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軽い気持ちでみたのだが 何とも言えない感動があった。
号泣するようなものでないのだが 、二人の心の旅に
どちらににも 共感を覚え、心が震えた。
この世、あるいは人間が持っている様々な罪汚れについて
考えてしまう映画であった。
20世紀がくる!っと喜んでいる人々が
来る20世紀に寄せる願い事を言う中で
主人公が呟く言葉に、全ての彼の想いが凝縮して
こちらに伝わってくる。
「人間が愛せる自分になりたい」
人は人に対して哀れみや色々な愛情をもつことはできるが
神様が、イエスキリストを介して
我々に与えてくださった大きな犠牲の愛・・・・。
それは 現在の21世紀でも人から得る事はできない。
夜中にDVDを返しに
空をみあげながら歩いていたら、
突然、イエス様からの暖かい愛を感じ 心がいっぱいになった。
涙が感動とともに溢れてきた。
ヒロインの台詞に
「全ては神のみこころなの」
その言葉が私の心に暖かく繰り返されてきて
神様に愛されている自分を感じることが出来た。
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《「復活」についての監督の言葉》
脱出が絶望的であることを見出した長い旅は、
愛の冒険となり、辛くはあるが
同時に希望への扉となりうる結末へと導く―。
私たちはずっと前から、
レフ・トルストイ作『復活』のもつ魅力に取り憑かれていた。
この作品は圧倒的な力をもち、
死にゆくべき世界の終末の証人として、
また人間の新しい面を探求しようとする
新たな世界の始まりの証人として、
二つの世紀にまたがって立ちはだかっている。
実際、一般的な文学のより情熱的でポピュラーな
愛の物語の一編に熱中することがなければ、
表現方法にとまどうことはあるだろうが、
不動の題材であり続けるだろう。
雄大で厳しい眺めを横断する旅は、その間中、
二人の若者が 幾多の人間性と出会う旅となる。
女たち、男たち、被抑圧者と抑圧者、
皮肉を並べる者と無邪気な者、
降伏した者と反逆した者、
理性を見失った者とユートピアからの解放者。
私たちは映像化という手段が、愛の物語であると同時に、
群像劇でもあるこの壮大な作品を追究するために、
よりふさわしい手段であったと確信している。
パオロ・タヴィアーニ
ヴィットーリオ・タヴィアーニ
監督・脚本:パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ
原作:レフ・トルストイ著「復活」
出演:ステファニア・ロッカ、ティモシー・ピーチ、マリー・ボイマーほか。
レフ・トルストイ生誕175周年記念
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