この写真はたぶん3歳くらいだと思います
この頃住んでいた家は坂の上のほうにあって、ちょっと上ると中学校の裏門に出ます。
これが裏門で、よく門によじ登って遊んだものです。
左の女の子はちょっと年上で、よく一緒に遊んでいました。
まだこの頃は 勉強がなかったので精神的に平和でした(笑)
これは小学校の一年生か二年生くらいです。
そろそろ勉強という試練が・・・・
なので、表情が暗いでしょ。
二人のお姉さん達はおじいちゃんの友達でした。
よくお土産を持って遊びに来てくれて私のことを妹のように可愛がってくれていたので、大好きでした。
左の人はよしこさんといって、芳子ちゃんが言うには「おじいちゃんの彼女」
だったとか・・・(結局謎で終わってしまいましたが)
右の静江さんは未だに独り者だそうです。
おじいちゃんの葬儀の時に30年ぶりに会いましたが、この写真とあまり変わっていませんでした。
当時の暖かさもそのままでした。
写っているステレオ、懐かしいなあ・・・
下においてある引き出しの中にはぎっちりとおじいちゃんコレクションのレコードが入っていました。
村田英雄 、三波春夫、浪花節、浪曲、越路吹雪・・・・
テレビの画面には渦を巻いてる拡大鏡が取り付けありました。
タンスの上のガラスケースの中にはガラス細工の動物達が語り合っていました。
幼いながらも、その部屋その部屋の匂いを感じていて、今でもはっきり覚えています。
ひいばあさんの部屋へ行くと、かび臭い匂いがしていました。
必ずオレンジ色のながっぽそい缶の中からお魚さんの形をした甘いお煎餅が出てきました。
ちり紙にくるんでくれるんだけど、なんだか不気味でした。
坂の下に駄菓子屋さんがあって、5円を持ってくじをひきました。
運良くあたっても、ゴム製のげじげじとか蜘蛛なんだよね~
たまにミゼットのミニチュアがあって、チョロキュウ気分で楽しめたこともありました。
昭和30年代って、戦後の動乱からやっと落ち着いてのんびりと過ごせた時代かもしれない。
桜木町の地下道にはまだ白装束で義足をつけ、アコーディオンを引いている人がいました。
子供心にすごく怖かった。
そんな思い出は今でもはっきりと脳裏に刻み込まれています。