つれづれな日々のつぶやき♪

ドラマや映画、展覧会や写真展の感想をぽつぽつと
日々の暮らしの中でふと感じたことなども

第13回ミューズシネマ・セレクション~世界が注目する日本映画たち~『鍵泥棒のメソッド』

2013-03-23 | 映画/DVD

映画『鍵泥棒のメソッド』を、第13回ミューズシネマ・セレクション~世界が注目する日本映画たち~(企画制作 ぴあ株式会社) 22日(金)開演18:30 で観てきました。

公式サイトはこちら → 『鍵泥棒のメソッド』

【監督・脚本】内田けんじ
【キャスト】
堺雅人:桜井武史
香川照之:コンドウ/山崎信一郎
広末涼子:水嶋香苗
荒川良々(大人計画):工藤純一
森口瑤子:井上綾子
ほか
【主題歌】吉井和哉「点描のしくみ」
【上映時間】カラー/128分
【ストーリー】
弱気な貧乏役者と伝説の殺し屋の人生が入れ替わる奇想天外な設定に、婚活中の美人編集長が絡む、笑いとハラハラドキドキが満載の極上エンターテイメント。


☆*:☆:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:☆:*☆


※ネタばれ(特に、アフタートークの部分)がありますので、ご注意くださいませ。

ぴあ企画のシネマ・セレクション、以前から気になっていたんですがなかなか行けず。今回、初見です。
感想はずばり、おもしろかった~♪♪ 笑えて、キュン♥として、ほろっとして。。観終わった後に心地いいカタルシスが感じられます。とにかく、堅苦しいこと抜きに、誰が観ても気軽に楽しめる作品でした^^
奇想天外なストーリーでハラハラドキドキですが、この作品は素敵なキュン♥するラブストーリーだと思います。

堺雅人さん演じる桜井はとにかく、ダメな男。仕事も恋愛も生活もだらしないダメっぷり。これは元彼女からも愛想を尽かされますよね(笑 やっぱり堺雅人さんは上手い!文句なしに上手い!おもしろいし、魅力的♪ すごい役者さんだと思います。
香川照之さん演じるコンドウは、記憶を失う前の凄みと失ってからの謙虚ぶりのギャップがすごくて笑えます。香川照之さんも上手い!おもしろい! 堺雅人さんとほぼ同文になってしまいますが、すごい役者さんですね。画面にぐっと引き込む力は半端じゃありません。
広末涼子さん演じる香苗は真面目で努力家で、いつもきちんと結果を出せてきた才色兼備のアラサー。でも、どこか決定的にずれていてそれがおかしい。いつものこぼれるような笑顔を封印しての真顔が、余計におかしみを感じさせます。広末涼子さんもこの男優二人の中で、一人涼やかにマイペースで演じておられるのは、ある意味すごいかと。
荒川良々さん演じる工藤は怖いです。眼の奥が笑っていません。コミカルな役のイメージが強かったので、余計に怖かったですね。
森口瑤子さん演じる井上綾子は不幸要員かと思いきや、最後のほうであれれ。。な役。珍しくはすっぱな役でした。
ほかにも芸達者な小劇場系の役者さんが多数ご出演。出演時間の短めな、随分と贅沢な使い方をされております。

主題歌の吉井和哉さんの、「点描のしくみ」もかっこいいです♪

ラストはキュン♥としますよ。笑えますけど。


☆*:☆:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:☆:*☆


上映後、監督の内田けんじさんをお迎えして、ぴあのディレクターさんがMCでのトークショーがありました。会場の観客の皆さんからの質問に、内田監督が答えてくださるという企画です。しっかり最後まで参加してきましたよ。

以下、記憶のみを頼りに書き連ねてみます。記憶違いなどはご容赦のほどを。
※ネタばれが多いですので、ご注意くださいませ。

*撮影でフィルムが使えて嬉しかった。バカバカしいことをみんなで真剣に作り上げていく、昔ながらの映画作りの現場が楽しかった。
*撮影は楽しかったが脚本は大変で6本くらい考えて、最終的にこの話になった。脚本の話をすると、それだけで2時間は話せる。
*堺雅人さん、香川照之さんのお二人は、野生動物のよう。(いい意味かと)
*広末涼子さんは、笑顔を封印してもらい、真顔ばかりで撮影。前代未聞の「可愛すぎて」NGに!
*コンドウの部屋のウォークインクローゼットで、桜井が見つけたクッキーの空き缶に入っていた大金は本物。制作費の2千万円。プロデューサーが撮影中、ものすごく見ていて(監視?)、カメラの前に立ってしまうかと思った。撮影終了後、さっさとプロデューサーがクッキー缶を抱えて退場。
*撮影の合間に、キャストさんたちで恋愛話をしていた。堺雅人さん曰く、「一度もキュン♥としたことがない。この年であるとしたら心筋梗塞」と話されていて、香川照之さんから、「おじいいちゃんか!」と突っ込まれていた。この撮影時点では、まだ、例の「大奥」の撮影前だったので~(笑
*銭湯でコンドウが石けんで転倒するシーンの撮影は、香川照之さんが前貼り一枚で本当に転倒。下にはマットを敷いて。映画の中で高さは若干、上げてあるが本当に飛んでいる。転ぶシーンなので、絶妙なバランスの崩し具合の演技をされて。ご本人は楽しそうだった。
*脚本のト書きにあまりにもベタな、「石けんで滑る」と書くのは勇気がいった。
*前作の「アフタースクール」に続いての出演になる堺雅人さんに、前作より、「偏差値を30落として」と注文。そのとおりに、立ち姿から違っていた。役者はすごい!
*コンドウと桜井がニセ殺人の練習をするシーンはアドリブ多い。堺雅人さんの「てめぇ~~!!」とコンドウの足によじ登っていくのはアドリブ。テストのときにはやらなくて、本番でいきなりやったものだから、スタッフさんは笑いを堪えるのに必死。自分もモニターの前で笑っていた。
*工藤がお金を握ってから殴るのは、ビーバップハイスクール世代ならご承知のはず。不良がお金(硬貨)を握ってから殴ると、若干、重くなっただけ威力が増す、という不良の常識。荒川良々さんは素直に「わかりました」と言ってやってくれた。
*綾子の住んでいるアパートにある、楽器やレトロなおもちゃは本物で高価なもの。特に楽器は高価なので、本番まではもっと安価な8万円くらいのものを使っていた。
*堺雅人さんと香川照之さんは、全部を観終わってからこの作品はラブストーリーだとわかったようだが、広末涼子さんは最初からわかっていた。
*DVDが5月に発売になります♪


☆*:☆:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:☆:*☆




フライヤー。ほかにも、観たかったけど。。毎日は通えません(笑 ましてやオールの通しは。




購入したプログラム。配給さんのご好意により販売とのこと。




プログラムを購入した方に、内田監督直筆サインをしていただけるという特典付き♪
「こんなあほなサインでごめんねぇ~」とにこやかにおっしゃってサインしてくださいました。ありがとうございました^^


☆*:☆:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:;;;:*☆*:;;;:*★*:☆:*☆


余談です。
堺雅人さん、ご結婚おめでとうございます♪ 末永くお幸せに。


  


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« “恋する”時間 最終回テーマ... | トップ | NYLON100℃ 39th SESSION 『デ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画/DVD」カテゴリの最新記事