このデジカメは、以前にブログで紹介したレンズにゴミが入ったキヤノンのIXY。
年末の片付けで、処分しようと一度はゴミ箱に投げ入れたが、そのまま捨てるのは惜しい気がした。
どうせなら、どんな構造になっているのか分解して見てみよう。
このデジカメで撮影すると黒いぼやけた線が出る。
何が入ったんだろうと思いながら、揺さぶったり叩いたりしたがいっこうに取れなかった。
組み立てるのは難しいが、分解するのは得意。
うーむ。さすが日本のデジカメ。
この小さな筐体の中にびっしり詰っている。
まん中右の黒いのがレンズユニットでその右下がイメージセンサーと言ってフィルムの役目をする。
デジカメの心臓部であるレンズとイメージセンサー。
イメージセンサーをレンズユニットからはぎ取った。
問題の黒い影の正体が見えてきた。
これはボクの髪の毛? それともうなぎの毛かな?
手前にガラスかレンズが一枚あって、その向こうに髪の毛らしきゴミがある。
これはデジカメの心臓部のイメージセンサー。
とても小さなものだが、イメージセンサーでは日本が世界一。
iPhoneにもソニー製のイメージセンサーが入っているよ。
電子基盤もすごいが、見過ごされやすいのがソケットの技術。
ユニットどうしの接続に使われる。
弱からず強すぎずで、長期間安定した接続を維持しなければならない。
ソケットに付属したフレキシブルプリント基盤。
薄い基盤に銅箔でプリントされた配線は髪の毛よりも細い。
年々基盤の厚さが薄くなる。
先ほどのレンズユニットをさらに分解してみた。
レンズユニットに付いている左上がレンズの繰り出しモーター。
さらに分解すると、マイクロモーターはピント調整か、それとも絞りかな。
驚くのは部品はほとんどが噛み合わせで組み立てられている。
パチンパチンと組立てて、ビス等使われていないこと。
追加でレンズの一部と絞り、絞りを動かすモーターの画像をUP。
このマイクロモーターは直径が4mmくらいで分解できないのでニッパーで無理矢理にこじた。
捨てるデジカメを分解してみて、日本の技術力の高さを目の当たりにした。
デジカメでは日本は世界一だが、その寄せ集められた部品一つ一つの技術力の高さにも驚いた。
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私達老人が技術の基礎を磨いて来て、今花が咲いているのですね
一朝一夕で出来たものではなく、長い間の技術の積み重ねの賜物ですね。
日本人の細かさがそのまま生かされているような気がします。