NHK木曜時代劇『銀ニ貫』を視聴終了。
2014年4月10日(木)~ 6月5日(木)
総合 毎週木曜 午後8:00~8:43放送 [43分・連続9回]
【原作】『銀ニ貫』高田郁(「高」の字は、はしごたか)
【脚本】森脇京子、岡本貴也
【演出】梛川善郎、小島史敬
【音楽】サキタハヂメ
【キャスト】
林遣都…松吉
松岡茉優…真帆
善次郎…塩見三省
芦田愛菜…真帆(少女時代)
お里…いしのようこ
ほっしゃん。…嘉平
尾上寛之…梅吉
板尾創路…半兵衛
石黒賢…彦坂数馬
風間俊介…建部玄武
映美くらら…お広
浦浜アリサ…お咲
渋谷天外…山城屋与平
団時朗…松葉屋藤三郎
萬田久子…お和歌
津川雅彦…和助
山口智充…語り(テンちゃん)
【ストーリー】
江戸時代の大阪天満。
松吉は仇討ちで父を亡くし、自分も討たれるかというところを、偶然居合わせた寒天問屋・井川屋の主人・和助に銀ニ貫で救われた元武士の息子。
生きるために井川屋の丁稚となった松吉だが、武士を捨て、商人の道を歩むことに心が揺れていた…
公式サイトはこちら → NHK木曜時代劇『銀ニ貫』
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※ネタばれがありますので、ご注意くださいませ。
実力のあるキャストさんとスタッフさんたちが丁寧に創りあげたドラマ。こういうドラマはなかなか民放では観ることができないね。。
時代劇だけど現代にも通じる人が生きていくということの辛さ、悲しさ、そして喜びがぎゅ~っと詰まった作品。
松吉、真帆、善次郎ほかのみんなも真面目に必死で生きているのに、これでもかと次々と降りかかってくる災難や不幸。
それでも人は明日も生きていかなければならない。
真帆の台詞で「生きていてよかったと初めて思った。。」というのがあり、涙せずにはいられなかった。
ともすれば重くなりがちなストーリーを、天神さんの狛犬テンちゃんの語りでほっとさせられる。天神さんの狛犬さんだったのね。どうりで、いつまで経ってもお姿が変わらないわけだ。
松吉役の林遣都さん、きりりとした顔立ち、難しい感情を表現していて、いい役者さんだなぁ。。と。恥ずかしながら、今まで存じあげず。
人には「物語」が必要なんだというのを読んだことがある。
「物語」。嘘、虚構といってしまえばそれまでだが、その嘘や虚構が人を癒やし、励ますのだと思う。
目の前の現実ではないからこそ、その世界観にどっぷりと浸ることができるし、どんな悲惨な状況でも観ていることができる。
素敵なドラマをありがとうございました。