青森県の鯵ヶ沢駅からミニバスに乗り、白神山系の「くろくま」ミニ白神コースのガイドツアーに
参加しました。
クロクマの森は生態系をそのまま守るため、人の手を加えていない原生林に近い森です。
さて、このコースのガイドさんはどう見ても60歳過ぎの方。
ガイドというより『山の案内人』と言った方がぴったりの感じです。
方言混じりの穏やかな話し方が聞いていてとても心地よく響きます。
『深い森』と『若い森』の違い
植物の名前
どんなところにどんな植物や木が育つのか、、などなど
森の中を歩きながら、ひとつひとつを示して説明してくれるのです。
ブナの木の根もと、穴の空いたクルミの残骸、、、その食べ方でどんな動物が食べたのかわかるそうです。
⇧ちなみに『野ねずみ』が食べたクルミでした。
まっすぐに高く高く伸びたブナの森、夏になり、めいっぱい葉が伸びているので
ブナの根元にはあまり光が届きません。
ですから背の低い植物しか育っていません。
これは深い森の特徴だそうです。
クマやりすも大好きなヤマブドウ、、、果実酒なんか作ったらすごくおいしいのですが、、
ブナやミズナラや森に生きる大樹に巻き付いて上へ上へと伸びていきます。
太陽の光がいっぱい当たるところで葉を茂らせ、実をつけ、
結局は巻き付いた木よりも勢いよく成長し、その木を枯らせてしまいます。
木が立ち枯れると、隣の木に移っていく、、、
すごい生命力です。
杉の林などでは『つるきり』と言ってヤマブドウのつるを切って森(人工林)を守っているそうです。
ガイドさんのお話によると、ヤマブドウだけではなく、
紫の花がとても可憐な『藤』
やはり木につるをまき、木を絞め殺してしまう、、、とのことでした、、、
さてさて、知らなかったことを知る、っておもしろいですね~。
今回、ガイドツアーに初めて参加して、『森』について以前よりちょっぴり知識が増えました。
これからはもっと注意深く観察しながら『森』を楽しもうと思いました。
先生に教えてもらうこと、って、改めて大切だな~って感じました。
どんなにひとりで学習しても、わからないことがあります。
1年かかって自分で調べてわかったことも先生に聞けば一瞬。
一瞬ですが、自分の興味はますます広がっていきます。
そこに自立した学習が生まれることだってありそうです。
先生って『学習案内人』と言えるかも。
教師の私にとっては意味深なツアーでした
にほんブログ村
FC2ブログランキング
写真はブナに巻き付いたやまぶどう