
(プログラムより引用)
梅田芸術劇場で『アイーダ』を見た。
『安蘭けい』サン、宝塚退団後の女優としての初舞台だ。
無論、宝塚の時の「アイーダ」とは雰囲気は違うのは分かっていたし
それなりに覚悟はあった(オーバーかな?)
ケド・・・・華やかさのかけている舞台は いつもながらやっぱり淋しい。
でも、とうこサン(安蘭サンの愛称)は素晴らしかった。
地声とファルセット(ウラゴエ)の使い方がギリギリで心配な時もあったし
足の見える衣装で、足の動きの難しさとか
(舞台が高く、前で見ていると(8番目)足の動きとかが気になるのだ)
ヒラヒラの裾が二度も靴にひっかかって
やりにくそうでちょっと気になったけど
やっぱり実力のある人とうこサンは素敵だ。
メチャメチャ音域の広い、とてつもなく難しい曲ばかり。
トーコサンはじめ、みなさんよく習得しておられ、
ご自分のものにされているのには感心。
あったりまえだよね・・・客は大枚12000円も払っているんだもんね。
そんなことを考えると、宝塚歌劇は あれだけ華やかで
フィナーレもついてSS席、10000円とは・・・・
改めて、安いよね!って思う。
そ・れ・は.....団員のお給料がとてつもなく安いから...
なのであることは殆ど知られてはいないでしょうね・・・。
(なんて現実的な話でしょうか(笑))
「アイーダ」相手役は本物の若い男性(伊礼彼方)
恋のライバル役、ファラオの娘は若い女性(ANZA)を相手にしても
とうこサンはご自分を輝かせ、可愛くて美しく素敵だった。
改めて女優のとうこサンのファンになった。
ちょっとした心の起伏も彼女は完璧なまでに演じて
愛らしく一途で強さも秘めたアイーダになりきってるように感じられた。
残念なのは相手役が力不足!!(ハンサムでムキムキマンだったけど)
もう少し男性としての魅力のある人がしてくれていたら
(ウーンちょっと思い浮かぶ人がいないかな~?)
もっともっととうこサンを受け止めてくれていたように思えるのが
少し残念だった。
やはり湖月わたるさんはすごかったな!歌は上手くなかったけど。
ラムダスそのものだったもの・・・・。
ラムダスが生き埋めにされて石牢に入れらた時の絶望感・・・
そして、真っ暗闇の中で
先に石牢に忍び込んでいたアイーダと会う時の喜び
それが又「悲しみ」に変わり、
又「アイーダ」の言葉に「自分たちの愛」の強さに喜ぶラムダスの心の変化
その複雑な感情をトーコサンと一体になって分かち合っていたわたるサン。
あの鳥肌がたつようなカンドーは忘れられないもの。
本物の男性の声での歌や雄たけびの迫力には当然負けるけど
女性ならではのお芝居や 歌の中での感情の細やかさは、
本物の男性にも負けることなど殆ど無い。
女として、こんな風に男性に思われたら嬉しいと思うことを
演技で出すから
女性が演じる男性は より素敵な男性なのであることを
宝塚歌劇を知らない人に知ってもらいたいって思う。
『アイーダ』あれは名作だった・・・・。
わたるさんもとうこサンも舞台女優としての未来は輝いている
しんどいかもしれないけど、私と同期だったツレちゃん(鳳蘭)のように
還暦過ぎても、演じ続けてほしい。
とうこサン、フレーフレー!!
『今度は劇団四季のも見てみたい』
「アイーダ」が好きなんだなアタシ。