西アフリカぶるきなふぁそ親爺暮らし

2003年、50歳にて西アフリカのブルキナファソに渡りボランティア。歳月を経ていまではすっかりブルキナ親爺になりました。

坂東哀愁香

2018-03-02 | 生き方

秋の夕暮れ、秀緑広場の揺れる木から漏れ日が、

キラキラと木々の隙間をすり抜けて

ミラーボールのようにきらめく

私はまるで舞台のヒロインみたい

でも一人ぼっちのヒロイン

毎日私の周りに沢山の役者が現れ、そして演じる

何のストーリーかもわからないけど

なぜか一瞬虚しくなる

 

冬の菅生沼にはたくさんの白鳥

きっと君たちにも大切な故郷なんだね

春には八坂神社の桜が咲き誇り

周りが何となくうれしそう

 

故郷っていいね、心が癒えるから

もうヒロインじゃなくていいよ

誰かに寄り添いたいと思えるから

 

 

 

早春の朝、利根川の川風がそよぐ目吹橋のたもと

堤防の若草たちがサワサワと音を奏で

心地よい春風とのハーモニー

私はまるで音楽のコンダクターみたい

でも1人ぼっちのコンダクター

毎日懸命に腕を振ると雑音だけしか聞こえない

何を演奏しているかもわからないけど

なぜか一瞬淋しくなる

 

夏の逆井城はセミや小鳥のコーラス

きっとみんな歌声を披露しているんだね

静かな国王神社でうたた寝をすると

清んだ空気のなかで心が晴れる

 

故郷っていいね、心が癒えるから

もうコンダクターじゃなくていいよ

誰かに寄り添いたいと思えるから