU」である。主人公の生命をカゲロウにたとえているのだろう。文章は、私よりもはるかに上手い。ところどころ主人公の年齢よりも若い部分、著者が顔をだす。その若さがあって、重いテーマなのだが、稚拙なところが医療関係者としては気になり、軽く読んでしまう。
これから買って読もうとする方も有ると思うので、あらすじについては述べない。いろいろと、やっかみのような批評などを目にするが、新人賞の候補にはなるだろう。
釣りの審査とその後の表彰式の釣り人の反応は、水嶋ヒロへの評価に対する反応に似ている。入賞者への拍手には、自分の釣果と合わせて複雑な感情が漂うもの、それが人情だ。