ノアの小窓から

日々の思いを祈りとともに語りたい

青い空、青い海

2016年08月31日 | 自然



      子ども時代、いつまでも見飽きないものがありました。


       青い空、
      青い海、


      九歳まで、海が目の前の場所に住んでいた。
      山陽電車と国鉄(JR)がぴったり並んで走っていて、
      その向こうは、国道で、
      その先は、白い砂浜だった。

            

      大きな青い空と青い海が豊かに広がっている光景の中で、何時間も座っていた・・・。

      それは、追憶の中で拡大された夢?

      「あの空の向こうになにがあるんだろう」
       目を凝らすと、もう外せないような、蠱惑的な深みに、
       でも、たしかに、時を忘れたのです。

          

      海は、はるかに実際的で、小さなぽんぽん船が浮かび、
      遠くに大きな船が現れ、

      淡路島と大阪湾で包まれた、大きなたらいは、
      腕に抱けるような気がした。

         

      この海の向こうと空の果ては、
      どこかでつながっているにちがいない、
      そんなささやきが、ひらひらと頭の上を舞って、
      でも、

      その青空と青い海とに背を向けて、陸地を歩き始めて、
      長い歳月が経った・・・。


            ときどき、はっと振り返る


      
      青い空、
      青い海

      あれから、空のかなたにも、海の向こうにも、何度か行ったのに、
      やっぱり、ふりかえる。
      いつまでも、見つめている。

      あの向こうに、なにがあるのかしら。







      

            

      


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。