紀伊國屋ホールにて、Studio Life 『11人いる!』 <Mercurius> 1月17日(木)開演19:00を観てきました。
【原作】萩尾望都 「11人いる!」(小学館文庫)
【脚本・演出】倉田淳
【美術】松野潤
【照明】泉次雄
【音響】竹下亮
【映像制作】代々木アニメーション学院
【キャスト】
松本慎也:タダトス・レーン
内藤大希(客演):フロルベリチェリ・フロル
堀川剛史:バセスカ
仲原裕之:ソルダム四世ドリカス
鈴木翔音:アマゾン・カーナイス
宇佐美輝:チャコ・カカ
大沼亮吉:ドルフ・タスタ
澤井俊輝:トト・ニ
関戸博一:ヴィドメニール・ヌーム
緒方和也:グレン・グロフ
船戸慎士:ガニガス・ガグトス
倉本徹:長老・長官
【ストーリー】※フライヤーより
宇宙大学の入学試験の最終テスト‥外部との接触を断たれた宇宙船で、10人1組が53日間の宇宙飛行を成し遂げるというものだった。
非常信号の発信ボタンを押して外部との接触を取れば、生命は保障されるが、連帯責任で全員が不合格となる。
しかし、宇宙船・白号には10人のはずが、なぜか11人いた。スタートから謎を抱え、閉塞された宇宙船で次々と起こる不可解な出来事。
それぞれに生まれる葛藤、疑惑、対立、反目、友情‥受験生たちの試される時が始まった。
公式サイトはこちら → 『11人いる!』
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原作である萩尾望都さんの「11人いる!」、「続 11人いる!」が大好きで、今回の観劇に行ってまいりました。
Studio Lifeは初観劇です。以前から気にはなっていたのですけど、なんとなく行きそびれておりました。
客入れはBGM風。
舞台中央に金属製の円柱状の構造物。フレームのみの状態です。その中に、円形のスクリーンが可動式で現れ、そのスクリーンに映像が映し出され状況等の説明に使われます。
照明は客席にもブルーのピンスポットがあたったりして、おもしろい演出かと。
ただ、ストーリーの進行上、仕方がないのかもしれませんが、暗転がちょっと多すぎるように感じました。暗転が多いとどうしても細切れの印象になりやすいし、テンポが悪くなりやすいので。。 あくまでも個人的な好みではありますけど。
原作をおそらく10回は読んでいると思うので、ストーリー、登場人物はほぼ暗記状態(笑 ストーリーや登場人物の名前などに神経を回さずにすみ、最初から作品そのものに集中できてよかったです♪
脚本・演出の倉田淳さんが萩尾望都さんを尊敬され、原作を大切に尊重されているのが感じられて、原作好きとしてはとても嬉しかったですね。ときどき、原作付きの舞台の中には、「止めて欲しい。。」と思うものもあったりするので。
ストーリーも台詞もほぼ原作に忠実で、原作の雰囲気や世界観を損なうことなく、それでいて映像では具現化が難しいであろう表現を、舞台ならではの手法で具現化されておりました。演劇ならではですね~♪
個々の役者については、なんといってもタダ役の松本慎也さんと、フロル役の内藤大希さんが魅力的で素敵でした。美しくかっこいい♪♪
この作品はフロル役が魅力的でないと成立しないので、内藤さんGJ!
バセスカ役の堀川剛史さん、ソルダム四世ドリカス役の仲原裕之さん、アマゾン・カーナイス役の鈴木翔音さんもよかったです♪
ヴィドメニール・ヌーム役の関戸博一さん、おもしろかったんですけど。。原作の荘厳さがないのがちょっと寂しい気もしたり。
あと、おそらく新人さんではないかと思われる役者さん、表情と台詞はいいんですけど、如何せん体に緊張感がありませんでした。そこがどうも気になってしまいましたね。決して、だら~としているとうわけではなく、いい意味の緊張感が首から上だけになってしまっていました。特に袖にはけていくときに、表情は見えない背中だけの演技が、演技でなくなっているように観えてしまうのですよね。。残念。
今後の伸びしろに期待しておりま~す。
カーテンコールは1回。キャストの緒方和也さんからのお願いがあり、「誰が11人目かは、ひ・み・つ♪」とのことです
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フライヤー♪
特典付きの回だったので、いただいたキャストさん全員の衣装での集合写真♪
ミニパンフ。
購入したパンフレット、B5判 1,500円也。萩尾望都さん(漫画家)×田中芳樹さん(SF小説家「銀河英雄伝説」)×倉田淳さん(Studio Life)の対談やキャストさんのページ一杯の写真、「子供の頃の夢」についてのQ&Aが載っております。
蔵書の小学館文庫刊 「11人いる!」(「続・11人いる! 東の地平 西の永遠」も収録) 今回の観劇前の予習を兼ねて再読。やっぱり、何度読んでもいいものはいいですね♪
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エンタメマガジンomoshii の INTERVIEW & SPECIAL 2013.1.8 です。
INTERVIEW! 『11人いる!』『続・11人いる!—東の地平 西の永遠—』 萩尾望都さん
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余談。
開場まで時間があったので、紀伊國屋書店内をうろうろ~ 古代史が好きなので、ついつい購入してしまいましたよ。
昨年、カムカムミニキーナの『ひーるべる』を観たから余計にね。そのときの記事はこちら♪