ちいちゃんのひとりごと

ちいちゃんのひとりごとを勝手気ままに書いています。

思えば父の方が良かったな

2023年08月18日 | 日記
これと言って親孝行もしないまま父は亡くなった。
脳梗塞で倒れてそのまま入院した。
病院を転々とした。
3か月ごとに転々とした。
お見舞いに行くにはいちいち母に断らなければならなかった。
自分の実の父なのにです。
酒とたばことギャンブルが好きで、職を転々としていました。
それでも家族サービスは良くしてくれました。
実の父が入院しているのに自由にお見舞いに行かれない。
母にお伺いを立てて許可をもらう。
あるとき日曜日にお見舞いに行こうとすると「今日は旦那さんがお休みだから行かない方がいいよ」と、言われた。
売り言葉に買い言葉の私は「じゃあ、もう行かない!」
母も「もう、行くな!」
その日は従姉がお見舞いに来る日だったそうです。
知らないわけでもあるまいし、従姉とかち合うことは母にとっては良くなかったようです。
結局ろくにお見舞いも行かれず、親孝行も出来ずに父はあの世に旅立ちました。
今にして思えば家族サービスもしてくれた父の方が良かったですね。
どこの学校を出たのかはわかりませんが、父は博学でした。
看板屋の仕事もしていたので達筆でした。
絵も上手く、手先も器用でした。
時に料理もします。
歌も上手かったです。
私が小学校の5年生の夏休みには浅草国際劇場の「島倉千代子さんの15周年記念公演」連れて行ってくれました。
生まれて初めて見た芸能人でした。
そもそも東京オリンピックの年に父が白黒テレビを買い、そのテレビで見てからのファンでした。
母が認知症になり、主人も病気になり、父のお墓参りも思うようには行かれなくなりましたが、酒とたばことギャンブルさえしなければいい父でしたね。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 困った他人 | トップ | 病院は元気な他人の行くところ? »
最新の画像もっと見る