西アフリカぶるきなふぁそ親爺暮らし

2003年、50歳にて西アフリカのブルキナファソに渡りボランティア。歳月を経ていまではすっかりブルキナ親爺になりました。

Bury & Japy

2012-03-14 | Weblog

その5・

ジャピー:イョ~!ブリー。

ブリー:げんきー?ジャピー。

ジャピー:きのうテレビで見た相撲はすごかったぞ~。やはり白鵬は強いな。

ブリー:うちには電気ないし、テレビも無いから相撲なんて知らないよ。

ジャピー:じゃぁ、オレとお前とどっちが強いか試してみる?

ブリー:オレ格闘技は好きじゃないから。

ジャピー:じゃぁ何で勝負しようかナー。

ブリー:たとえばunkoの臭さとかはドォーョ。

ジャピー:それじゃーオレの勝ちだな。きのう餃子とニラレバ炒め食べたから。

ブリー:いや、オレの勝ちだよ。きのうスンバラご飯とムトン食べたから。

(それからそそくさと二人は草むらで用をたしました。)

ジャピー-:じゃぁ、お前が先にオレのunkoのにおいをかげよ。

ブリー:クンクン、お前のunkoはクセー!。

ジャピー:そうだろ!そうだろ!そうだ~ろ~!。

ブリー:じゃぁオレのunkoは?

ジャピー:クンクン、クンクン。ウ~~ン・・・・・・・・・・・。

ブリー:いったいどうなのさ。

ジャピー:お前のunkoはいつまでもクサ~ィ!。

ブリー:そりゃーそうでショ~、だってお前の鼻の頭にオレのunko付いてるもん。


Bury & Japy

2012-03-13 | Weblog

ブリー:ジャピーオハヨ~。元気?

ジャピー:カチャカチャ、ピープ~、キョキョキョ~。

ブリー:家族は元気~?

ジャピー:カチャ、カチャ、ピープ~、キョキョキョ~。

ブリー:何を真剣に見てるのさ。

ジャピー:見れば解るだろ、ポータブルのサッカーゲームで遊んでるんだよ。パパに買ってもらったんだ。

ブリー:ふ~ン、それって遊びなんだね。そんなサッカーのゲームより本当のサッカーしようよ。

ジャピー:やだょ、疲れるし~。それにユニフォームやサッカーシューズもはいてないし。

ブリー:体を動かすと元気になるってお父さんが言ってたよ。

ジャピー:元気じゃなくてもいいモン。

ブリー:そんなこと言ってると体が弱くなって病気になっちゃうよ。

ジャピー:病気になったら薬を飲めば治るから。

ブリー:薬って便利なんだね、でも俺には高くて買えないよ。

ジャピー:そうさ、薬は何でも治るのだ~。

ブリー:じゃぁ、うちのロバよりも力の出る薬ってあるかなぁ、そしたら俺お父さんよりもっと沢山畑仕事が出来るようになって薬のお金を稼ぐことが出来るね。

ジャピー:パパに聞いてみるよ。

 


Bury&Japy

2012-03-11 | Weblog

ブリー:ジャピー、どうしたの、浮かない顔して。

ジャピー:学校のみんながオレのこと仲間はずれにするんだ~。

ブリー:なんで仲間はずれにするのさ。

ジャピー:それが解ればこんなに落ち込まないだろ。

ブリー:それじゃぁオレが行って聞いてやるよ。

ジャピ-:よせやぃ、そんなことしたらますます仲間はずれになっちゃうよ。

ブリー:じゃぁそのままずっと落ち込んでいるわけ?

ジャピー:きっとみんなオレのこと嫌いなんだよ。

ブリー:お前はみんなのこと好きじゃないの?

ジャピー:オレを好きになってくれるやつは好きだけど~。

ブリー:その前に、お前が好きになる友達はみんなお前のことをきっと好きになってくれるよ。


Bury&Japy

2012-03-10 | Weblog

ジャピー:オッハ~、ブリー。

ブリー:・・・・・・・・。

ジャピー:チョッと~、お前何してるの?。

ブリー:・・・・・・・・。あっ、ジャピー、げんきー?家族はげんきー?。

ジャピー:お前さっきから空を見上げてボーっとしているけど大丈夫?

ブリー:あそこに雲があるだろ、オレ、あの雲と友達になれるか考えてるんだ。

ジャピー:お前馬鹿ジャン。雲は人間や動物じゃないのになれるわけないだろ。

ブリー:そうだけど、もし雲と友達になったら沢山呼んで雨を降らせてもらうのさ。そうしたら遠く まで水を汲みに行かなくてもいいし、畑に沢山野菜やミレットを作れるからお父さんやお母さんがとても喜ぶと思うんだ。

ジャピー:うちには水道があるからいつでも困らないさー。野菜はお母さんが毎日スーパーマーケットで買ってくるし~。

ブリー:オレ毎日がんばって雲と友達になれるように努力してみるよ。

ジャピ-:そんなことしたって無駄に決まってるだろ。

ブリー:お父さんが言ってた。何でも諦めないでやってみろって。

ジャピー:じゃあオレも明日学校に行ってどうしたら雨が降るのかを先生に聞いてみるよ。


Bury&Japy

2012-03-09 | Weblog

あるところにブリーとジャピーがおりました。

 

ブリーの家は、とても貧しく毎日家の手伝いをしています。

でも、ブリーはとてもポジティブな性格で、ものが無いことも苦に思わず、いつも明るく暮らしています。

 

ジャピーの家はお金があり何でもほしいものを手に入れることが出来ます。

でも、ジャピーは少しネガティブな性格で人目を気にして自分を主張することが出来ず、いつも不満な生活をしています。

 

二人はとても仲の良い友達です。

 

ブリー:おはようジャピー、元気?

ジャピー:おはよう。

ブリー:昨日は良く寝れた?家族は皆元気?

ジャピー:お前は何時も何故同じ事を聞くんだ。余計なお世話だよ。見ればわかるだろ。

ブリー:だって、オレはお前もお前の家族も好きだから気になって聞いているのさ。

ジャピー:オレはオレ、家族は家族、知ったことか。

ブリー:でもお前がこうして元気なのも家族のおかげだろ。

ジャピー:オレがこうして元気だから親も手を焼かずに自分のことができるんだよ。

ブリー:お前は感謝することを知らないんだよ。

ジャピー:だって周りが俺に感謝してないもん。


テーダム(信じる)

2012-03-08 | Weblog

自宅の裏に85歳を超えるジジィがいましていつも大声で孫達をどやしつけています。

いつも「金をくれ」の一言が挨拶で、よくもまぁこんなに年をとっても欲深なのかと、

欲深なほど長生きとはよく言ったものだ。ア~嫌だ嫌だ。

そんなジジィが親爺に「お前は何を信じるのか?」と聞くのです。

でも、よく考えるとこの世の中本当に信じるものがあるのでしょうか。

自分、趣味、恋人、友情、人、ペット、金、健康、仕事、政治、法律、等々・・・・。

経済や社会が大きくなり複雑になればなるほど信じられなくなるのでしょうか。

ジジィの一言にもう一度「信じる」ということを考えさせられる親爺でした。