長崎は波佐見町の中尾山で3月末に開催された、桜陶祭に行ってきました。
(長文です)
最近知ったのですが、九州は器を作っている「窯元」が沢山ある土地なんですね。
波佐見、有田、伊万里など。
先日家からわりと近い場所で「全国陶器市フェア」があり、
試しに行ったらめっちゃ楽しかったので、この桜陶祭にも行ってみようと思ったのでした。
九州では春や秋に陶器市があちこちで開催されていて、
一番有名なのはGWに開催される「有田陶器市(波佐見陶器まつりも平行して開催)」。
↑有名なブランドがかなり安くなる事もあり、特に初日はアホみたいに混むそうです(^-^;
対してこの桜陶祭は、わりとこぢんまりとした規模のお祭りで
波佐見町の一部である「中尾山」という山あいに集まっている窯元を巡ろう、というものです。
(有田陶器市と比べたら小規模ですが、シャトルバス発着地近くの駐車場は満車が多かったです。私達が10時半に現地に到着したという事もあるでしょうが)
上の写真は中尾山の坂道の途中で撮ったものです。
壺が分かりやすかったので撮りましたが、塀にも陶磁器の飾りがあるのが分かるでしょうか?
そして中尾山は、名前が示す通りほぼ坂の町でした。
窯元も、かなり急な細道を登りつめた場所にもあったりして、足の悪い人にはちょっと厳しそう。
(わたしと相方も最後はへばってました(^-^;)。一応上から下へ降りる形で歩いたのですが、
運動不足と暑さにヤラレました。帽子持って行ったら良かったかも)
こんな細い路地も、窯元への道。
中尾山交流館の近くの橋横の桜。
ここが一番満開だったような?
(下へ降りるにつれて、疲れて桜どころではなくなっていったのもあります(^-^;)
中尾山のふもとのゲート。
帰りのシャトルバス乗り場に並んでいるところです。
3時頃に待ち始めましたが、30分くらいは待った気がします。
待つのに業を煮やした人が歩いているのがバスから見えましたが、
多分発着地まで40分はかかると思います。
体力に自信のある方なら・・・って感じです。
ちなみに器は中尾山では残念ながら今回求めていたものはなく、
シャトルバスの発着地近くの「くらわんか館」という施設で買いました(^-^;
(正価より2割くらいお得でした)
屋外で漫然と見て回ると疲れてしまい、「選ぶ気力」がなくなるようです。
なお、中尾山まで直接車では行けません。
中尾山から少し行ったところの「波佐見陶磁器工業共同組合」前から、
シャトルバスに乗って往復します。往復で200円ナリ(2019年春の情報です)。
さて実はこの桜陶祭に来たのは、漫画「青の花 器の森」に出てくる場所が見たい!
というミーハーな目的もありました。
↑
上の女性が主人公。
上下でワンセットの見開きページです。
お話は、この中尾山を舞台にした製陶の仕事と恋愛の物語。
絵付けの仕事をしている女性が、短期で同じ工房で働く事になった器を作る青年と
ぶつかりながら一緒に器を作っていくというものです。
そんなわけで、以下コミックに出てきた場所の写真です。
器の写真はないので、興味ない方は読み飛ばして下さいm(_ _)m
↑お話の舞台になった窯元にお邪魔しました。
コミックだとこんな感じ。わかりづらいですが・・・。
桜陶祭では売り物が並べられていましたが、
普段はコの字の凹んだ場所で、絵付けの作業をされているのだと思います。
↑細長い板の上に、ずらりと並べられている処理前の?陶磁器。
実物を見るとかなり重そうですし、持ち歩くのは大変そうですが、
コミックでは、女性でも軽々と持っているように見えます(^。^;)
ただ、1巻で青年がひょいと持った時に女性が驚いているシーンがあったので、
普通はコツをつかまないとなかなか持ち歩けないものだろうとは思いました。
昔器を焼いていた「登り窯跡」から中尾山の町を見下して。
山の斜面に作られた窯跡で、コミック2巻の最後の方に出てきます。
写真を撮った場所は下の方で、まだまだ上まで続いていました。
ベンチはあと2箇所あったと思います。
ここで相方とお弁当を食べましたが、かなり暑かったです(気温21℃の日)。
登り窯の事をよく知らなかったので、wikiで調べてみました。
以下抜粋です。
「窯業で陶磁器等を大量に焼成するために、炉内を各間に仕切り、斜面等地形を利用し重力による燃焼ガスの対流を利用して、炉内の各製品を焼成時に一定に高温に保てるよう工夫された窯の形態のことをいう」
なんかダッシュ村で似たような窯を作って器を焼いていたような?
写真の登り窯は、世界で2番目に大きいものだそうです。
こんな山の急斜面に、よくもまあこんな施設を作ったものだと思います。
レンガ運ぶだけで一苦労ですよね。
しかも器をまた運ぶわけです。体力ないと無理~。
登り窯跡全景。
登り窯跡への道。
コミック2巻10話の表紙に描かれています。
体力不足のせいで疲れたけど、色んな器見れて楽しかったし、
コミックの舞台探訪は出来たし、満足のいく日帰り旅行でしたo(^-^)o