西アフリカぶるきなふぁそ親爺暮らし

2003年、50歳にて西アフリカのブルキナファソに渡りボランティア。歳月を経ていまではすっかりブルキナ親爺になりました。

トーマス サンカラ国連演説訳文

2008-01-29 | Weblog
「わたしは、
 愛するブルキナファソの人々を
 代表するだけではなく、

 世界の片隅で、もがき苦しんでいる、
 すべての人々を代表して語りたい。


 黒い肌をしているだけで、
 あるいは文化が異なるというだけで
 ほとんど動物と変わらない扱いしか受けていない
 この数百万人のゲットーにいる人々を代表して
 わたしは語りたい。


 男性によって作り上げられた
 システムによって苦しんでいる、
 すべての女性を代表して、
 わたしは語りたい。


 マラリヤや下痢といった
 簡単に救う方法があるにもかかわらず、
 貧しさや、知識の不足から、
 子どもたちが死んでいくのを目の当たりにしている、
 すべての母親たちのために、
 わたしは語りたい。


 お金持ちの人々のショールームの
 武装された警備で守られている厚いガラス窓を、
 いつも、お腹を空かせて見ている貧しい子どもたちのために、
 わたしは語りたい。



 わが国は
 人類のすべての苦悩を統合したような
 苦しみに満ち溢れている。

 だが同時に、
 戦いの希望にも満ち溢れている。


 死の商人たちが独占している
 最新の科学技術、
 それをじっと見つめる
 不安げな病人たちに代わって
 わたしは打ち震えるのだ。


 そしてわたしは、
 自然破壊の犠牲となったすべての人々、
 飢餓という恐ろしい武器によって死に至っている
 年間3000万人の人々に思いを馳せている。


 世界中の国際会議で発言しようとしているすべての人々、
 彼らの声が届くように、
 そして真剣に問題を取り組むために、
 わたしはここに立ち上がる。


 この国連の会議の場で、
 わたしの前では多くの人々が発言してきた。

 そしてわたしの後にも発言者が続くであろう。


 しかし、建前上はみな平等の権利をもって
 会議に臨んでいるとしても
 実際の決定権を握っているのは
 ごく少数の人々だけである。


 だからこそわたしは、
 世界中の国際会議で
 発言しようとしているすべての人々の
 声が届くように、代弁者となろう。


 そう、わたしは
 世界で見捨てられているすべての人々のために語りたい。

 なぜなら
 わたしは人間であり、
 人間である限り、
 わたしと無関係ではないのだから


 わたしたちの望みは、
 他の人々を排除するような
 黒人の世界を作ることではない。

 黒人として、わたしたちは、皆さんに伝えたい。

 『どのように、お互いを愛するかということを』

 ("As black people,
  we want to teach other people how to love each other.")」。


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1 コメント

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はじめまして。 (Z)
2013-09-27 11:53:22
この演説の内容を2008年にあるサイトで初めて読み感動し涙が出ました。

今でも心が震えます。


トーマス、サンカラが望んでいた世界が実現できるように、この彼の言葉を忘れず生きたいと思っています。

インターネットが人と人を繋いでくれます。

彼のように多くの人が目覚め、
正しい選択が出来ますように。
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