いつものようにお袋に電話すると・・
「あんたに聴きたいことがあるんじゃけど・・」と怪訝な声で
私に問いかけてきた。
何を言うのかと思えば、
「あんた35万も借金をしてから、私は心配で頭がいてぇ」
と言われ、何のことが分からないまま、私は
「心配せんでええよ。借金なんかしてへんから」と答え、
お袋を落ち着かせ、この話題を「保留」にした。
もちろん、私に借金はないが、もしかすると私が若い頃、
借金で車を買った時のことを思い出しているのかも
知れない。 だとしたら、その頃は気が付かなかったが
彼女にしてみれば、若い頃の私の行動や考え方は
相当なストレスで心に残っていたのだろう。
こんな出来事も、
他者から観ると不可解な言動かも知れないが、彼女なりに
ちゃんとした理由があるだけに辛いものがある。
彼女の言動に少し慣れたと思うと、日々、変容していく
ので、こちらが追いつかない。
身体は正直なもので、ここ数日の私の血圧は右肩上がりだ。
お袋が元気な時は友達がよく訪れる家だったが、病気の
気配を察すると、途端、誰も来なくなった。
これなら、始めから隣の住人の顔も知らない都会暮らしの
方がマシに思える。
それほど「認知症」は特別なものだろうか・・
独居でも、認知症の方が普通に暮らしていけていると
聴くが、それぞれ条件や環境、状態などで異なるだろうな。
今は一歩下がって、あるがままを観て感じることにしよう。
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