東京芸術劇場 シアターイーストにて、グループる・ばる vol.20 『片づけたい女たち』 1月12日(土) 開演17:00を観てきました。
※若干のネタバレがありますので、ご注意くださいませ。
公式サイトはこちらです → 「グループる・ばる」
【作・演出】永井愛
【美術】大田創
【舞台監督】網倉直樹
【キャスト】
松金よね子:おチョビ
岡本麗:ツンコ
田岡美也子:バツミ
【ストーリー】※フライヤーより
都会に住む女性3人。彼女たちは若い頃からの友人だった。
突然連絡のつかなくなったツンコを心配して、ある夜、おチョビとバツミが訪れる。
2人がそこで見たものは‥!
何気ない会話をきっかけに、思いがけずお互いの心の闇を垣間見る長い夜が始まった。
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グループる・ばる vol.20 だそうです。私が観たのは初演の『八百屋のお告げ』だけなので、こんなに長く続けていらっしゃったことに驚いております。
珍しく初日の観劇でした。終演後の松金よね子さんのご挨拶で、「初日にいらっしゃるお客様は命知らずで。。」みたいなことをおっしゃっておられました。
それにしても「命知らず」とは(笑
客入れの楽曲はなし。
舞台美術はおしゃれな感じのデザイナーズマンションの室内になっており、上手に寝室のドアとニッチになっている本棚。下手に玄関へ続く入り口とカウンターキッチン、FAX電話。中央に天井まで全開口の窓とベランダ。
室内もベランダも足の踏み場もないほどのゴミ袋と夥しいもの、もの、もの! とても人間の住む場所とは思えないほどの荒れよう。
暗転なしのワンシュチュエーション。ほぼキャストのお3人が出ずっぱりで台詞を言いっぱなし。膨大な台詞量です!
会社での自分の昇進をめぐる出来事から、ただの傍観者であったという加害者意識に苛まれて、有給をとって自宅マンションに引きこもってしまうツンコ。
同棲していたかなり年下の恋人も追い出し、身辺を片づけようと整理を始めたのはよいけれど、あれもこれもと手を広げ、あっという間にカオス状態に。
整理したかったのは、溢れるものたち?自尊心も自立心もない年下の恋人? それとも、今まで目を背けてきた自分自身?
親友のおチョビとバツミも、ツンコの部屋の片づけを手伝いながら、思いがけず自分自身に向き合うことになり。。
それぞれが生きてきた道、いいこともよくなかったことも、みんな含めて整理して、捨てるもの、必要なもの、大事にとっておくものに気づいていくのです。
キャストのみなさんは3人とも上手いし、絶妙のコンビネーション! 安心して観ていられました。初日のせいか?少々、みなさん噛んでらしたようですが、ほとんど気にならないくらいでしたし。
年上の方にこんなことを言うのもなんなんですけど。。お3人ともかわいらしいです♪ とってもチャーミング♪
大切なのは「今」とこれからどう生きていくのかということ。人生は長いようで短い。
滑稽で情けなくて、でも切なく哀しくて。。 そんな彼女たちがとても愛おしく思える舞台でした。
また、グループる・ばるを観てみたいです♪
カーテンコールはなし。終演後にキャストさんたちがお一人づつご挨拶。そこで、松金よね子さんから上記の「初日にいらっしゃるお客様は命知らずで。。」と。
え~っと初日なので、なにが起こるかわかんないよぉ~ってことでしょうか
美術の小道具の数々がものすごい量なので、これをきちんとストーリーに絡めて準備して、配置するのはとても大変なことだったと推察されます。
2007年の上演時には、舞台監督さんが「読売演劇大賞・優秀スタッフ賞」を受賞されたそうです。
スタッフのみなさま、お疲れさまでございました。
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ミニパンフ。ごあいさつが載っております。
パンフレット、700円也。松岡和子さん、白石加代子さん、前田美波里さん、麿赤兒さんたちとの対談が載っております。
いつにもまして多いフライヤー(笑 気になるところはこんな感じですね♪