首都ワガドゥグから南のガーナ方面に行く約50キロのところにコンビシリという村があります。
コンビシリ村は大きな市場があり、3日毎の市場が立つ日には多くの人達が農産物や雑貨品の売買で賑わいます。
とある日、友達から年に一回おこなわれるコウモリ猟を見に行かないかと誘われました。
親爺はかつて日本にいた頃、親爺の父上が趣味で狩猟をしていましたのでキジや鴨猟に連れて行ってもらったことはありますが、さてコウモリ猟とはどんなものやら・・・と一緒に行くことにしました。
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朝7時にワガドゥグを出発して「ぶるきな親爺号」のプジョー205は心地よいエンジン音を発して目的地に向かうこと約40分でコンビシリに到着、そこからまた道なき道を走ること約30分、空を視ると無数のコウモリが飛び交っています。
友達も自分で持ってきた鉄砲に弾を込めて準備を始めました。
まもなく大きな木の所に行き車を降りて少し歩くと、そこにはコウモリ達のコロニーがあるらしく空一面にコウモリが飛散しています。
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親爺はそのコウモリの数に圧倒されながら村人の方を見ると、子供たちは木の枝とゴムで作ったパチンコを手に持ち、大人は猟銃を手に空を仰いでいます。
コウモリは夜に活動する動物ですので、日中は木にぶら下がって眠っている習性なのか、あまり長い間飛んでいることが出来ず、自分の住処に戻ってきます。
そこにある大きな木がコウモリの住処らしく、飛び疲れて戻って木に止まったところを大勢の人が、そこを目掛けて一斉に狙い撃ちにします。
パパパパーン!と言う音と同時に10匹ほどのコウモリが木から落ちて皆がそこに駆け寄り、しとめた獲物を嬉しそうに手にしています。
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そうして夕暮れまで続いたコウモリ猟も終わり、持ち帰った獲物を料理します。
コウモリの姿煮。
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皆、美味しそうに羽や頭など、余すところが無いくらい綺麗に食べてしまいます。
もちろん親爺にも振舞われました。
味はというと何と例えようも無く「コウモリ味」ですかな。
もう一つ食えといわれても御免コウモリます。