天気は良いけど寒い日曜日。
見たかった映画「ドライブ・マイ・カー」を見てきました。
上映館を探すと近い所ではLOFTにある「テアトル梅田」
普段行くことのないミニシアターで9:10~を予約。
座席数60席しかなくて当日は完売。良かった予約しといて
原作が村上春樹で赤いサーブが出てくる映画っていうだけの予備知識で見たんだけど
これがもうめちゃくちゃ良かったんですね~
既に私の今年の№1映画だと断言できるほど
(いやまだ1月なんですけどね)
そのくらい自分の感性に沁みた映画です。
まず赤のサーブがイイ
画面にこの赤い車が出てくるだけで雰囲気が漂う。
スーッと伸びた直線の並木路だったり、入り組んだ構造のICの曲線美。
トンネルの中を吸い込まれるように走るシーン、トンネルを抜けるシーン。
過去から未来へ駆け抜けて行くようなサーブでのドライブシーンが
昼も夜もどれも素敵でした。
あとチラッと赤を入れてくる場面や好きな構図も満載でした。
瀬戸内の宿の窓から見える海の風景やごみ処理場の風景、
サーブの中で女性ドライバーと福家(西島)が煙草を吸って
伸ばした二人の手がサンルールから出てるシーン。
あげるとキリがないくらい好きなシーンが沢山ありました。
内容もとても静かで深い小説を読んでいるような感覚で
どんどん引き込まれていって3時間あっという間でした。
「沈黙は金なり」
「自分を見つめ続けて生きていく」
「喪失と再生」
見ながら色んな事を考えていました。
役者さんも私が知ってるのは西島さんと岡田さんだけだったけど
皆さん素晴らしかった。
超、超映画です。
原作も読んで、濱口竜介監督の他の映画も見てみたいと思った映画でした。