ボナさんの北海道の釣り三昧II(休養中)

投げ釣り主体に北海道の沿岸に出かけます。夏にはフナや鯉釣りも。

予約はありません

2017-01-06 15:44:16 | 釣り
大学病院の会計を済ませると、いつも領収書についてくる予約票に「予約はありません」という予約内容が印字されておりました。術後、すぐに抗ガン剤1クールを始め、途中でストレスが強かったせいだと思いますが、一過性脳虚血発作を起こしました。化学療法を終えてから5年終了した成績表というか、卒業証書です。

抗ガン剤投与に先立って、抗ガン剤を希釈したり、混合し大量投与する為、左前胸部の皮下にポートというペースメーカーの大きさの物体を埋め込みました。このポートを使ってがん化学療法を受けました。退院後は、転移が見つかったり、再発が起こった場合に役立つ代物として、埋め込んだまま1年間経過観察されました。その1年間の間も、リュックは背負えない身体だったので、肩かけのボストンバックに釣り具を押し込んで、

釣りバスに乗って釣りに行っていました。ポートのカテーテルの先は、右の心臓近くに来ていました。ポートを埋め込んでゴルフをしている方はおりますが、人里離れた海岸に、それも夜を徹して釣りに行った馬鹿は多分、私が初めてではないかと思います。一時的な埋め込みですので、よくぞ、無事にもったものです。良い子は、真似しないで下さい。初めは3ケ月毎に、再発や転移が起こっていないかをチェックされ続けました。1ケ月毎にポートにつながるカテーテルを点検しておりました。

およそ1年が無事に済んだので、ポートが抜かれて、晴れてリュックを背負って釣りバスに乗れました。次いで3ケ月から6ケ月と観察期間が長くなり、骨盤から首までのCTや毎年の大腸カメラ検査は続きました。術後の化学療法終了から5年過ぎて総括の検査がなされて卒業証書が発行されたのです。がんになって5年間無事に過ぎると、後は死ぬまで生きるという伝説のような言い伝えがあります。慎重な私は、主治医と相談し、3ケ月おきに採血によってできる検査や、CTに大腸カメラを組み合わせてモルモットを続けようと思っております。鬱陶しい日々が続いてくよくよしていました。再発転移なし、死ぬまで生きられます。を知っていつも、外来で160以上の白衣高血圧を示していたのに、133の70でした。人間は、哀しくて可愛いいものですね。