芸人の春一番さんが亡くなったそうです。どこかで見たことがあったかと考えてたら、一度見ました。調べてみるとあれは1995年8月25日。場所は青森県営体育館。ということは、みちのくプロレスの第一回覆面ワールドリーグ最終戦。
とはいえ、そこはもちろんネタなわけで、リングアナが「本日のスペシャルゲストがこのテーマに乗って登場!」と紹介し場内にイノキ・ボンバイエが流れると、「おぉ~猪木だ!」と観客が一斉に花道に殺到したら、出てきたのが春一番さんで一瞬は大受けでしたがすぐにモーゼの十戒のように通り道がスカッと開いてしまいました。リングに上がって「選挙にも落ちてこんなに痩せてしまいました」というギャグを言ってたような。私はプロレスファンのはしくれではありますが、実は本物の猪木は見たことないので「1・2・3 ダ~ッ!」とやったのはあれが最初で最後です。
実はこの日はちゃんとしたゲストもいて、初代タイガーマスクの佐山聡氏が来てました。スーツ姿でもちろん素顔でした。この人を見たのはこの時が初めてでしたね。多分。
春一番さんは結構面白くて好きだったのですが、最近はどんな活動だったのでしょう? なにしろ猪木キャラの芸人さんはいろいろいますが、近年は猪木本人がバラエティタレントのようなものですから、そっくりさんの出番というのはなかなか難しいのかもしれません。本人が真面目にプロレスやっててこそパロディが活きるのでしょうし。
当の大会はドス・カラスがグレート・サスケを破って優勝し、この大会は盛況のうちに終わりました。最終戦は2千人以上詰めかけてたと思います。超満員でした。が、当時活躍したデルフィンは既にみちプロを去り、この日に最下位決定戦で辛くも勝利した愚乱・浪花は他界し、テッド田辺レフェリーも急死、ディック東郷も既に引退しています。あれから19年、思い出すといろいろ楽しかった当時のみちプロの思い出とともに春一番さんを偲びたいと思います。合掌。