すんませんが、今日はエレキギター弾きの人しかわからない話かもしれません。あらかじめ言っときます。先週鶴ヶ島市内のホームセンターにトイレを借りに行ったとき、隣に新しいリサイクルショップが出来てるのを発見。ちょこっと入ってみたら、店主らしき若者はカウンターの中でアコギを拭いてました。
店内をざっと見回すと、20畳ほどと思われる狭い店内の割にはギターの占める割合が大きく、なんとなくそういう匂いを感じました。で、ふと傍らを見るとTomsonの真っ赤なムスタングが置いてあったので「あれはいくらなんですか?」と聞いてみると「まだ調整中で値段ついてないんですけど…。でもあれ、Tomsonなのにバースアイが出てるんです!」と嬉しそうに言うですよ。「間違いなくそういう店だ!」と確信した瞬間でした。
その時にはショーケースの中にエフェクター数点を見つけ、ちと気になってたので今日はその購入資金の足しにしようと中古品数点を持って出陣。(なお、エフェクターとはギタリストがライブのときに足元に置いてペダルを踏み踏みするあれです。種類はいろいろありまして、音を歪ませたりエコーをかけたりフィルターをかけたりします。ちなみに、エフェクターというのは「音にエフェクトをもたらすもの」という意味の和製英語であって、海外では「アタッチメント」と言ったりもっと単純に「フットボックス」と言ったりするそうです。長い注釈でした。)
今回持っていったのは、PC用スピーカー、BOSSのエフェクターOS-2、ヤマハのデジタルドラムマシンRX-8、タマのスネアドラム練習用パッドなど。RX-8について「これは結構古いんですけど音はいいんですよ。」と説明すると、その店主は「ええ、よく知ってますよ。前に楽器屋で働いてたんで。」との事。さらに「本当は楽器屋やりたかったんですけど、そこまでは無理なんで…。でも、できればこの店の7割くらいは楽器にしたいと思ってるんです!」との事。そう言われれば非常に気になる店ではあります。
見積もりの結果、一応数千円になりましたので差額をちょこっと足してショーケースの中のBOSSのSD-1を購入する事に決定。私の持っていったOS-2と今回買ったSD-1というのは両方ともギターの音を歪ませるものであって、大きな意味では使用目的は同じです。ただ、これまで使ってたOS-2は、ツマミが4つあるので演奏中一瞬しゃがんでツマミを回す必要があるときにやりにくいのと、上から見てどれがどれだかわかりにくいので不満があったと。音も是非ともこれでなければならんという事も無かった上に、昨年ネットオークションで3千円くらいで買ったもんでしたので愛着はなかったですし。
なお、このショーケースの中にはOD-1という機種もあって値札はついてませんでした。このOD-1は私の学生時代にはエレキギター弾きは誰でも持ってて、当時は珍しくもなんともなかった機種ですが、いつ頃からか「つなぐと音が太くなる」などと言われ、製造中止となった今では「伝説の名器」とまで言われるようになりました。当然ネットオークションでは数万円のの値段がついてます。
で「このOD-1はいくらですか?」と聞いたところ、やはり「一応2万円で出してます。」との事。が、「店頭価格ではよそより安いんですけど。」とも言います。多少の価格交渉には応じるとの事でしたが、こっちとしてはそこまでのこだわりはないのでSD-1でいいと言うと「いいんですか? 本当にそれでいいんですか?」と言われたのですが、「いやまぁ音が出てればなんでもいいんで。」という事でかわしてSD-1を買って帰ってきました。
家に帰って早速動作チェック。使ってみた感想は、率直に言って「歪まん!」の一言。まぁ家のアンプで試しただけですが、スタジオに持っていったときにはアンプ側でも軽く歪むくらいの設定にして(いわゆるクランチ寄りですか?)使ってみないとだめかも。次に人前で弾く機会は、こういうところの楽器オフという企画ですが、どうなることやら。
まぁいろいろアンプ側で試してみてダメなら、次回はSD-1を下取りに出してDS-1でも買おうかと。幸いなのは、この手の物は世間の評価が一定しているので、売るときも買うときもそれなりの値段でスムーズに取引できること。そのうち、手にした一品にプレミアがついたりして、いわゆる「わらしべ長者」になれるかもと思ってますが無理でしょうか?
なお、エレキギターというのは家で一人で弾いてるといくらでも音を加工できるような気がしますが、実際はいじればいじるほど音が細くなってしまい、バンドの中で演奏するときには結局“太くて抜けのよい音”しか求めません。ギターはドラムなんかと違って、一人で演奏しててもそれなりに楽しめてしまいますから、いざバンドに入ってから自分の腕前と機材に限界を感じてシュンとしてしまうことも多いです。もちろん、大いに自戒を込めての事ですが。