最終話です~~
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それからミルは、ますます毎日寝ていることが多くなり、ご飯を食べる量も減っていきました。
そして、私が5年生になった暑い夏の頃に、死んでしまいました。
「ミルは体が弱かったから、長生きしたほうだよ。」と、お母さんは泣きながら言いました。
私はミルが死んだのはまちがいかもしれないと思って、なんどもミルの体をなでてみました。
だけど、ミルの体はかたく、あのやわらかくてあたたかなミルには二度ともどらなくて、本当に死んでしまったのだと思いました。
思いながら、たくさん涙が出ました。
そうして、お母さんと一緒に、動物たち用のかそうばへ行って、ミルを燃やしてもらいました。
ミルは骨になって、お墓にいきます。
本当にミルは、どこにもいなくなってしまいました。
まだ色々あるけれど、これが、ミルの思い出のお話です。
私はミルがいなくなってしまってからも、なんどもミルのことを思います。
思いながら、もう一度ミルに会いたくなります。
そう思った裏側では、ミルは私になど会いたくないのかもしれないから、会わなくていいとも思います。
ミルにとって私は、良い相手ではなかったかもしれない、と思うからです。
私はミルにたいして、やさしくなかったことが多かったと思うし、ひどいこともしてしまったし、会いたいけれど、会うのが怖い気持ちです。
それでも、もう一度ミルに会ったら、ミルにやさしくして、喜ぶことをたくさんして、大切にしたいです。
やれるはずです、やらないといけないと思います。
かわいくてきれいで、美しかったミル。
ミルにはどうしたって、きっと、どこかで、楽しくて嬉しい気持ちでいてほしいです。
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おわり。。。