にこにこ堂「ちえまる本舗!」

編み編み大好きなハマのおばはん。闘病の日々ですが、明るい気持ちで頑張っています!!負けないぞ!!

病院へ行こうと決心した日!

2010-12-12 | 食道癌闘病

2010126日(月曜日)

 

この日は芳子ちゃんが来ていました。

 

今回のお昼は「お好み焼き」で、いつものように、仲良くみんなで分け合って食べ始めました。

どうせ駄目だろうと思いながらも普通に自分の分もお皿に採り、恐る恐る

一番小さな塊を口の中に入れました。もぐもぐ・・もぐもぐ・・・・

 

よ~~~~く噛み噛みして飲み込んだつもりだったのに、もう喉に詰まらせてしまい、

誰にもバレないように、必死になってお茶を流し込みました。キャベツとかお肉とか全く入っていなかったのに・・・・どうして?

このときは何とか事なきを得ましたが、悲劇はこの日の夜にやってきたのです~!!

 

芳子ちゃんが作ってきてくれた「山菜ごはん」

大好物なので、少し暖めてこれもほんの少しずつ飲み込みました。

 

お、大丈夫じゃね。

そう思って、ゆっくりと3回くらい飲み込みました。

すると、少したって何か詰まったような感じがしたので、急いで水を飲みました。

しかし何度飲み込んでも下がってくれない~~~。

 

それから何度も何度も飲み込んだけれど全く駄目で、そのうち水だけが上がってきて激しく吐きました。

この動作を10回以上繰り返し、最後には流石に何度も水に浸され、だいぶほぐれてきたご飯は下へ落ちるどころか、

なんとすごい力で嘔吐してしまったのです。

こんなことは今までで初めてだっただけにとてもショックを受けました。

 

もしかして、少しずつ少しずつ食べたご飯が、どこか狭いところかポリープみたいなものにひっかかっていたのでは?

と思いました。

今までこんなことなかったので初めてこの時点で強い恐怖感に襲われたのです。

こうなるともう「そのうち治る」ことはおそらくないでしょう。

 

この恐るべき光景を一部始終見ていたQちゃんも、ことの大事を知り、

「病院で診てもらわないとだめだよ」と言いました。ごもっともです。

 

嘔吐による横隔膜の収縮、それに伴う激痛で、その夜はぐったりしてしまい横になるのも辛い状態でした。

これは絶対におかしいぞ。

このままでいたら、何も食べられなくなってしまう。

とにかく今までのように普通に食べられるようにしてもらわなければ!!

 

明日病院へ行こう!行かなければいけない!!

徹底的に調べてもらって、原因を突き止めて治して貰いたい!!

どんな結果が出ても決して驚かないから!!

 

やっとやっと決心したちえまるでした。

 

下の投稿へ続く。


耳鼻咽喉科を受診する!

2010-12-12 | 食道癌闘病

 2010127日(火曜日)

 

昨日の騒ぎの興奮まだ冷め遣らず、朝の目覚めは最悪なものでした。

体中が痛くてなかなか起き上がれませんでした。

でも、今日は絶対に病院へ行くんだ!!

そう言い聞かせて懇親の力を込めて起き上がり、

 

「今日病院へいくよ!!」

Q「そのほうがいい。」

 

いつもより早めに用事を済ませ、近所の行きつけの病院へ出掛けました。

喉だから「耳鼻咽喉科」と思っていたので、受付へ受診票を提出。

カルテを作ってもらって耳鼻咽喉科へ向かいました。

 

待合室は比較的まばらで、なんと座って5分もたたないうち、名前を呼ばれました。

「えっ!!は、はやい・・・」初診だからかな?

問診票に「何も食べられない」って書いたからかな?

 

診察室に入ると、めがねをかけた中年の男の先生が迎えてくださいました。

歯医者さんの椅子みたいなのに座り、なにやら嫌な予感・・・

少しの間問診が続き、そのうち先生がおもむろに立ち上がりました。

 

私のすぐ横にはたくさんの「ヤットコ」みたいな器具やら得体の知れない

ヒカリモノが並んでいました。

その中から大きめな「へら」を取り出し、口の中を見ました。

あ~~とかい~~~とか言わされ、その後口の中に2回スプレーをかけたのです。

 

をを!これはもしかして「麻酔?」

成るほど、スプレーしてからすぐに、喉の感覚が無くなって来たのです!

もう少し待ってからだと思ったのに、その後すぐに鼻から管を通し始めました。

ええっ!!早いよ~!!大丈夫かい~~?

 

「はい~~、楽にしてね~~」

ら、楽にしろったって初めてなんだから怖いよ~~~。

 

麻酔をしているから殆ど苦しさや痛みは無いんだけど、恐怖感でどうしても身体がかたくなってしまうんだよね。

 

たぶん1分前後の出来事だったのではないかと思うけれど、極度に臆病な私は終わった時体中の力が抜ける思いでした。

 

途中何度か写真を撮ったみたいで、その印刷したものを見ながら

「この機械はね、喉仏までしかわからないんだけど、この時点では大丈夫ですよ。

でもやっぱりかなり辛そうなので まずはCTを撮って、胃カメラも飲んでみようか」

 

!!い、胃カメラ・・・・ほえ~~~~っ!!

 

でもこの際嫌だなんて言っていられない。

一日でも早く普通に食べることが出来るようにして欲しい!!

なので「お願いします」と頭を下げたのでした。

そして先生はすぐに内科へ連絡を取ってくださいました。

その後CTを撮り、内科の窓口へ行きました。

すると待っていたかのようにすぐに診察室へ呼ばれ、先生よりお話を聞きました。

 

CTの結果は14日、まずは現時点の容態を伝えるとやはり来ましたよ!

胃カメラ~~!!

 

「じゃね、え~~~~~と、・・・・・明日の9時に予約を取りましょう!」

 

なんだと~~~~~っ 明日・・・・

心の準備が・・・・・・ええ~~~、明日~~~?

 

 

でも・・・

早いほうがいいや。どうせ飲むのは同じだもんな。

待ってるほうが辛いもんな。

 

下の投稿へ続く。


病院での長~~~い一日 胃カメラ・CT編 1

2010-12-12 | 食道癌闘病

2010128日(水)

 

午前9時より胃カメラなので、少し早めに病院へ行きました。

7時に起床。この日洗濯をしないと着るものが無くなるので大急ぎで干しました。

あまり眠れなかったので頭がぼーっとしています。昨日の朝から殆ど何も食べていません。

でも、昨日よりは熱も下がって喉や身体の痛みも少なくなったので楽勝!!

 

病院へ到着し、内科で検査票をもらっていざ胃カメラへ出陣!!

こうなった以上、もう後にはひけないのだ。

 

螺旋階段を上って振り返ると、そこに忽然と現れたあどろおどろしい恐怖の「内視鏡、エコー検査」室。

まるでその看板が地獄の入り口のように見えました。

でももうここまで来たのだから、まさに「まな板の上の鯉」なのだ。

な~~に、だいじょうぶじゃ。

もうすでに5人ほどの中今年者の患者さんが問診表に記入したり、血圧を測ったりして

診察の開始を待っています。無言で黙々と時は流れ、あたりには重苦しい空気が流れているような気がしました。

この人たちも胃カメラ飲むのかな?何だかすごく落ち着いている感じ。

だから、それほどたいしたことないのかもね。

あ、この人もカメラ飲んだのかな。でも普通にしている。楽だったんだ。

 

な~んて思いながら私も問診表に記入し、その後血圧を計った。

98/68  あは、ドキドキしているわりには低かった。

 

いよいよ診察が始まり、次々と患者さんたちが部屋に入っていきました。

45分くらいで何事も無かったようにみなさん帰ってこられる。

そんなに苦しくないのかもね。

中には目頭を押さえているおばあちゃまもいらしたけれど、けろりとしている。

でもやっぱりちょっと苦しかったのかな?

 

「はい、○○さん、エコー室の方へどうぞ~~」

を聞くと、その都度この人エコーなんだ。いいな(本音)なんて思ってしまう。

そんなことを考えていたら、とうとう私が最後になってしまった。

とほほ。。。何だか余計恐怖感が沸いてきたではないか。

いやいや、落ち着くんだ。

 

「松本さん~~~!!」

 

呼ばれた!!

 

もうこうなったら頑張るっきゃないね!

部屋の中に入ると入り口のすぐ横に5つくらい椅子が並んでいて、そこに座らされました。

 

小太りの若い看護師さんが、

「まずこれを飲んで下さいね。これは胃の中の泡を流すものです」

「はい、お安い御用です、」

と言いたい所だけど、なんせ飲み辛いと来てる。紙コップの小さいのでさえかなり大儀だ。

 

「看護師さん、すみません~、実は飲み辛いので時間が掛かってしまって。」

大丈夫ですよと仰ってくださったのでゆっくり必死で飲みました。味はフルーツヨーグルトドリンクのようで、

結構美味しかったよ。

飲む度喉ですごい音が聞こえて余計緊張してしまいました。

 

やっと飲めたのでカップを返すと、今度は喉に麻酔のスプレーを掛けてくれました。

ミント味の、あの市販されている喉スプレーのようだったけど、時間が経つに連れて

だんだん麻痺してきました。お、これはすごいぞ。

流石、胃カメラ用の喉の麻酔だから、これと安定剤の注射でバッチリかな!

少し安心感が出てきました。

下の投稿へ続く。


病院での長~~~い一日 胃カメラ・CT編 2

2010-12-12 | 食道癌闘病

 

そしていよいよ胃カメラの部屋へ通され、まず安定剤も注射してもらいました。

これなら大丈夫!!

少し待つのかと思いきや、「はい、始めます~~~」

えっ!!おいおい、まだ早いのでは~~~~!! あひゃ~~~~っ!!待って待って!!

と思っているうち、どんどん喉の中に異物が入っていくのがわかりました。

 

そのうち喉というか、いきなり食道あたりに激痛が走り、もう苦しいのと痛いのとで

まるで地獄でした。何度かルゴール液を食道に撒かれ、空気も送られ、その都度

空気の嘔吐を繰り返しました。お~~い!こんなに痛いの~~?もう勘弁してくれよ~~~!!たちけて~~~!!

 

この地獄がどれくらいの間続いていたのか全く覚えていませんが、果てしなく長く感じられました。

何も出ないので思いっきり嘔吐していましたが、そのときの横隔膜の状態はかなり過酷なものだったんだろうね。

やっとの事で検査が終わっても、背中の辺りまで痛くてなかなか起き上がれませんでした。

やっとのことで起き上がり看護師さんの付き添いで休憩室へ。

 

お布団の上で暫く休んでいってくださいといわれたけど、とても横になれない。まるで食道に鉄か鉛の塊が入っているみたいな最悪な常態でした。

一人おばさんが横になっていて、気持ちよさそうに寝ていましたが、私は残念ながらとても横にもなれなかったので、10分程座ってから待合室へ行きました。

いくら鎮静剤を売っても私の食道には期待していたような効果は殆どなかったようです。

 

その後暫くして先生からお話があるというので、ドキドキしながら聞きました。

 

胃カメラの結果は、

「食道が極端に細くなっていて、途中腫瘍がありますね~。

腫瘍は一応病理検査に出しました。

食道があまりにも狭く、カメラが胃の中に入ることが出来なかったので、造影剤を使ってCを撮ってみよう

食道癌の可能性がかなり大きいので(なにっ!!食道癌の疑いが強い?!だって熱いもの飲んでも凍みないし、吐き気もないし、痰も出ないじょ。そんな~~~~。)肺と

胃のほうも診てみましょう。なのでもう少し頑張ってくださいね」

 

はいはい。CTくらいだったらいくらでも頑張りますよ!!

それで原因がわかるんだったら何度でもね!!

 

成るほど、そんなに食道が狭くなっていたんじゃい痛い筈だよね。私の食道がいけないんだ。

でも、一番辛い時、若い女の看護師さんが

「痛いね~、辛いね~、もう少しだから!!」とずっと私の手を握ってくれていました。

すごく嬉しかったな。

どうも有り難う御座います!!

 

もうこの時点でお昼を回りそうだったので、自宅のQちゃんに電話をしました。

長時間家を空けるとどうしても心配になってしまいます。

でも。大丈夫そうだったので安心しました。

 

そして、CT検査へ行きました。

すると。なんとえらく混んでいるらしく、相当時間が掛かるといわれたので

それじゃ一回帰ろうと思って、Qちゃんのトイレとお茶を出しに家へ帰りました。

昨日は熱が高かったのでかなりしんどかったけれど、今日はまだ元気でした。

でも、胃カメラのショックが大きくて喉も痛く、終わって爽快!という状態ではありません。

一休みして、しぶしぶまた病院へ。

 

待合室で待つこと約40分。院内の暖房で頭もぼ~~~っとして眠くなりました。

 

やっと名前を呼ばれ、CT室へ入りました。

 

下の投稿へ続く。


病院での長~~~い一日 胃カメラ・CT編 3

2010-12-12 | 食道癌闘病

あっ!!昨日の検査技師さんだ!若くてとっても感じのいい子だったので嬉しくなりました。

一気に脳内のアドレナリンが躍り出てきました!!

これだけでも、結構検査への嫌悪感も弱まるというものです。

 

すっかり気をよくしてくつろいていられたのもつかの間。

そのうち他の看護師さんが現れ、造影剤の説明を始めたのです。

 

無知な私は造影剤ってイメージ的にバリウムみたいに「飲むもの」だと勝手に思い込んでいたのでした。

しかし造影剤って「注射」だったんだ~~~~!!

ほえ~~~!!また痛い思いをするんかいな・・・

いや、これも我慢我慢!

 

透析の患者さんは一日おきにすっごく太い注射をしているんだから!!

それを思ったら罰が当たる!!

一時頑張ればいいんだから!!

 

説明では、造影剤を注射すると身体が熱くなってくるそうな。

誰でもそうなので心配しないように。

造影剤はおしっこと一緒に出てくれるので、帰宅後はなるべくたくさん

水分を摂る様に。

 

説明が終わり、いざ針を刺す瞬間が来ました!!

 

「はい、ではちょっとチクッとしますよ。いきま~^す」

 

あぎゃ~~~~~~~~っ!!い、痛い・・・・

 

これは痛かった。

注射でこれほど痛かったのは近来稀だ。

そして説明どおり、次第に股間の辺りからジワジワ~~~っと熱くなってきて、

まるでうっかり漏らしてしまった時のような妙な感覚を味わいました。

 

点滴スタイルでの針だから太かったのか下手くそだったのか、とにかく痛かった・・・

両手はバンザイしてくださいと言われたけれど、刺したところが痛くてなかなか両腕が

上に上がらない・・・

でに頑張って上げました。

するとCTが動き出し。撮影が開始されたのです。

もうその頃には、身体の熱さはすっかり消えていました。

今回のことで、随分いろいろな初体験してるなあ。

 

途中、自動ガイダンス(?)で

「息を吸ってください。はい。止めてください。楽にしてください。」

3回くらいあり。暫く沈黙が続いた後終わりました。

 

もうこの頃はもうすっかりお疲れモードでヘロヘロ。

やっとの思いで内科外来へ向かったのでした。

 

案の定、内科外来は午後3時を回ってもまだ大勢の患者さんが待合室を埋め尽くし。

重苦しい空気が充満していました。

健康な人でもこの中にいたらきっと具合が悪くなるだろうな・・・

 

途中省略

 

1時間程待ち、やっと呼ばれて先生のお話を聞きました。

 

どうも、お疲れ様でした~~~。

肺と胃の方は問題ありませんでしたよ。転移はないようですよ。

でも、ほら。こことここの部分(CTの画像を見ながら)、これが

ちょっと疑わしいんですよね?(この先生あくまでも「癌」だと思ってるな!

まだわからないじゃん!!)

15日に結果を聞きに来てください。

たぶん詰まってしまうので、なるべくやわらかいものを食べるようにして

気をつけて過ごしてください。」

確かにCTの画像を見ると、食道の途中に白っぽい腫瘍らしきものがあり、

かなり細くなっていましたが・・・・

調べてみなけりゃわからんぜよ!!

 

15日までの地獄の日々が始まりました。

 

でも、それまでたくさん明るい事考えて楽しく過ごすぞ!!

 

 おわり。