なぜこんな事になったかと言えば、もちろん賭博問題。賭博自体の問題もあるが、そこに暴力団が関わっていたことが事態を深刻化させている。スケープゴートにされた感のある琴光喜は解雇された。個人的に好きな力士ではないが、これで解雇なら時津風部屋なんかは取り壊しだろ!
この賭博に関わらず、相撲界では古くから暴力団との関わりがあるとされている。と言うか、昔は地元を仕切る暴力団とうまく折り合いをつけないと、興行そのものが出来なかったという事情がある。
他にもタニマチと呼ばれる後援会及び出資者の存在も見逃せない。要はパトロンの事だが、こういった財界や政界に通じてるような人たちと暴力団との関係から、間接的に繋がりが出来てくるという側面もある。
正直現在の相撲には魅力がないので、コレを機に一度浄化されてしまえば良いと考えているのだが、そうなるとプロレス界にも火の粉が飛んでくる可能性がある。なぜなら日本のプロレスを創ったのが大相撲出身の力道山だからだ。
そういうわけでプロレス界にもタニマチや巡業における暴力団との繋がりはしっかりと受け継がれている。他にはチャンコなんかもその影響だね。
プロレスは日本プロレス時代から分裂を繰り返しているため、現在では相撲協会ほどの強い繋がりを持ってはいないだろう。もちろん新日本、全日本、NOAH(事実上の全日本)などの老舗は別だけどね。
力道山がプロレスで国民を湧かせていた時代は、プロレスとマスコミは蜜月の仲だった。当然マスコミが暴力団との関わりを知らないはずがない。むしろマスコミ自体も関わりを持っていたと考えるのが自然だ。そういった経緯を考えると、何をいまさらという事だ。
もちろん時代が変わり、時代の風潮に沿った制度に変えて行くのに何ら疑問を感じないが、相撲協会を非難する報道を続けるマスコミに制裁がないのには疑問を禁じ得ない。
数年前に総合格闘技イベントPRIDEが、暴力団との関わりを指摘されて消滅した事件があった。あれなんかも体質としては相撲やプロレスと変わりない。ただ運営する側のノウハウが浅かったために、折り合いがうまくいかず明るみになったのだろう。
そこへいくと全日本プロレスから分裂したNOAHなんかはうまいもので、力道山の実子である百田光雄が、タニマチや巡業における暴力団を仕切っていたと言う。しかし今では社長の三沢光晴が亡くなり、百田もNOAHを退団してしまった。選手層がどうこういう前に、運営に関しての心配をしてしまうのだが、はたしてNOAHは大丈夫なのだろうか?
最近プロレス熱が再び上がってきているのだが、今のプロレスにはさほど興味がなく、もっぱら昔の映像を見てばかりだ。人間、年を取ると昔ばかり懐かしむと言うが、それを差引いてもオレが見てた80年代後半から90年代のプロレスの方が面白いとおもうのだが、やはり単に年を取ったせいだろうか?
まぁ、今回の相撲協会の一件でプロレス界にまで騒動が及んでも、それすらもアングルにしてしまう面白さがプロレスにはある。いっそのことすべてチャラにしたら面白いんじゃないかって思うんだよね。故橋本真也も言ってたじゃないの、「破壊なくして創造なし!」ってね(・∀・)
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