ヴォーカル渋谷みちる ブログ

忘れた頃にブログ更新~お付き合いください。

寿司食いねぇ

2017-05-14 | 日記・エッセイ・コラム

課題満載の緊張感のあるイベント週間が無事に終わり

一息ついたところで迎えた母の日。

母のリクエストは今年も大好きなマグロとのことで

夕方、お寿司屋へ走りお持ち帰りしました。

好きなだけ食べてちょうだい、ってな気持ちで母の前に。

しかし寿司飯に酢があまりきいておらず、残念なお味・・・

私でも違和感あったから、味にうるさい母にとってはもっとでしょうよ。

毎年母の日はマグロ、ってことになっていますが

いつだったか、過去の母の日に食べに行ったお寿司は寿司飯がびちゃびちゃ気味で

(うるさいなぁ)と思うくらいブツブツ言ってた母。

私はその時、ひたすら黙っていたのでした。

味とかより、こっちの気持ちを汲んでくれないものかねぇ、と腹立たしい気持ちで。

その時のことをふと思い出したのだけど

今回は私もすかさず

「ほんと、全然酢がきいてないよね」と母の感想に同意。

すると、すぐに

「ネタは美味しいのに勿体ないわよね」と。

それにも

「ほんとだよね、ネタは美味しいのにね」

と同意すると次は

「こんなにたくさん、高かったでしょう、ありがとう」と柔らかい口調に。

同意すれば、同意さえすれば

意固地なうちの母でもこんなに素直に反応するのかと目から鱗(笑)

それからは自宅にある千鳥酢(コレ、美味しいの)をお醤油に足してみたり

ネタをはがして寿司飯の味を整えようとしたり

あれこれ研究しながらのお寿司となったのでした。

「来年はもっと美味しいお寿司を食べようね」

そう言うと、少し母はうつむいて

「ありがとう。ご馳走さまでした」と言ってくれたのでした。

お味はイマイチでしたが、テーブルにドカンと置いたお酢の瓶も含めて

この光景は忘れないだろうなぁ。

来年の母の日には、今年のこのイマイチな寿司飯の話なんぞしながら

美味しいマグロを食べてもらいたいと思います。

別に一年後の母の日を待たずでもいいか・・・

母とのマグロの思い出の数々、これからも長く続きますように。