猫と魚と旅行に、ちょっと風

週末極楽ウィンドサーフィンと、
ほれほれ釣り吉&シンハーの日記。

高野山に行ってきた。

2009年12月31日 | 旅行

これまたちょと前の話ですが、09年11月、5年ぶりに高野山に行ってきました。
今回は、奥の院一の橋に近い「恵光院」さん。
ここのお坊さんは英語も堪能ということで、外国人観光客が非常に多かったのが印象的。





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前回は自分の心が折れてしまってたときに一乗院に宿泊したのですが、
そのときに宿坊に張ってあったポスターが強烈なインパクトを放っていました。



たよってばかりじゃダメ!

長引く不況の中、仕事の悩み、恋の悩み、現代の人々は様々な悩みや苦しみを抱えています。
そんな時、神頼みで救われると思ってませんか?それは他力本願も甚だしく、何の解決にもなっていません。
本当の解決策は自分の心の奥底にあるのです。



う~ん。。。
その時期はまさに「神頼み」でやってきた高野山。
写経してみたり、朝のお勤めに参加してみたり、
奥の院も行ってみたけど、やっぱり自分の心の奥底に
巣食らう暗い闇は消える事がなかったのでした。。。

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さて、それから5年経った今。
まったく異なる目的で、ここにやってくる事ができました。
それは、今年からハマってしまったYOGAに派生します。
ここ高野山の密教、真言宗はもとをたどると中国経由でインドに行き着くのですね。
例えば般若心経。
大乗仏教の空・般若思想を説いた経典の1つですが、YOGAの精神なんかと似てたりします。
また、空海によって伝えられた阿字観という瞑想。
これなんかも、YOGAの瞑想と近かったりするのです。
そんなことで、前回まったく存在しなかった興味心を満たすべく、
高揚する気持ちでやってくることができたのでした。

ちょうど紅葉真っ盛り、のハズでしたが前日までの強風雨で結構散ってしまっていました。


チェックインは午後二時でしたが、午前中に荷物を預けて近くを散策。
金剛峰寺の門のそばに、「こうやまき」という屋台があります。
前回来た時、ちょうどお腹がすいててなにかローカルフードないかなぁと探してたとき、
目に飛び込んできたのがここ。
なにやら、おいしそうなクレープ系の食べ物を想像しながら近づくと


こうやまき、とは高野摩木。
護摩焚きに使ったりする霊木のことでした。。。。


いやしき、なおちゃい。。。。


金剛峰寺も寺内に入った事忘れてた。
入ってみてしばらくしてから、「あ!」と思い出す始末。


でも、今回は気持ちの軸がまったく違うところにあるので、同じものを見てもすごく新鮮に見えました。


国内最大級の大きさの「蟠龍庭」の石庭なんかも、めちゃくちゃ趣を感じられ、
しばらく時を忘れてぼ~っと佇んでしまいました。


弘法大師が受け継がれ展開された真言密教の思想を具現化した聖地と呼ばれる壇上伽藍付近では、
朱が鮮やかな根本大塔に挑むような、色とりどりな紅葉が少し残っていました。

<クリックで拡大>


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宿坊に戻り、「阿字観」に参加。



道場には自分たちを含め3組ほどの日本人と、5組くらいの外国人。
のび太みたいな坊さんが座り方や呼吸法を説明すると、
ちょっとイケメン系の坊さんが、英語で通訳。
この日は、阿字観じゃなくて、「数息観」。
背筋を伸ばして軽くあぐら座り。
あごを引いて、目は軽く閉じます。(半目)
視線は1mくらい前下方の空中をボヤっと見つめます。
鼻から息をゆっくり吸って、口からゆっくり出します。
一呼吸ごとに心の中で1から10まで数を数えます。
薄暗く静かな道場で息の音だけが聞こえる。
心の中で、

い~~~ぃぃぃちぃぃぃぃx。

にぃぃぃぃぃぃいいいいい。。

さぁ~~ぁぁぁあぁぁんん。

と数えていくのですが、

さて、これが結構難しい。

理想は心の中が空の状態と言うが、でてくるわでてくるわ。
鬼の様に様々な「雑念」(考え事、色、情景、音などなど)。
最初4くらいまでは、数に集中してるのに、いつの間にか、
数を数えてなくて、違うものを追いかけてます。
ふっと気がつき、再度1から数え直します。
でも、また4か5くらいになると・・・・

そんな繰り返しで、20分程度の瞑想が終了。

まぁ、「眠り」に落ちなかっただけましか。。。


さぁ、瞑想の後はおまちかねの夕食です。
精進料理。
生ごま豆腐。めちゃくちゃうまいです!
その他、煮物、揚げ物とりどりですが、
いちいち旨いっ!
全部ぺろりと平らげさせていただきました。
合掌。



ご飯食べた後は、これまた前回とはまったく違う気持ちで向かい合う、写経。
ここに来る前に般若心経の解説本を少し読んでたので、深い意味はわからないまでも、
一文字ごと、しっかり吟味しながらの写経ができました。



「般若」はお面の般若とは全く関係ないのですが、文字がそれだからどうしても、あのお面が出てきますね*笑*


丁度家のテレビも無かった時期で、夜を静かに過ごすことにもまったく抵抗なく21時半には爆睡してました。

***

翌朝、朝のお勤めに参加。
10人くらいの坊さんがチベットのハルヒラホーミーごとくダミ声で重なり合い、
重厚で低音が地を這いながら倍音化されていくものを期待してたのですが、
お坊さんは3人でした。
それでも、掛け合いのようなお経を聞いていると気持ちが落ち着いて行きました。

その後、護摩行にも参加させていただきました。
恵光院の横にある小さなお堂で、護摩が焚かれます。


太鼓とお経の掛け合いの中、ひまし油?ごま?みたいな数々の物体を炎の中に入れてくと、
炎はどんどん大きくなっていきました。
炎の向こうに座ってる外国人たちがちょっと不安そうな顔をしてるのが見えます。おい大丈夫かいな。

***

部屋に戻って朝食をいただき、チェックアウト前に奥の院へ。


結構雨が降っていて寒い。
人もほとんどいてなくて、
これまた荘厳な雰囲気が漂いまくりです。
周りは千年杉といっても過言ではないほど、高い杉の木が乱立してます。


一の橋からゆっくり歩いて30分くらいで奥の院に到着。
この橋の向こうの本堂に、空海は今も生きているのです!

ということらしい。。。

さすが雨男女。今回も全くもって、雨でした。


そして、最後は雲の中。


しかし、自分の中で意識して見て回った風景と情景は、全く新鮮で意義のあるものになりました。

***

最後に。

ランチで食べて「フどんぶり」が結構ヘビーだったのか、胃がもたれていたくなったので、高野山にいくとどこにでも売ってる「陀羅尼助」を買ってみました。
一回20粒ほど飲みます。付属の特性スプーンが丁度10粒すくえる様になってます。超ミニチュアのたこ焼き板のよう。 
そして、これがよー効きました!!!









秋朝

2009年12月30日 | ちょっとその辺




11月末の朝。秋の空があまりに壮快だったので、カメラを片手に近所を散策してみた。




43号線の、あの「フィッシングMAX」のすぐそばにある、
いつもこの季節になるときれいなシェイプの銀杏が一本あります。




阪神芦屋駅のそばにあった教会。。。。不況のあおりがこんなところまで???


そのまま芦屋川を上流に。


どんどん上がって行き、ついにロックガーデンの入り口まできてしまいました。


ちょっとだけ登ってみたけど、景色はかすんでいました。(クリックで拡大)


帰りしなにあった個人の家の紅葉がすごかったので、ぱちり。(クリックで拡大)


R2のそばまでおりてくると、鴨家族を発見。


なかなか素敵な小一時間でした。

YOGA SMILE 建仁寺

2009年12月22日 | ヨガ

常宿となりました、京都 胡乱座
町家の情緒が残るゲストハウスです。



ここはほんと外国人が多いのですが、今回は襖を隔てたフランス人に
やられました・・・・

究極系超絶体臭

それはまるで、剥ぎたての動物の皮を湿気の中に放置しつつ、
8月猛暑の中、脂ギッシュなおっさんが二日履き続けた靴下と、
防波堤の角にたまったしょんべんとアミエビの悪臭を、
それぞれ3倍、いや30倍くらいに濃縮還元したものが、
襖の上の鴨居からドロドロと流れ落ちてくるーーー
そんな感じでした。

しかし、そんなことでめげてるわけにはいきません。
家主さんに「お香」をいっぱい焚いてもらいながらやりくります。

そして、京都駅前で借りてきたレンチャリに乗って、いざ出発。
町家の風情が残る筋を練りながら北上。
やってきたのが、ベジタリアン系のお店「VEGE NOTE」。

ヘルシーメニューなランチで、今の気分にぴったり。美味しくいただきました。

その後、民族楽器コイズミにいって、
小さめの口琴を購入。

びょょょよ~ん、びょよ~~んってね。

雨男女の二人。例に漏れず外は雨。寒くなってきたので、これまたこじゃれたカフェで一服です。


そして、その夜。
いつもの「建仁寺」でYOGA SMILE。
ほぼ女子100%の中にいる男子は、自分と、あのダンカンウォン師と建仁寺のご住職。
この日は左のハムストリングを痛めていたのであまり動けなかったことと、
男子参加者としては僕がひとりだったこともあって、
ひかる先生に直接ご指導もいただけました。ありがたし。

夕食は、な が調べていた蜃気楼

創作和風の一品料理。ひとつひとつが丁寧に調理されてあって、いちいち旨い。

***

翌朝、な は朝1のクラスに行ったのでゆっくり起きて建仁寺近くを散策。
レンチャリがあるとほんとうに便利だ。


めっちゃでかい鳥が結構高い木の上にアンバランスについてた。


六波羅のあたりを散策してると、見つけてしまいました。

まさに、まんが日本昔話!!!

ある夜、店じまいした飴屋の雨戸をたたく音がするので主人が出てみると、青白い顔をして髪をボサボサに乱した若い女が「飴を下さい」と一文銭を差し出した。主人は怪しんだが、女がいかにも悲しそうな小声で頼むので飴を売ってやった。 翌晩、また女がやってきて「飴を下さい」と一文銭を差し出す。主人はまた飴を売ってやるが、女は「どこに住んでいるのか」という主人の問いには答えず消えた。 その翌晩も翌々晩も同じように女は飴を買いに来たが、とうとう7日目の晩に「もうお金がないのです。どうかこれで飴を売ってもらえませんか」と女物の羽織を差し出した。主人は女を気の毒に思っていたので、羽織と引き換えに飴を渡してやった。 翌日、女が置いていった羽織を店先に干しておくと、通りがかりのお大尽が店に入ってきて「この羽織は、先日亡くなった自分の娘の棺桶に入れてやったものだ。これをどこで手に入れたのか」と聞くので、驚いた主人は女が飴を買いにきたいきさつを話した。 お大尽も大いに驚き主人ともども娘を葬った墓地へ行くと、新しい土饅頭の中から赤ん坊の泣き声が聞こえた。掘り起こしてみると、娘の亡骸が生まれたばかりの男の赤ん坊を抱いており、手には飴屋が売ってやった飴が握られていたという。 お大尽は「臨月に亡くなった娘をお腹の子供も死んでしまったと思い込んでそのまま葬ったのだったが、娘は死骸のまま出産し子供を育てるために幽霊となって飴を買いに来たのだろう」と言った。赤ん坊を墓穴から救い出し、「この子供はお前のかわりに必ず立派に育てるからな」と話しかけると、それまで天を仰いでいた亡骸は頷くように頭をがっくりと落とした。この子供は後に菩提寺に引き取られて高徳の名僧になったという。


さて、二日目は、サントーシマ先生のクラスを受けた。


昨夜とは違う部屋で中庭がきれい。奥に佇んでいるのが、先生。

もちろん、ここでも男子は自分ひとり・・・恐るべし女子力。

クラスが終わったら、な が入れ替わりで入ったので、その時間、ついに建仁寺に500円払って入った。

こんなところに、風神雷神のオリジナルがあったんですねぇ。。。


仏殿兼用の「拈華堂(ねんげどう)」。明和2年(1765年)上棟。
五間四間・一重・裳階付の堂々とした禅宗様仏殿建築。
正面須弥壇には本尊釈迦如来座像と脇侍迦葉尊者・阿難尊者が祀られてる。
また、その天井には平成14年(2002年)創建800年を記念して「小泉淳作画伯」筆の双龍が描かれた。
(建仁寺WEBSITEより)


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建仁寺のYOGA SMILEが終わった後、速攻でJR京都駅南側にある、トライバルダンススタジオへ。

ちゃりんこは軽快!すすすーっとものの15分くらいで到着です。
ここは、な の先生の紹介。この日、その先生の友達の「ディジュリドゥー」奏者と一緒に
瞑想系ヨガを開催されていたので、激参加。

腹に響き渡るトライバルな音を交えながらリラックスしていくと・・・・み、見えたっ! な、何が!?

そうこうしていくうちに、クライマックスはもうひとりのギターシンガー。

♬ それでも~、明日はやってぇくぅるぅぅ~。。。。♪

うぅ・・・瞑想の曲にしては、ちとシビレルものがあった。。。


すべてが終わり、とにかく腹へったぁ~ということで、ラーメン食べたいっ。
な が前に情報仕入れてた2軒並んだラーメン屋で超行列の店がある、らしいが。
場所がわからない。。。しかたないぁと駅に戻っていくと、なんと見つかった。
「第一旭」。

あっさりしてて、美味しかったなぁ。(いつもブツ撮ばかりなので、今回は雰囲気でいってみます)

京都駅に戻るとすっかり夜の帳がおりて、京都タワーが「嗚呼、ローソクねぇ」という感じでぬぼっと現れました。


一泊二日のヨガ三昧の小旅行。10月17日のことでした。

鶏肉が含まれる朝飯の件

2009年12月09日 | ネコ



昨夜のお鍋で雑炊を作った朝。鶏肉のニオイに至極敏感になったシンハーは、早くもテーブルの上に鎮座。



鶏肉のときは、嫌な顔ひとつせずに、せっせと「オテ&オカワリ」を繰り返します。




「おらっ、おてとおかわりしたやんけっ!はよくれー!」