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志村辰弥神父著『天国について ー カトリック教会の教え』、15

2016-07-27 06:04:07 | 天国・地獄
志村辰弥神父著『天国について ー カトリック教会の教え』

◆ 実例

 天国でのあなたの場所は何?

 ローマの聖フランシスカの伝記の中にある話。ローマに住んでいたポンシアニ家のフランシスカという婦人は、夜のあいだをずっと祈りで過ごす習慣をもっていました。1413年も終わりに近い頃でした。いつものように夜中、祈っていますと、急に部屋に不思議な光がさして来て、その瞬間、最近亡くなった9才の息子ヨハネが現われたのです。息子は生存中と同じ服装をし、同じ態度であり、顔かたちも同じでした。それにしても、以前とはくらべようもないほど美しかったのです。息子はひとりではありません、側に同じような年令のもうひとりの少年がいました。そして、この人のほうかもっと美しく輝いていました。

 母は息子を胸に抱きしめて聞きました、「わたしのかわいい子よ、元気ですか? 天国でおまえの場所はどこなの? そして、何をしているの?」

 息子は、やさしいほほえみを浮かべて答えました、

 「神をもっているから、わたしたちは幸せです。どんな苦しみもなく、限りない平和と永遠の喜びを味わっています。わたしたちは、かぎりない愛でいらっしゃる神さまが望んでおられること以外に何も望めないし、望みもしません」。

 それから息子は母に、自分が大天使たちの群といっしょにいて、今ここに現れているもうひとりは、母の慰めのために神がおつかわしになってくださった大天使たちの中のひとりであることを、うちあけました。それだけではありません、その大天使は、神のお望みで、母の一生涯のあいだ、ずっと母の側にいて、肉眼でも母に見えるだろうといいました。息子の出現は一時間もつづきましたが、息子が消えても、大天使はのこりました。

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